桜よ
あの人を包んでください
黒い古木にもたれて
胸の傷に手を当てる
あの人の背中をさすって
夜空の花となり生温かく散って
ほのかな明かりで目隠してください
ひとひらひとひら
....
いつの頃からか爪を噛む癖
無意識に手が口にいく
ひどい深爪
いつの間にか 桃色はなくなって醜い白色
とても友達と並べられるようなもんじゃない
いびつな形
少しそり気味
不揃いの大きさ
....
この日頃
心に映ったいくつかの言葉たちが
モビールになって
中空に
揺れる
長椅子あたりに
たたずむのは
けれどもう溶けて消えかかっている
誰かの
不在の
かたち
陽射し ....
「ねえ僕はなんのために生まれてきたの?」
ひとりになるといつも考えること
僕はなんのために生きているのだろう
僕はだれのために生きているのだろう
僕はどうして生まれてし ....
「この料理は毒が入っているよ、ベレッセマ。」
そう言ってフェルナンド?は真っ白い砂になった。このままではイケナイ、誰かが俺のオネィニをサテラビューで実況中継してやがる、それを聞くや否や副支店長はう ....
仔猫は虫の卵を食す振りをして
実は機械をいじっていたのではなかったか
昆虫卵嚢内部は勿論精密機械構造になっている
油が トクトク 流れていたのではなかったか
となると
球体構造の機械を
仔 ....
ぼくは詩人
詩を作りたいがために
心の中に潜り込みたいがために
誠意を尽くす
それはぼくの光
それはみんなへの輝き
今日もまた
朝の散歩をしていたら
道の真ん中に1匹のネコ ....
私には孤独がない
あなたが
孤独と呼ぶものは
ただ
声を求めてる
くちびる 重ねても
あなたの孤独は変わらない
私には孤独がない
私はもう
ここにはいない
あなたが ....
僕の足元には陸地がある
足の裏からじりじりと広がってゆくこの陸地は明らかに僕のものだ
陸地は遥か彼方から何かしらの交点をいつしか引き連れてくる
それは君の陸地であり彼の陸地であり、誰かの陸地であ ....
今日はことりが一日中泣いていたのでいい一日だったろうおそらく世界のどこかでいいことがあったに違いない。わたしもこうしておんがくがかけるのでよいことだろう。うそがあったに違いない。きょうとうそとはどっか ....
あんなにとんがっていた
風が柔らかくなると
空の蒼さも淡くなる
宵闇の中に
花の甘さが混ざり
夜気がねっとりと
絡み付いてくると
春は恋の季節
だから
あ ....
君が僕を見知ってくれてたから僕の心は輝いている。
君は僕の事をどれだけ知ってるの?
僕の心の数だけ迷いはしないだろうね。
夢から覚めたような顔の君に・・・
僕から話しかけてちょっと ....
やまびとの散文詩―断片9
青白い炎でゆらぐ教会のなかで、わたしたちは、
旅をする黒だけの簡素な衣装を羽織った
右眼が見えず、右手が無い一行が、一心に祈りを捧げながら、
すすり泣いているのを ....
ゼロになると
モロ
今を受け入れられるんです
勘違いかな
感知外かな
さむくない
春
あたたかい
ああ
あたたかい
好きです
ホンネは
みんな好き
百人い ....
たかがでは済まされない地平線に
ひとり佇み
夢は夢のままで
あるべきことを求められ
目覚めのときは何時も
偶然を装っては
ありのままの姿を
目の前に突きつけてくる
くる ....
鈍い音で始まるF#mの競争。
空のうえ、空のうえ、空のうえ。
天国がこの雲ひとつで分かれてんなら、
きっと僕たちロケットでも会える。
うわのそら、空想での会話にノイズだけが邪魔なのに。
....
ありのままの心で生きていけたら
どんなにいいだろう
危なっかしくても
ぶきっちょでも
心のままに生きていけたら
どんなにいいだろう
そんなことを思っているうちに
最終電車が出 ....
人生で失望するようなことが起きると 不眠が続く・・・
世の中には自分の身体を痛めつけて 心の痛みを少しでも軽くしようとする人も居る。
私でも時には そんな衝動に駆られたりすることもある。
....
水にからめとられて 息が出来ない
さらさらと流れる 誰かの筆跡
ペン先はゆらゆらと空を泳ぐ
閉じる 光の残像
まあるくあかい、光の玉つぶ
顔を上げれば
広がる ....
遠い場所で
世界が裂けて
私はここで
それを眺める
映画のように
楽しみながら
眉根を寄せて
嘆く演技で
遠い場所で
悲鳴があがり
私の中の
血が騒ぐ
同情しながら
腹が ....
今こそマロンチック!
目ばゆいほどの色艶
見るとグリーン
感ずるとコハク色
歓喜の晩餐
テーブルの下、
一人っ子は孤独に眠りおり
鶏の ように 飛べない 。鶏冠 を もたない 。神のようで ない 。雉のように長い しっぽを もたない 。鴨のように 美しい 羽根を もたない 雀のように 美しく 羽根を ひろげない。猿のように 鬼ご ....
未来はもっと不確定
気まぐれとわがまま混ぜて
形の定まらないアメーバ作った
夢は形を変えて増えていく
自分と未来は追いつかない
ひとつひとつ失われる記憶があって
それが僕らを焦らせ ....
花色を
包むような霧雨の
白く
ここはまだ、冬の肺か
冷たい呼吸の薄い圧で
梅が散り
色は
夢でしたか
混迷を招く為の五感なら
あ、
あ、
快く陥り
....
知人たちの馴染みのある穏やかな表情や繰言のような発話が、
開かれては閉じ、また開かれて行く中を、
生の伴侶たる時間は細紐のようにゆらめいている。
窓外の散光は変わらぬままと見えながらほんの僅かづ ....
光と暗黒の中間点には
雨の差し込む隙間もない
密閉された空間があって
そこから
たった一本の セイタカアワダチソウが
吹いてもいない風に
反応、それを折り取ろうとしている
いっぽんの 手 ....
世界には悪があるはず 目に見えないが凄く巨大な
しかし僕らはどうだ? まともな武器も持っちゃいない
勝ち目は無い はじめから
銃器があっても 勝ち目は無い
歩きなれた靴を履 ....
僕が小さい頃
おじいちゃんは
100まで自分は生きると
言ってたから
あと半年で死ぬと言った
お医者さんは
嘘が大好きだね
病室は薄暗い
やせこけたおじいちゃんが
窓の方を眺 ....
ぼくは詩人
詩人であることに
プライドがあるわけでもない
それはぼくの情熱
それはみんなへの激励
今日もまた
朝の散歩をしていたら
老人に出会った
老人はぼくを見て
....
プラチナだとかダイヤだとか
そんなもの要らない
欲しいのは…
たった一つの確かな“言葉”
アナタの喉を通り私に向けられた
私だけの言葉
ただそれだけ
ただ それだけ
....
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