少女は高い{ルビ椅子=いす}に上ろうとしている 
小さいお尻をどっかり下ろすと 
食卓には色とりどりのご馳走とデザートが並んでいる 

食べ終えると飽きてしまう少女は 
物足りず他の何かをき ....
あるがままの公園の木々の下を歩く足音が響く

リンリンリン
鈴の音か虫の音が聞こえる

色で言えばオレンジ色のような
空ろな顔をした兵隊さんが歩道を歩く

昨日雨が降った水溜りをグシャ ....
いつも
手を伸ばす
その、チープさ
あなたは
最新の通信機器を
持ち歩いた
私を愛した

東京、
地を踏む足は
いつもと何も変わりないのに
あなたといると私は小さい
人込みに埋 ....
   先触れに 春雷 轟く
    恋しうて はな おもふ
    切なくて 千々に 乱れる
    憐れんで 憶い とける
    混じりあいて とき みちる




 ....
どおおんと山を越えてくる
それは鯨 たぶん
そのとき大きな波の下で ひとは
ディープブルーに染まる


背中から背中へ流れる
かなしみの深さを ひとは
知ることができない
だれも ....
あまくたゆたう
切ない香りは


匂いを纏い
瞼を閉じて
春の記憶を
捲ってみれば
ぼんやりと
聞こえてくるのは
あなたの足音でした

あの細い小路を
覚えているかしら

先いく背中を追って
ふたつめ ....
七つの短編詩
      平成十七年四月―五月

(KOTOBA)
僕はkotobaをいったことがあるだろうか。
振り返っても、正確には思い出せない。
でも、記憶の片隅にわずかにktob ....
蟻が蝶を運んでいる、

ああヨットのようだ。


と、書いた人は歴史に名を残したので


キャベツとキャベツがマヨネーズで引き合っている、

ああボンドのようだ。


これで ....
知らないうちに
たまに
少し角度がずれている

でも
また知らないうちに
360度くるっと回って

きみの前に戻っている
その繰り返し

結局きみの前に戻ってくる ....
どうも私にはあるべきものがないらしい、と
気づいたのは昨夜、
生まれてはじめて銭湯に入ったときであった。

客の一部はタオルで下を隠していたが、
そこにあるものはあってしかるべきものであって ....
理論を口にして真実を認めない
その理論に正しさはないと感じていた

迷子は泣いて助けを求める
泣く事で自己表現

君がいなくなった事
泣いたら君は気づいてくれるかい
声を出さずに泣いた ....
浴衣を着たこどもなのでした
まだ菜種梅雨も過ぎぬというのに
二本の鉛筆のように突き出た裸足は
春泥にまみれているのでした

これあげる
こどもはあかるい声で言いました
小さな手に握られて ....
いつだって空は俺の庭だったよ
無法なソ連の女パイロットが飛び交うときも
嫌味な米軍野郎が進んでくるときも
空はきっと俺たちに逃げ場を提供してくれた

あるとき攻撃をすりぬけて雲の上に出て
 ....
 ジョンガリアーノは囚人のために服を作った。
サーカスで焼け死んだライオンの葬儀と称して
ズボンには、尻尾が縫い付けられていた。
 彼らは看守がやってくると尻尾を揺らした。
すばやく振ったつも ....
翠色の蜘蛛の巣が

夜明けの街に飛散する



東の空に光が訪れる

それは彼女を夢から連れ戻す儀式のように

暖かなぬくもりで彼女の目覚めを包み込む



平凡な日常 ....
ねえ、ブランシュ、
あのとき
あなたが越えようとしていたものがなんだったか
今のわたしにはもう
それを知る手だてもないけれど
あなたはいつも わたしの
理解の範疇をこえて
日常のただしさ ....
うつくしい まなざしを 胸に秘めていると
 すべてが 花のように 咲きはじめる
青空のように 澄みきって
 世界は いっそう かるくなる 

大地に降り立つと 満ちたりてくる
 空の表情が ....
水を与えなかった苗が
気が付けば枯れていました
水気もなく浮き彫りの葉脈は
以前は生きていたのだと
ここで呼吸していた事
それを私に知らしめているようで

