夏風邪の悪化した僕には似あわなかった
安っぽい向日葵の柄のワンピースを着た君にだって似あわなかった
この部屋の築弐拾年という白かったはずの壁にはもっとずっと似あわなかった
どこにおこうか、買って ....
今朝の新聞は白紙であった
そして
少しのポエムが余白をさらに白くさせていた
誰も何とも向き合いたくは無かった
あるいは
とても向かい合いたいという気持ちが
無力さあまりの孤独を超えていた
 ....
?


おやすみなさい
の 一歩手前で
あなたが瞼に口づけするたび
生まれて初めて目にした光
を思い出しました


ツキン、と 氷の欠片が飛び散って
あなたが狩人の鋭さでもって
 ....
物事は身

その本質は骨



言葉は身

言いたい事は骨



食べるのは身

捨てるのは骨



見えてるようで見えてない

大切なのは知ってるけど
命は全て平等だと云うけれど
君たちの命はあまりに軽すぎます

並べられた写真は
死刑囚のようです
あと数日後に
君たちはもしかしたら
この世にいないかもしれません

出来る事ならば
 ....
午前二時の町に
星空はなかった

海の向こうの国に
旅立ったまま
この町の空は留守になっている

遠い都会に行ってしまった
若者はもう生まれた町のことなど
忘れてしまっただろうか
 ....
17時の眠りから
22時の目覚めを経て
1時に途方に暮れる
今は月曜日だというのに

喉に注ぐお茶
吸い続ける煙草
秒針は滑らかに
目覚ましを回っている

散らばった部屋で
一人 ....
  
芙蓉散る冬の朝 砂礫梳いて礎くコンロ

アルカロイド晒す寒天と 三毛犬ロース食べる

妄想フロンティア 黒い放蕩息子と天幕航路

食物塩基と瑠璃の窯遣い 永久凍土を往く
また、君を待っていたいから
静かに爪を切るたびに
振り分けられる私を想う
君が生まれる
空をもう一度構築したい、から
また少しの嘘を零した
細分化された過去が、崩れて
いくつかの今に私が ....
春の陽射しに 
紅い花びらが開いてゆく 
美しさはあまりに{ルビ脆=もろ}く 
我がものとして抱き寄せられずに
私は長い間眺めていた

今まで「手に入れたもの」はあったろうか 
遠い真夏 ....
あの方と初めてお会いしたのは,
確か,昭和7年の天神様のお祭りの時
お父様の会社の方のお知り合いとかで,
あの方から声をかけてこられた


怒りながら
呟きながら歩くこのババを, ....
明日を小指で弾いたら
きれいな繻子の音がする

右にあるのは菊模様
金や黄色や紅色の

左にあるのは薔薇模様
薄桃銀鼠ターコイズ

鶴や鶯飛び立って
あとから鷹も追いかける

 ....
私は盲目のまま、足を投げ出して街角に座っている
監視カメラのように世界を写しているだけの
ガラスの箱のようなまなざしで

ガラス箱の中で生まれる淡いひらめきは
孤立したままで消えていくのがふ ....
ひどく
歪んでいる
貴方は
ひどく
死を
嫌う
から

私の前にある
この
なんなのか
鼻を衝く
ひどく
掻き乱す臭い
胞子が粘つく

気怠い
肉体が億劫で
とにか ....
ワンフレーズ、呟き、この感覚

『狂気は映写され』て

また同じくして死に至らしめられる

テレビジョンたちの群はそろそろ消えた頃か

地平線で風向きが変わった

『いる、いらない ....
むかし美少年の
みつねくんと
あやしい遊びをした
梅の木に今年も
梅の花が咲いた
泡になりたい
そう望んだのは十七歳 夏の日
ラムネの底から生まれる
消える気泡に見とれて
曖昧な私も溶けてしまいたい
いっそ

いつか

本の一部を鋏で切り取った
一片一片を繋ぎ合 ....
甘い恋の気まぐれに
人生は揺り動かされる。
愛の包容が
あらゆる騒音をかき消してくれる。

あらゆるものごとを
愛という言葉で
つらぬくことができるのなら
人生はいっそう美しく輝くだろ ....
布の心からのばされる
鳥の翼を描く糸
文字のように絵のように
風に望みの灯火を置く


無色に織られた旗が重なり
震える音のかたちとなり
幾度も水を吸う衣
失う色さえ ....
頭が痛い

どうやら
電気ポットが
頭の上に
圧し掛っているようだ

その上に
どうも
漬物石まで
圧し掛っている模様

チームぶたさんよ
全部追い払ってくれっ!

