重症化する原因を研究し
遺伝子のある部分が共通だった
とか
最近報告された
高齢者では
キラーT細胞が大幅に減っており
また老化したT細胞の数が多い
それらが重症化の原因だ
....
なにをしていても時は過ぎてゆく
その道を
歩き続けてゆく
やわらかな蝶が舞う
あかるい春も
逃げられない太陽に
照らされる過酷な夏も
月をみあげて愁う
静かな秋も
希望もみえ ....
行ってほしくない
カプセルを割って記号を盗む
調合の腕もないのに試した
頼りは他になかった
免罪符にもならない
実りは業にくべた
治療痕を掻く
なにかいる気がして
ある朝、 ....
Ⅰ
卒塔婆を飾る花は何を思う
墓石の影に折り重なり寄り添う人々
7年前の貴方13年前の貴男だろうか
歳月は姿なく容赦なく降り積もる
人々はもうすっかり汚れてしまって
絢爛に咲き誇る花々は一 ....
君は燃える泣き声
僕を探しているよ
どこで聞いたのか
僕の部屋の周りをうろついてる
誰が考えるのか
どこにもいないものを
探し続けて老いていくなんて
変で愉快なアイデア
”火を ....
一秒一秒
時は真っすぐ進んでいると
信じている毎日
現実にある今は
つねに更新されていると
疑わない毎日
初めて見る場面なのに
使い古されたシーンが
またもいつのまにか ....
白く光る田舎の道を
カンカン鳴り響く踏切越え
海に向かって歩いていた
薫る潮騒、うねる波
空き缶一つ、浜辺に落ちて
わたし独りのたましいが
水平線を覗き込む
遠く船が落ちていき ....
おぼろ
あさをむかえるぎしき
ひとりの
そして
ふたりの
さんにんの
わたしのしまいかた
うつむかないで
と
だれにともなく
たぶんいきた
いきた
わた ....
静電気さえとどかないみなそこにデモクラシーとその日暮らしはこない
泥と石のくにのくるわの
火のないねむりの
起源と痕跡
ふと 火山に生まれ 地震で育ち 桃をくわえたカラスはしら ....
夏
開放感
急く
破瓜
大人
私が私である証明
私が私でない証明
私がもし一枚のクレジットカードだったとしても
私が私である証明にはならない
私がもし一枚の保険証であったら
私が私でない証明になるかも知れない
....
私は
ぱっくりとひらいた、むきだしの
乾きと血と脂の湿りと
ほぐされることない鋭敏な
線のからまりからなる
肉
触れれば刺し
眼差せば響く
悠久の吐き気
締めつける雨を
食いしばる ....
ぼくは
もう
だめ、
なのです
ほとんど
機能していません
なにもかも、がです
終わっているのです。
なにもかも。
みとめたくなくて
こんな
どうしようもないことを
まいに ....
夜に
道行く人の顔、白く浮き上がり
満月
孤独な魂が、彷徨する
道に沿ってぽつぽつと点灯する黄色い灯り
追いかけて、追いかけて
刹那開かれる永遠に
そっと息継ぐ精霊を みる
....
知らなかった
何も知らなかった
貴女は知らなかった
貴男は知らなかった
知らなかった
彼は知らなかった
知らなかった
彼女は何も知らなかった
私は知らなかった
私も知らなかっ ....
失われつつある夏の日差しをむさぼるように
虫はうるさく徘徊し最後の狂いに没頭する
夏の影は次第にゆがみながら背骨を伸ばし
次の季節の形を決めてゆく
夏、それは誰もが少年であり、少女であった ....
おばさんから愛が溢れて
アがこぼれ出たのが
おばアさん
おじさんに愛が沁み込んで
イがにじみ出たのが
おじイさん
日々に少しの余白を
どうか忘れないでいてね
なんにもしない日とか
空ばかり眺めていたりとか
そういう
一見すると無駄のような
切って捨ててしまいそうな
だ ....
綺麗は穢い
、
穢いは綺麗
赤ちゃんのうんこ、
穢いけど綺麗
。
お尻を拭く、
ママの手も
穢いけど綺麗
。
お化粧したお姉さん、
とっても綺麗だけど
、
塵ひとつない
....
嬌声
乱痴気騒ぎ
夢
独り
デルタ株のケタ違いの感染力で
ワクチン接種による
集団免疫の獲得は
大変難しいものとなった------
などという
研究者たちの意見が
最近多くなった
集団免疫といえば昨 ....
胸のなかに石がある
いつ呑んだのか知らない
ゴロゴロ、ゴロゴロと
このごろそいつの座りが悪い
胸のなかだからとりだして見ることもできない
いったいぜんたいどうしたっていうんだ
濁ったり ....
罪は一括払いで、オバケが好む精算方法、ナントカが還元される、罰とか、白も黒も永久機関だから食べ尽くせない、と溺れたヤギがむくんだ目で言う、めいめいの酩酊で祀った天使は不在、なぜならラリッて路端で野垂れ ....
限界を越え
誕生と死という
限界を越え
遥か彼方を一時に臨む
顕在する生、繰り返される人生
広がる、広がる
時空の後方に前方に
無限の彼方の青い青い水平線
白いヨットが曳航され ....
川辺で凹んだサッカーボールを見つけた
泥に汚れていたので 水際で洗った
すると驚くほどつやつやと輝きだした
それは幼い頃に亡くした僕のボールだった
日に当てて乾かすと次第にへこみが膨らんで ....
世界で 私ひとりができない逆上がりが
夕焼けの色を染めていく
誰も 見つけられない 鍵穴の向こうに
通り抜けていった身体の痛み
まっしろな手紙を 下駄箱に添えた
....
僕は毎日散歩している
2リットルぐらいの水が3本入ったリュックを
背負って杖をつきながら
一日1,2回小一時間ずつ散歩している
道々声をかけながら散歩している
はじめは一人暮らしのおばあちゃ ....
雨雲と友達になった
郊外の公園で寂しそうにしていたので
声をかけたのだ
私は自分から
見知らぬ人に声をかけるような
人間ではない
相手が雨雲なればこそ
そんな気まぐれを起こしたのかも
....
タイヤキ
頭or尻尾?
No
This is
イマガワヤキ
No No
オーヴァンヤキ
わかるよ、わかりたくない、わからない が
層になった
手垢まみれの反射、その向こうに
戸もなく
枠も取っ手も
砂に還った それが
雲間から射すところを見つけた
開いている
いつも ずっ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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