お母さん、
私ピアノは嫌いなの。
だってピアノはうたわないもの。
そう少女は言い残して
私は捨てられました
部屋の隅に置き去りにされた私は
つい先ほどまでの幸せだった時間を
思い返し ....
こうやって部屋のなかから窓の外を見ていると、雨の中でしか生きられないけものになってしまったような気がする。穴ぐらのなかで、ひたすら雨を待つ。エサはあるのだが、自分のツメで獲物を引き ....
合い鍵を下さい。
あなたの心の中の部屋を開ける
合い鍵を
そうしたら わたしは
あなたの 枕元に
ひっそりと ひとつ
わたしの 愛を 置いて ゆくから
コトリ とも音をたてず ....
大切な気持ち
わかり合えなくて
一方通行の想い
伝わるはずも無く
悲しみで溢れた心は
憎しみに変わり
キャンバスに落ちた絵の具は
消えない染みになる
想いを揺らす黒い波 ....
私は、何処へ行くのだろう
やらなきゃならないならない
お墓に入ったからって終りゃしない
だからってその後は知らない
失礼だわねぇ
カラスの伝導師
あっちむいてほい
眼鏡をかけなおす
夕 ....
眠らない夜 そして月
貴女は眺める そして涙
まん丸 心 そして月
今宵も 想う 誰かの事
眠れない僕 それは何故
こんなに想う 愛しい涙
まん丸 お月様 眺め
今宵も 想う 貴女の ....
想い続ける事の
「素晴らしさ」と
「愚かさ」を
ポケットの中にしまいこもうと
手を突っ込むと・・・
そこには
彼女に届けるはずだった
最後の言葉が
....
村にはじめてコンビニができたような
月がはじめて携帯持ったような
柳の川は桜四分と混じりあい
街燈も綺麗だけど
そんな気持ちにはなれない
山羊が獏にならい
はじめて夢を食べたような
....
オレンジシャーベットのような夕暮れの空
濃紺の天頂とのグラデーションが
何万光年の奥行きを塞ぐ
暮れなずむ街で
通り過ぎ行く人の群れの中
一人立ち止まり
誰も手に入れることの出来ない空を見 ....
わたし、実は芸能人なんです
わたし、実は指名手配犯なんです
いや、どちらも真っ赤な嘘です
別にわたしはイケメンじゃないし
かと言って極悪人面してるつもりもありません
気づかれてヤバいことはな ....
買ったばかりの筆
乾いて水気が無く
絵の具を付ければ
無限の組み合わせ
付けなければ意味を持たない
信号機の色彩
赤黄青の組み合わせ
それだけで人を動かす
今の僕は出来上がる前の灰 ....
こけこっこーで、
お目覚めっぽ。
お天気晴れたら、
お散歩っぽ。
窓の向こうを、
ちょっこり覗けば、
お外はとっても、
ご機嫌っぽ。
おべんとおむ ....
ぼんやり
傘さして
あるく
気がつけば
水たまりの中を
あるいている
じゃぶじゃぶ
あるく
雨粒は
水面に繊細なマンダラ模様を描き
わたしは
さながらシヴァ神の如き破 ....
ぱちぱち
ぱちぱち
傘に当たる雨の音が
いつもと少し違い
メールを打ちながら歩くのを止め
頭をもたげた
23時。
ひとけのない夜更けの住宅街
濡れて黒くひかるアスファル ....
おおきく、おっきーく息を吸い込んで
ぷうーーーーーうってはき出す
空気がゆれて
それがすずしい風になって
暑くて困っている人のところに
どうか届きますように
もし、別れを言う相手が ....
死んで目覚めた人
ふざけてないで
その踊りをおしえてください。
あなたはもう
棒のようになってしまっているけど
その延焼のいろで
正しいのは一体どこですか。
眠りのたびに
目覚めを思っ ....
20日過ぎたら
返済の期日やよってに
わし、どうも参る
奈良の支店云うたかて
あら、中央の息かかっとるさけな
組合の圧力でわ無理やん
斉藤の不倫
三田の祈祷
東京の凄いんはそこで
....
嘘をつかない人
きっとあなたも何か持っているでしょ?
嘘につかれた人
きっとあなたも何か持っているでしょ?
ぼくね、しってるよ、そらのいろ。
目には見えな ....
手のひらに溺れかけた金魚を握って
少年の僕は旅立つ
朽ちかけた恋を語る老人の脇を抜けると
傍らには黄色い看板の中華料理屋があって
赤い文字で書かれた暖簾の奥からほとばしる いい匂いだ
手 ....
ずるずるって麺をすすると
体がポカポカしてきて
…あー鼻水出るー
ティッシュくれ
勝手な行動とるものだから
自分も相手も傷ついてる
何もしなきゃ傷つくこともなかった
何もしなきゃ傷つけることもなかった
結局どうしたらいいのかわからなくて
動けなけなくなって
何度 ....
あなたがくれた
あなたの
心 その ぎせい 夢
を みた ことが
明かりを ....
【桜】
元来色の白かった私が
薄ら桃色に色づくのは
きっと貴方の仕業です
今年も
また
染まってしまいました
【金木犀】
はらはらと散らすのは
涙では無く
貴方の残 ....
夜に強くて朝に弱いわたしは、
甘いカフェ・オ・レを飲みながらホットサンドをむしゃむしゃ食べる。
夜に弱くて朝に強いあなたは、
苦いブラックコーヒーを飲みながらサンドイッチをもくもくと食べ ....
その日を過ぎると
君の背中から栓が抜け落ちて
とろとろと水、のようなものが零れていった
舐めてみると、海の味がする
帰っていくんだな、なんて思う
薄いお酒を飲みながら
時計の針を見ていた
....
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純白の太陽が沈まない世界で、峻険な断崖が水平な時間の裂け目に現われて、素肌が剥き出しになったやまびとたちが戸惑っている。首のない禿鷹の幽霊に急き立てられて、断崖を昇りきると、空 ....
たぐりよせたたより、てのひらで舞う
モノクロームでしか描けないと
紫の憂鬱を背負って、黄色い情緒不安を泳いで
いつだって手の届かない青空を見上げていた
突き抜けるような、白
輪郭 ....
好きだった人に振られた
よくある光景よくある話で人は同情もしない
それでも私にとっては太陽がなくなるような気持ちだ
そんなときは嫌いなラブソングでも聞いてよう
幾多のラブソングが私を嘲笑うよう ....
禍々しきものの陳列された
地下室の展覧会で
私は魅せられながら
それでいて
不安に震えて過ごしていた
と、階段を昇り窓の外には
緑のなだらかな起伏が広がる
妻と二人の娘が手を振っている
....
今、
紙切れを擦っています。
心がまとまらない内に
鉛筆を適当に走らせて
しまっていたので
適当な言葉が
紙の上に並んでいます。
一心に擦ると
真ん中の方から
二つに
割れてし ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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