存在

が、{ルビ危=あやう}いので
私は爪を{ルビ齧=かじ}る
以外
存在の端くれを
確かめようがない
ので、爪を齧り続ける

親指を終えた頃
心臓の音が聴こえ始め
次第、次第 ....
うたを綴る
ひとつ ノォトに
うたを紡ぐ
ひとつ こころに
今日の言葉を装い
明日吹く風を纏う

雲に似て
恋に似て
刻々とかたちを変えるその憧憬を
留めるため

小さな引き出 ....
女王なのだよ
あたしたち
何も入っていない
おなか突き出して歩く

白線の上を
手ぶらのまんま

ふちどられた
土地は
不毛の匂いが
するのさ

あたしの
体を死んでいった ....
好きこそものの、
あはれなれ。
あわれあはれな、
好鬼がいる。












           了。
国道を一つ横に外れた小さな道
子供達の通学路として活躍中
毎日通り穏やかな気持ちになれる場所

少し急な上り坂が有名なこの道
途中に在る桜の木は有名
降り散り行く姿は新たな夢
桜風が僕ら ....
みつめている
うつくしい景色のむこうに
誰かへつづく ひとすじの想いがありますか
胸の中 熱をおびた
夏の風は ふいていますか

どこからか 
あなたへつづく 想いがあるように
わ ....
町の薬局で消臭スプレーを買った
値段は598円。特売の札がかかっていたものだ
初めて買ったので安いのか、そうでないのか分からないが
お店のレジにいた太ったおじさんを信じよう
悪人には見えなかっ ....
のばすほどに
ゆわえられた 微々

遠ざけて
きつく 咎めた
まつげ

のせられて
こぼれ 破れ

仕返しに なれない

切る たびに
つつみ くるまれる 微々
竹林には何がいる?
パンダ!
かぐや姫!
宇宙人!
わたし!
にょきにょき
にょきにょき
にょき

さてと
だれもいないね
透明になる
季節の変わり目には
どんどん色素が失われ

地図上に引かれた
ぶっきらぼうな交差線を
どんどんほどいていく


今日をほどけば、
明日のかけら
冬をほどけば、
春の ....
私は雪が少し積もった川辺にいて、
持っていた白い貝殻を川の中に投げ入れる。
川の水は澄んでいたので、
貝殻がどこにいったのかはすぐにわかった。
素足のまま雪の上を踏みしめて、
新雪に足跡を残 ....
無駄口を叩いている君の側で
僕は電卓を叩いている
端数がうまく積み上がらない
けれど僕の電卓は旧式だから
いつも君の指を叩こうとしてしまう

時計は見たこともない時計回り
僕は長 ....
せかいの欠片が落ちていました

落とした人はまだ近くにいたので
「せかいの欠片を落としましたよ」
と声をかけると
「私のではない」
と言うので私が育てることにしました

指先くらいのせ ....
太陽に軋むからだを
真っ白なソファにゆだねると
あっと言う間に
ソファは小麦色に染まる

遠隔操作で動き続ける
ロボットみたいな奴らは
自分の口から
小麦色のジェルを出し続ける。

 ....
三年前に 檻から逃げ出した
途方も無い 目をしている

モンスター

彼女のなかで すくすくと育つ
恐怖ってやつを、餌にしているけど

食い方が 荒っぽいから
中途半端な恐怖が 彼女 ....
すきだよ・・・


一分間の空白を経て


生まれて初めて
すごく好きだよと返してもらえたよ


無闇な激しさも
暗い傷も
なく
今までにない
穏やかなドキムネが
そうい ....
 
 
 

冷気も熱気もふきだまる、いにしえの都
盆地のそこかしこに
立ち昇る仏寺の香はそこかしこに
自然のものだったはずの土地は縦横無尽の
区画されたまちへと緊縛
亡きあの人の菩 ....
思えば遠くに来たもんだ、と横の人は言う。
道はあるのか、と横にいる人は訊く。
暗すぎる、あんまりだ! と彼は文句を垂れる。

