・不安定なかたちをしている、夜に咳き込む
・冬の陰影が換気扇に吸い込まれてゆく、最後の煙草に火をつける
・不眠症の薄明かりだ、無理やり布団に引き込む
・おわりの星の話を聞いてやる、星 ....
忘れてしまった想い出を
想い出す、なんてできるかなぁ
口にするとウソっぽくて
でも告げなきゃ
伝わらないんだよね
あなたの人生の
一部に触れ ....
ストライプすりガラスの少しの天窓は 夢や希望を乗せた 透明な女の子。無条件に愛して
焼け付くような雪解けは塩害もちぎれちぎれの細工が見晴らす。車窓から始まる低温火傷
ただれた味を占め面をかぶる夜の ....
謝って欲しいのはあなたじゃない
あなたはなにも悪くない
私だって悪くない
悪いのはあの人だ
それは皆にだって明らかなはずだ
だのにあの人は謝らない
だからってあなたが謝らなくていい
むし ....
しんだいのち
の
ことをおもって
よく
ないている
どうしようもなかった?とだれかをせめて
どうか
あなたはしあわせであってよ
訥々と繰り返される心音が冷える大気に反響し
舞い散る雪は別れの予感に打ち震えながら
ゆっくり大地を濡らしていく
誰もが不安と虚無におののく夜
鳴り響くアンセムにすがり付き
自らの行く末を ....
透明にゆらぐ火炎の秋
あなたは雲り空の斎場で
ひとり密やかに焼かれた
紺色の重力を振り解き
垂直に あるいは
灰白の螺旋を描いて
懐かしい星の郷へ昇る
秋のフラグメント達
けれど残され ....
わたしには
笑わない権利が
誰にでも
幸せになる権利が
あるのと同じように
空は晴れ渡っているが
笑わない
隣人は親切だけれど
笑わない
優勝チームの凱旋で
街はかまびすしいが
....
昔よりも
後悔を
するようになった
でも今は 後悔の味を
味わえるようになった
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
私の
冴え返る
闇を
聴くと
光る魂
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
「急がば回れ」と
あのひとが
言ってくれた
あの日は
今日につながっている
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
無数の鳥が羽を散らし 冬の花に熔けてゆく
羽音だけを残して
浅瀬に見え隠れする魚は鱗に触れる水を文字のように火で濡らす
揺れる水の傍らで
魚の影は濁り
流され ....
「豚すき丼」とは
豚が好きだから
名が付いた訳ではない
「豚肉のすき焼き丼」だから付いたのも
理解しているつもりなのだ
けれども
「豚すき丼」と聞く度に
犬が好きだったら
....
五行歌には賛成
とても好きなな発想
でも五行歌は町に満ち溢れる
ポスト資本主義みたいで
でも五行歌に賛成
北方舞踏派の根城「海猫屋」に
先輩バンドの演奏を
聴きに行ったのは
いつの頃だったろうか?
髪や眉を剃り上げ
白塗りの舞踏家の名前は
知らなかった
十代後半になっても
不気味で ....
たとえば僕が家で毒づいてる独り言が
いわく、ファックだねとか畜生とか
それらがよそ様の心境に影響など
与えることがあってはならない
と、愚考するのだがしかしだ
オフレコです、知らんがな
と ....
公明正大で
だけどちょっと尊大
自分のクソは
始末できるけど
あいつのだけはムリ
車に乗った大きな猫
つま先立ちで見ているけど
壁の向こうの小さなヘド
誰かが転ぶまで僕は笑わな ....
何処までも澄んだ声が響く
この夕暮れ
西の地平にうっすらと
青いシルエットを晒し
富士が佇む
明日は大雪、底冷えする夜
仲良く手を繋ぎ
お眠り、子供たち
さぁ 困る
困ってなおるなら
いくらでも困るけどね
ひらきなおって
あちゃらぺぱー
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
思い直してみると
思い出って
大事ね
私は忘れっぽいけど
大事ね
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
詩を通じて
たましいの交流を
してくれる
みんなへ
ありがとうさま
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
味方になろうと思った
あんまり君が弱そうだから
そんな言い訳はしないけれど
守ってあげたいって
思ったわけでもないけれど
なんだろう
どう言い表したらいいのか
どういうのが正確なのか
....
糞のこと
尿のこと
それらのことを
考えて飲食せえ
って言われてるみたいやな
ってたまに思わへんか?
知らん
飲んだる
俺は食うていくからな
夜を手球にとるほどには柔らか過ぎて
愛を味わうほどには幼なすぎる真理子
きみの歌を聴こうそれからふたりで
誰かのためのレクイエムを奏でよう
地球の形をきみに説明する能力のない僕は
厳 ....
青みがかった思春期の
あの日の僕に
夢を届けてくれたのは
夭逝の歌手・Oだった
時は流れ
同じくOが好きな友達に
十数年ぶりで
遠い街まで会いにいった
連絡をくれた{ルビ理由= ....
その大きな屋敷にわたしの兄姉はいた
少しだけ血が繋がっていたので
わたしは右手で彼らは左手と思うことにした
左手を使う時彼らを思い出した
出されたデザートの皿は欠けていた
兄はとても器用 ....
赤ワインと睡眠薬
その助けを借りて君の腕の中へと戻る
安っぽいセックスと悲しい映画
その助けを借りて自分の居場所へと帰る
君は頭がどうかしているんだよ、多分
手紙を送り続けるのはやめてくれ
....
俺も60になる。
じつにいろいろなくしてきた。
育ちゆく過去でさへ
朽ちてゆく未来にも
信じるのは事実のみ。
あらゆる記述は虚構。
なにも戒めるつもりはない。
死ぬん ....
朝、温めたミルクの上の薄い膜に
ちいさな子どもたちの
つけた足跡を見つけると
その日、いち日中
胸の奥で
ちいさなサーカスが
開演するので
すこしうるさい
おまえは、
おまえ、という
やっかいなやつを
みごもってしまった
孕猫だ。
赤ワインをかたむけながら
あいつが、ぼそっと、いった。
うまいこというなぁ
カルボナーラをほおば ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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