 ....
未来の僕は幸せですか
答えなんて求めていません
ただの独り言
ちょっと呟いてみたかっただけ

だから気にしないで
少し気になっただけだから
このままでいいのか
解らなくなっただけだから
ぽかぽか昼間の日だまり

橙の球体に凝縮していく

影が長く長く伸びていき

空から闇を呼んでくると

おうちの中にぽかぽかは

いちもく散に逃げていく

街の灯りきらきらきら ....
あなたの愛と 私の好きは
いったい
どこが違うのだろう

あなたの
愛 はやわらかい
私の 好きは
とげとげしてる

あなたは
愛 で包み込む
私は
好き で武装する

ふ ....
引き裂いたカーテンを

痩せ細った小さな身体に巻き付けて

よくその隅っこで泣いていた

電灯から垂れ下がった紐を

何時間もじっと睨んでる

そんな貴女のためにシチューを作ったり ....
赤と緑の絵の具は混ぜちゃいけないよ、汚い色になるからね

美術の先生が言っていた

混ぜてみたら

私の髪の色になった
ねえ、こういったら、あなたは怒るかな

世界にどれだけ
飢えた人間がいようが
エネルギーの無駄遣いがあろうが
地球が温暖化しようが
理不尽な暴力に喘ぐ人間がいようが
ましてやあたしが言っ ....
甘い関係を望んだつもりはないけれど

私たちのやったこと

全てを救済していたのは

甘えだけだった

なにひとつ、言葉にすることなど

ないかのような

振る舞いを続けたけれ ....
題名もないままに机に向かって
テーマも決めてないままにノートを取り出した

鉛筆に手を伸ばし
言葉を綴って
描く形は二次元に浮かぶ四次元

自由な程に持て余して
不自由な程に自由を好む ....
ぼくはときにイカサマを愛し
嘘をつくことに夢中になる
やがてスルメみたいに
熱が冷めると
かなしいものを反らせている

反らせる部分でぼくは
誰かと繋がっていたくなる
ぱちぱちと吸盤が ....
足跡つけて泥の塊は砕いていけ
ドーンダーンドーンダーン
地面に根を張りながら
根をはがしながら歩くんだよ
そう、完璧にひっついちまう前に足上げるんだ


コンクリートばっかりな世の中だか ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
メロン206/3/13 6:38
ここであるということ ここにありということa.u.i.206/3/13 6:30
氷の瞳まほし9*06/3/13 6:04
さかなエンジニア猿206/3/13 3:19
祈りキリヱ106/3/13 2:03
夜空マッドビース...206/3/13 1:58
週の隙間に挟む詩(うた)松本 卓也0*06/3/13 1:53
妄想フロンティア三浦謙樹006/3/13 1:12
元年霜天306/3/13 0:50
夕暮れの並木道服部 剛14*06/3/13 0:25
この場所に part2do_pi_...006/3/13 0:18
金襴緞子[group]ふるる5*06/3/13 0:06
心を殺し合うこともあるいねむり猫106/3/13 0:04
歪み美味1*06/3/12 23:42
荒地さいらと306/3/12 22:56
そろもん(記念樹の話)みつべえ306/3/12 22:30
あぶくの中の十七歳夕凪ここあ5*06/3/12 22:02
愛の詩RYO1*06/3/12 21:02
紡ぎ ほどく木立 悟506/3/12 20:51
頭痛[group]アザラシと戦...5*06/3/12 20:18
ほんの少し粕身鳥206/3/12 20:09
*ぬくもりは*かおる4*06/3/12 19:47
asleepuminek...7*06/3/12 19:25
灰暗色の灯る部屋相馬四弦006/3/12 19:19
fuchsi...306/3/12 19:09
バカの言い分うめバア1*06/3/12 18:29
甘い関係206/3/12 17:46
詩作海月2*06/3/12 17:17
イカサマから視覚的に繋げる孤独tonpek...10*06/3/12 16:42
コンクリート瀬冬翼流006/3/12 16:13

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