私は黙って通り過ぎることもできず
ただそこで低回していた。
蓋を開ければ まくろな世界
蓋を閉じれば ましろな世界

おいでなさいや かの方へ

くろから流るしろの泡
遠く狭く角ほどしろく

しろを被ったくろの岩
透けて先にはくろとのあいだ
 ....
一日の 疲れが けだるさに変わり 泥沼にぬめりこんでいくようにベットの中に

潜り込む。頭だけは働いていて訳の分からない夢を見る。

時に恐ろしく現実には あり得ない夢も

現実に起こって ....
高く高く 舞い上げた ホースの霧
細かい水滴は 光の中でキラキラ 七色の虹を創って
青空を見上げた 私の頬に触れる 人工の雨は心地よく
素足の裏には 熱を帯びた コンクリートの感触

嬉 ....
俺、沢村ぁ隆一。
聖マリアンヌ学園二年のどこにでもいる男子生徒。
ある日、道端で拾った葬式饅頭のあんこの部分だけを食べたせいで、
魔界霊能者第八号に認定されちまった。

次々と襲い来るテレビ ....
















と書くと すでに
鞘から抜き出して
相手と対峙しようとしている


銀光りする刃が 一本の筋を
身体に ....
薄れゆく意識の中で
僅かに残る 
笑顔
此れはいつの風景か
記憶を辿る力はなく
ただその笑顔が
ストロボの光と共に
蘇る
今日という日が終わり
あの日がまた少し
 ....
思うより谷は深く
思うほど力なく
痛む足を引きずり
行く意味はあるのかと
その先に待つものもまた
深い谷ではないのかと
ただ立ち尽くし
時だけが過ぎる

怯む足は 本 ....
はだしの少女

歩き出せば 誰かのかなしみを踏んづけてしまうから
この切り株から、絶対に降りないの
そうして何年も 赤い靴とにらめっこ
あれだけは履きたくないし…
森のうさぎはいいわよね  ....
街をあるいていると
    たましいに出会います。

ふわふわしています。羊みたいです。
      ここから冒険をはじめます。ロード オブ ロード。

こえをかけて、ふにゃふにゃにして持 ....
毎日味わうこの痛み
誰にどうやって伝えればいい?
誰が理解してくれるというのだろう
眠れぬ程の鈍痛は
私の心をさらに奥深くまで
毒で蝕んでゆくようで

いっそあの時に
永遠を見れていた ....
二度目の夜明けが訪れる頃
おれは葉巻をふかしながら
見えない何かに怯えていた


それは罪なき罪悪感

それは逃げ場のない迷宮

それは対岸にたたずむ空腹のライオン


ポ ....
僕の記憶をたどったら、金色のベルが鳴るよ
それはとても心地よい音をしていて、白いヴェールを被った女の子が金色のベルを鳴らす

夕方になると、女の子の持つベルのふちが赤い色に染まって、ベルは余計に ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ぞんざいな存在夕凪ここあ3*06/2/23 2:59
うたの肖像銀猫18+*06/2/23 2:09
女王なのだよ あたしたちむらさき4*06/2/23 1:45
「 き。 」PULL.4*06/2/23 1:24
桜風海月1*06/2/23 0:17
こだま紫翠4*06/2/22 23:42
無臭すぷれい(超強力版)美味1*06/2/22 23:40
砂木8*06/2/22 23:39
にょきにょきバンブーチアーヌ606/2/22 22:40
フューチャ・コンストラクチャピッピ806/2/22 22:06
聞こえてくるのはアナウンスの声葵 悠貴006/2/22 21:18
旧式たもつ706/2/22 21:10
せかいの欠片の育て方夕凪ここあ5*06/2/22 21:05
ペッティ仲本いすら3*06/2/22 20:34
1*06/2/22 20:23
アニバーサリーくれいじー・...106/2/22 20:20
かしこにjei006/2/22 18:54
横にいる人竜一郎0*06/2/22 18:40
ましろまくろ美味0*06/2/22 17:51
眠りrenchu206/2/22 17:31
[ 虹 ]渕崎。1*06/2/22 16:47
ポコモン(サワムラーにて)[group]腰抜け若鶏1*06/2/22 16:36
意識する昔ヨルノテガム2*06/2/22 15:53
遠のく意識燕(ツバメ)1*06/2/22 15:15
1*06/2/22 14:57
はだしの少女紫翠1*06/2/22 14:47
湯豆腐まれ1*06/2/22 14:42
眠れぬ痛みAKiHiC...106/2/22 14:01
EXACT TAXESKADY006/2/22 13:57
夕方のベル緑茶塵106/2/22 13:38

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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