空は 晴れて
緑が 萌えて
鳥は 唄う
どうしようもなく
春で
朝で
まぶしくて
どうしようもなく
私は
女で
せつなくて
風が「る」のような ....
明かりの無い部屋の片隅
目を開けて 僅か
閉じる
暗闇を見つめることはいつも難しい
閉じることで
そこに何が生まれているのかを知りたかった
同じことで
閉じたところで何も ....
僕はカメラマンと言う職業をしている
正確に言えば写真家なのかも知れない
この仕事をしてきて数年経ち
その間に撮影したものは数千枚はある筈
折り重なり合うように黄色く咲く花は蒲公英
....
ぼくは詩人
日々がんばれることを
伝えられる限りのことを
精一杯
それはぼくの感謝
それはみんなへの尊敬
今日もまた
朝の散歩をしていると
数学者に出会った
朝陽に照 ....
起床時に脚のすじがひきつってさぁ
散歩時に亀背がこわばってさぁ
それでも所作がいとおしくってさぁ
ねぇ ねぇ ちよっと そのことできみはどうお ....
10センチの赤ちゃん
手のひらで眠る
うごめき
芋虫のダンス
這い回る
どこだ、どこだ
ああ、違うよ
ママはね
いないよ
でも吸い尽くしたいんだね
ごめんね
....
1973年9月11日
サンティアゴに雨が降って
その2週間後
あんたは死んだ
パブロ・ネルーダ
俺はそれ以上のことを知ろうとしない
1973年9月11日のあれは
アメリカの手引き ....
夭折
{引用=まだ生きているのか
そんな声が聞こえるのは
夜の 穏やかな枕の中だ
まだ生きている
時代を通過して
場所を通り越して
まだ何とか 生きているのだが
もう生きて ....
駐車場になるまえ
あそこは空き地で
足跡が
角から裏にのびる
小路をつくってて
この季節
そろそろ
たんぽぽとか
つくしとか
黄緑色の草とか
ひばりはいつだろ
....
唇を重ね躰を合わせ
愛していると囁かれたとて
どうしようもなく何かが足りない
あの日からずっと
私が求めるものは[ ]だから
子供だと面罵されるしかない
けれども気づかされてしまった ....
ドアあけて 靴ぬぎすてて
ゆるゆると ほどける夜
灯りつけて ボタンはずして
はらはらと たゆたう夜
ため息 耳澄ませ
ほろほろと こぼれる夜
横たえて 目をとじて
さわさわと さざめ ....
貴方の香りを消す為
冷たい風に当たり 温いシャワーを浴びる
それらに貴方を重ね
私はまた独り、朝を認めるの
ガラスの瞳は二度と消えん
愛だけを所望し
利己を覚えた私の愚かな事
....
灯りを消して
きみはぼくのことを
ぼくはきみのことを
好きだったのに実らなかった
あのひとだと思って
これから一時間
キスしつづけよう
きみの肩には
できかけのタトゥがつぼんでいた ....
後悔は赤いシロップの味
喉の舳先に引っかかってざらりと落ちた
落ちてしまえばいつも無感覚 無かったかのように
そこまでがリミット
それ以上はありふれている
市の公会堂 暗い二階への階段 ....
天文の漂う踊り場にて
夜風に占う明日の天機
孤島を踏んだ小鳥のように
無恥の鏡を握り携え
彼方の涼へと方位を定め
遷ろい霊えと無慈悲に祈る
翳にあっ ....
緑の空を白いトンネルにも塗っていると
彼の足音が聞こえる
渇いた喉を癒すのは
何かしらの優しさなんだろうと思う。
でもそんなことを言われなくても
と思う。
一万八千数百個の時間が頭 ....
いちご狩りに行った帰り道
バックシートでうたた寝する妻と娘の
少し開いた唇からは
いちごの匂いの吐息が漏れ
車の中はまるでいちご畑のようだ
高速道路の料金所で窓を開けたら
料金所のおじ ....
街路は静かだ
たくらみのみ隠然と
安普請のパネルのうちにしこる
怪しげなるは自分自身であると認めぬか
当りもしないクジ券を
数枚買ったことであろう
今宵
世の中は
....
ないものねだりばかりしているんだ
今までずっと、僕は。
そこにあるものに、どうして満足できないんだろう
僕の手の中にあるものだって
当たり前に存在するわけじゃないのに
君を見 ....
ぼくは詩人
ひたむきに
それでいて
たじろぐことなく
感じたことを
そのままに
それはぼくの活動
それはみんなへの活気
今日もまた
朝の散歩をしていると
うさぎに出 ....
もしあなたが箱に帰れば、そこには誰もいない。
立て付けの悪い扉は、また今日も軋んで、耳のどこか奥を刺激する。
熱く匂う空気で染められ、空気には動物の匂いが染みついて何とも言えない。
どこまでも湿 ....
空
桜
空
散る
花び ら
....
春風の中に立ちすくむとき
となりで泣きながら踊っていた彼女をおもいだす
ごめんね ごめんね
最後に聞いた彼女のことば
愛を手に入れるという表現はおかしくて
「愛 ....
仔猫が生き埋めになっている場所に
機械が出来ていたらどうしよう!
どうしても仔猫を助けてあげられない!
仔猫が生き埋めになったあの今もあるふくらみ
機械の音が聴こえてきたら?
……仔猫はもう ....
主な行動:
なでて、くちづけて、ひっぱって、つねって、
かんで、なめて、たたいて、にぎって、かいで、
たべて、いれて、かいて、ふいて、もんで、
みて、きいて、すって、おして、つまんで、
とっ ....
ショートケーキ・ショートケーキ・ロックンロール
アリゾナへ行こう
動物は素直に肉になる
プラチナの夜が僕らに話しかけて
くれたことを
動物は肉になることを嫌がる
草はにがい
桜の森で ....
針を折るような音が
遠くで響いたり
単調な反響をくりかえし くりかえして
吹雪が去っていく
そして
おしよせる
春がじわり地をはい
足元を湿っぽくさせ
春が舞い
町 ....
赤みがかった
ふわふわの
わたあめみたいな
なにかが
頭の上にあって
それが愛なんだと
みぃちゃんは言った
みぃちゃんは金魚すくいが好きだ
やるほうではなく
やるのを見てるのが好 ....
もう一度確認しよう
俺は何か悪い事したか?
まあ考えればいくらでも出てくるさ
理由をつける気になればいくらでもつけれるさ
だがもう一度確認しよう
俺は何か悪い事したか?
それは向こうが ....
抑えきれない今の気持ちを表現しよう
この胸の中にあるもやもやを誰かに伝えよう
絵筆を握って絵の具で描こうか?
携帯片手に写メールのシャッターをきろうか?
エレキギターはまだ指が追いつかない ....
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