私が忘れていたから
貴方は枯 ....
傘もささずに駆け出した 
胸に 弾む雨 あなたとの出逢い

秋は深まり ひだまりのぬくもり
やがて移ろい いつしかたよりは途絶えたまま 
春を待つ 心に 訪れた小鳥のさえずり

 この街 ....
カエルのエルカは聞き上手

エルカのテレカのコレクション
どこかのだれかの捨てたもの
どれもいくつも穴だらけ

会話の足跡ケンカとナンパ

カエルコール
留守電録音

 ....
鳥が羽を震わすリズムに合わせて
もう何度も見送った
じりじりと時を告げるメロンソーダの気泡
朝からは早速 猫が喉を涸らして狼狽

静けさのあまりに
静けさを這いながら
この部屋を伝う一定 ....
何かのサイレン その低音域に化粧した夜
まさに 夜そのもの
発電機のような猫から漏れる喘ぎ鳴き声
まばたき またたき またたび 眩暈で繋ぐ命も揺らぎ
街灯の嘔吐する光 は景色 を八つ裂き にし ....
西部劇は
インディアンをやっつけ
時代劇は
不実な大名を斬りますが

あなたはどうですか?

潔白ですか

聖レインは言い間違い

言おう、雨

劇作家は敵をつくる
カタル ....
ちりん、ちりんと
ストラップにかけた
小さな鈴が泣いていて

僕はただとぼとぼと
涙さえ流せずに
現実に草臥れていました

金に囚われた義務と
時に縛られた責任が
いつの日か忘れ去 ....
今日が、一日になる
間に合わせの爪先を
朝焼けの海に潜らせる
寝息を、街は敏感に拾い上げていく
遠く聞こえる海鳴りのようだ


  *


ただいまやおかえり、よりも
  届いて ....
古びた空中ブランコが
夜空の星の瞬きの合間で揺れています

高所恐怖症のブランコ乗りは
うっかり手を滑らせて水面にダイブ

サァカス一の歌姫のカナリアは
悲鳴を上げるどころか愉しげに ....
切れる。

ハカイショウドウ、

 こみ上げる動悸、

コウゲキホンノウ、

 切り刻んでやる!!!
たくさんのものを枕にしてきた
卒業写真の キヒ 笑い
ウェット・ドリーム
鬱屈
首を痛めただけ
忘れたい忘れたいと思うほど
どうして甦ってくるんだ
朝から晩まで
終わり知らずの拭き掃除 ....
せかいじゅうの

ゆめというゆめをあつめて

それをすいしんりょくにして

うちゅうへとびだすのだよ、



はかせはめをきらきらさせていいます。


ぼくはといえば

 ....
机に座ったまま、休み時間を終える
子供たち―「角つけちゃえば?」とか
「宇宙へは行けないの?」とか、
誰かの助言によって思わぬ形で発展を遂げた、それら
ノートに描かれた未来の鳥たち。見たことあ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
小景 〜父と娘〜服部 剛6+*06/3/10 19:11
天井桟橋の人々に伝える甘えていないでほしいと思う出口の入り口当麻完二006/3/10 19:00
東京かのこ106/3/10 18:52
*桜 in Rhapsody*かおる6*06/3/10 18:31
ディープブルーyo-yo306/3/10 18:30
沈丁花LEO5*06/3/10 18:29
七つの短編詩「少年の青い揺り籠」前田ふむふむ2*06/3/10 17:38
006 a genius完食306/3/10 17:07
そんな僕006/3/10 17:00
佐々宝砂4+06/3/10 16:32
迷子海月1*06/3/10 16:02
蝋梅佐々宝砂706/3/10 16:00
ようこそ 新米くん[group]506/3/10 15:57
「囚人」プテラノドン2*06/3/10 15:41
AGEHAKADY006/3/10 15:14
ブランシュの丘望月 ゆき24*06/3/10 14:48
せかいとうた水無瀬 咲耶8*06/3/10 11:16
意識をAKiHiC...306/3/10 7:51
春待人紫翠4*06/3/10 4:46
えるかよーかん1*06/3/10 4:44
私らa.u.i.206/3/10 3:59
8mmフィルム"E"人間106/3/10 3:04
暗転 SE。雨音くつろぎの006/3/10 3:02
調律松本 卓也7*06/3/10 1:36
今日も、一日になる霜天806/3/10 1:29
[ サァカス ]渕崎。006/3/10 0:58
カウントダウン。206/3/10 0:47
ブルーズ便乗鴎1*06/3/10 0:24
はかせのそふぁーブルース瀬戸...3*06/3/9 23:49
アンチヒーロープテラノドン1*06/3/9 23:34

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