君が好きだった
梅味の飴玉買ってきたよ
いなり寿司も買ってきたよ
春用の服も
花粉症のマスクも
可愛い靴も
緑色のカーテンも
真っ白いシーツも
CDも
本も
雑誌も
全部、
君 ....
ぼくは詩人
詩になるものを綺麗に
そして美しく表現することに
努力を惜しまない
それはぼくの熱意
それはみんなへの満足
道ばたに咲いている花を見る
そこには1つの詩がたたずんでい ....
あれはどこからきたのかな
きいろくひかるまるいもの
だれかにきいてみたいけど
だあれもいないいないみた
{引用=
海沿いの一軒家
....
あなたはわたしを頼ってこの町にやってきた
わたしの住む遠いあの町へ
いつも追われてやってくる
悲しく破られた長いまどろみのあと
終わっているこの場所に
ふるえるよるべのないあなた
....
愛なんて恋なんて
人にとってやっかいな存在だ
邪魔なだけの何にでもない
人は人を恋をして
愛すしかしそれを実行できる
人間はごくわずか
結局現実ははかなく
切 ....
きらめく風を追いかけて
君とどこまで駆けただろう
陽射しを浴びて微笑んだ
遠い昔の君との出会い
何度か離れ離れになった
何度か分かり合えない夜もあった
互いに孤独で
押し ....
かなしいことがあったのだ
飼い猫が死んだ
という話をするように
家の柱が折れたことを話し始めた
ひとりの男
孤独で
今にも折れそうなぐらい痩せ細り
帰る家もなく
行くべき場所もないと
....
私が育てたサナトリウムの
前庭の小さな丘の上に置かれた
半分朽ちた木製の椅子に
座っているのは私の父さんです
消し炭の鳥がうまく滑降して
門の上から同情を呼び寄せます
五分ですか?半年 ....
あなたは僕の元を去って行くんだね
わかっていたけれど
とっても辛いよ
あなたは新しい恋を見つけたんだね
わかっていたけど
とっても悲しいよ
バイト先で考え事をしていた僕に
「どう ....
Marbling
隣の奥さんが昨夜旦那に殴られた
屋上では小学生がエアガンを振り回していた
朝靄の中のゴミ捨て場 くぐもった声の玄関先
一人暮らしの大学生が 四五日前から帰ってない
三軒隣の ....
新しい私を見て
称賛して欲しい
あなたらしい
貴方になりました
と
その時 春風は吹いた
と
新しい人は 現れて 朗うでせう
噛み千切ってしまおうかしら。
痛いだろう、そんなことをしては。
そんな会話ばかりが
あたしを幸せにしていた
おまえの髪に指を通すと、人のぬくもりがあらわになるね。
冷たい指先があたし ....
ずっとだよって誓った約束も
家が離れて
学校が離れて
毎日が離れて
遠い遠いモノクロの記憶
でも
もう一度出会えると信じた時
それはいつでも色を取り戻すんだよ
2人で踏 ....
東京が、間違えている
霞む家並みと赤い夜の下
眠れない腕の中に同じような灯りを抱いて
夢を、覚めない
点から散らばる線に乗せて
人と人とが離れていったころ
夕暮れを繰り返すビルの窓から ....
旅立ったパンツの形を思い出しながら
肘をつかえさせて
そうしてできた環の向こうに置き引き犯を見たい
パンフレットだけで身を隠すよりも
中身を覗けないポップコーンの容器を投げ合って
か ....
ロゼッタは口ずさむ
いつか王子様がやってきて
あたしをさらってゆくの
白い馬
赤い髪
緑の
{引用=
....
枯れ葉を踏みしめていく
君の背のように湿った、足取りで
雪はまだ時間を閉ざそうと
道端で爪を研いでいる
忘れようと辿り着いたのに
捨て去るなと
朽ちかけた木橋が
つららを流す渓流で
....
お日様が眩しい日は耳が痛くなるの
私はほっぺたが膨らむ感じがするわ
きれいなきれいなお水を
汲んで飲みたいな
私も飲みたい
蜘蛛の巣に
ダイヤモンドのネックレス
....
木蓮の花が咲いたら
私を呼んで下さい
何時でも構いません
場所も問いません
私を呼んで下さい
【声】
風の音で名前を呼ばれてた気がして
見上げてしまい ....
(割れ落ちた心の軋みより流れ出す)
せせらぎの音に我身を任せ
消え入りそうな意識の果てに
あなたの額より滴る汗の熱さを慕う
さよならってどこまでも悲しいのね
狂おしさは許されぬ愛 ....
大音量のイヤホンを床に転がしたら音が砕けて
もれて はじけた
垂れ流しのノイズに目をやっても 涙は止まらない
「次へ行こうよ」
欠けた、欠けたものを埋めるのは何?
....
どうして私はこうなんだろう
わからない
わからない
わからない
どうしたらいいんだろう
どうしていつもこうなんだ
どうして
わからない
何がわからないのか
わからないこともわ ....
きみは
なにもいいもしないで
ただ
みみをあかくしただけ
それだけで。
わたしの私語の中に
あなたはいた
白い百合の花が
畑のようにどこまでも続き
そのようにあなたは
私語の中で
匂っている
しーっ
誰かがわたしの唇に
指を立てる
少し湿った感触で ....
一月、すすり泣く
欅の枝が揺れて
お日様をちらちら隠す
公園に車椅子の少年
壁にボールを投げていた
車の下の猫
愛し合う? さようなら
学校の鐘が遠くて
....
厳しかった今年の冬の寒さに
思わず手にした鰐の着ぐるみ
澱んだ日常の沼地にひっそり
停滞中の鰐輪にくろこだいる
しとしとピチョンと桜色の雨降る日曜日
菱形の鎧はギシギシと軋ん ....
冷え性は物心ついた時から
指先や掌は誰よりも冷たかった
「氷の手」と呼ばれ続けられていた
こんな呼び名が変わることはないだろう
君が僕の手に触れるまでは
春 待 つ 君 の
そ の ....
たとえば、
雨の日、傘を二人でさして歩いていた時の事
次の日には、水溜りの跳ねながら二人で笑って
たとえば、
夜中、淋しくて淋しくて電話をかけた時の事
他愛も無い話で胸がきゅんとなって二人で ....
身を捩り、言葉を搾り出しては書き留める。
そんな行為が報われることはあるのでしょうか?
こんなにも残酷な世界で。
愛の言葉さえ瑞々しさを保てない時代に。
誰か、この言葉が届いていま ....
いつだってそうだった
僕らは手を繋いで歩くのが
精一杯だった
二人で撮った写真は無いし
もらった手紙も数少ないけれど
それでも幸せと 思えたの、は
紛れも無く 君だった、から
たとえ ....
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