あの西の空を埋め尽くす枯野に 
鶴の声がきこえる砂漠を描くあなたは
役目を終えた旅人のように 晴れ晴れとして穏やかです
静まりゆくあなたのその瞳をたたえる 夜のみずうみは
いま 爽やかな風 ....
日差しが
雪を溶かしてゆく

ごめんね、冬。
あなたがゆくのを
哀しんでいられない

ネコヤナギの枝の先の銀色
樹液がそこまで
流れはじめたように

私の中の血液も流れはじめた
 ....
あなたへ届かぬ手紙の行方をたずね
風の舞う街へと旅立つ
 (緑色のインクで書いた
 (お別れの手紙なのに


幾艘もの小舟を乗り継ぐのは
わたくしの至らなさと諦めてみても
何故にあなた ....
真ん中に炎が盛んに燃え上がっていたが火種のようなものは見えなかった
真ん中とは田の真ん中
田とは手や足の汚い老父が昔いじくり回していたところ
ウィンドウズ
窓のことだったらもういくつも開いてい ....
どうして一人で
いるのですかと
君の言う

刻の砂時計
わたしのだけが
詰まってるんだと
我の言う

どうして時計は
詰まるのですかと
君の言う

淋しさゆえの
あやまちだ ....
君は僕の前で
上手に笑えない時がある

君は僕に
突然 怒ったりすることがある

僕は上手に君を愛しているか
君は上手に僕を愛しているか

でも今はいいんだ

君が好きだから
 ....
私はピンクのハートを描きます

ハートは口紅で描きました

口紅は全部使い切りました

家の誰かがもったいないって

自分のポーチに入れる前に


あのお店で私は

ピンクの ....
白くうずめられた谷川へ
舞い降りる
まだ浅き春の 雪になって
私のほほにふれてください

いま 
瞳に映る美しいものすべて
あなたのものに


やさしくふきぬける
風のよな
寂 ....
コンビニで買った納豆巻
開いて海苔を取り出すと
半分少し過ぎた場所から
バラバラになっていやがった

ささやかな夕飯すら
満足に食えないなんて
中途半端な納豆巻を
悔しさ交じりに噛み砕 ....
 街を囲う高いこの壁に
 盗んだペンキで
 とりの絵をかいた


 「逃げ出しておくれ。」


 壁をこえるだろうか
 川をわたるだろうか
 村をさがすだろうか
 母をみとる ....
 私、空を飛ぶ

海の青さ、空の青さ
イコールで繋いで

 逆さまになっても
 怖くないでしょう


陽の光、あの笑顔
イコールで繋いで
 
 おちても
 痛くないでしょう
 ....
きみのその
余裕な笑みに
ぼくは
奪われた気がした
ぼくにない
なにかを
持ってきるきみに

きみのその
ときどき見せる
淋しさに
ぼくと同じ
色を見た

手を伸ばせばきみ ....
 あれは、あの感じは何だろうねぇ。

桜並木を見ていると
足元が軽くなるねぇ。

そのまま気持ちを持ってかれそうだねぇ。

淡い桃色の真綿が降ってきて
体ごと包み込んでは
ふわぁ ....
おお、全国のこんびにてんいんよ!
お前らには、神、しよつつくおの
礼拝の十字があるであろう

首をたれ
見上げたものは
こんびにの あの ニックき
看板である

白い馬がいたとしよう ....
あなたの部屋
シンメトリー
真ん中にソファ

どっちを向いているのか
わからなくなるの

真夜中に揺れるブランコ
みたいに
揺らしてよ

もっと
もっと
冷えた月光が酔い痴れ
猫が舌なめずりをしている
木枯らしが掃き溜めた暗がりで
誰かの影を踏んだと驚き
見返れば
巨大な墓石が黒々とつらなるあたり
茫として仄明かりに白む天蓋
一閃の流れ星 ....
今日、俺は死ぬはずだった

未来の自分の背中に、ある日モヤがかかり
日に日にぼんやりとその後姿が濁りだし
ついには全く見えなくなってしまってから
もうずいぶん時が経っていた

ある日、俺 ....
エジプトで急に気温が下がったのは


 
             僕
        こ     が  
        太陽     電 
        信仰と     球   
 ....
「ママどうしてキリンさんはお首が長いの?」
 
娘が今日始めてこんなことを聞いてきた
なんて答えればいいのだろう
明日になれば忘れてるのだろうか
私は娘に真剣に答えたフリをした

「きっ ....
一枚ずつはがれてゆく沙漠から抜け落ちる温度に眼の奥を洗われて、新しい沙漠が水上に浮かんでは映発する様をいくつもの角度から剪断する。つぶらな音覚が限りなく前転してゆくその先では泣くことになるだろう。手の .... あなたの乗った列車はもう
あの橋をわたったかしら
なんて
思っている初夏

頬づえ、外の方から
ものを運ぶ人の声が聞こえる
誰も出ない電話が鳴り続けている
私は少し汗ばんでいる ....
ガタンゴ トン

漁港に 差し込む陽
水面の 強烈な色彩は 

青 深い 青


ゴトンガ タン

流れる 風

一戸建て 時々 市営住宅 
人々の思惑 息遣い


カ ....
「悩んでいます」という場所の
奇妙な安定感 
むさぼる後ろ向きの安逸
それらに苛立つ
しかしそれははじまり
冷たい風がふく
ゆっくり歩いている
スタンバイする
内観する
飛行へ

 ....
在る

始まって以来続いてきて
この枝の伸びやかな道道に
茂る葉の呼吸は瑞瑞しい

それも
小雪のちらつく昨夜の雲上の月も
陽炎のゆらめく送り火も
私を育ててくれる花娘

季節の ....
実に
いい 天気

ああ

そんなに心配しなくても
      飛びゆくのでしょう

あのエビフライも


ふらいふらい
    いいふらいです

実に美味しそうだ

 ....
白い帆のような女たちが証券取引所めいた渚で戯れ
ぎこちない自然が波間に照り映えているはずのどこかのリゾート地で
凶暴な不信を滲ませながら立ち働く一団の
不信の中軸のごとく立ち尽くした若い俳優の
 ....
にこにこしていると
ときどきとっても疲れる
笑っていると
体にいいなんて嘘だ
体に悪いことしたければ
ずっとにこにこしていればいい
天使の笑顔で毎日周囲に幸福を振りまけばいい
日々感謝の ....
心が失敗して挫けそうになるほど、暑いその日あるいは、
静かな厳しい夏。
それにかかわらず時間が止まったか、このような一日。
私はまた置いていかれました。
あなたは知っていますか?
あなたは焼 ....
ぼくは詩人

すごくなくても
立派でなくても
強くなくても
かすかな心の音を大切にしたい
それはぼくの響き
それはみんなへの和音

今日もまた

朝の散歩をしていると
漫才師に ....
雨はすき。

私と君を平等に扱ってくれる

雨がこの街に降るとき・・君を思い出す

そして君の心の中に私が居ないと悟るの

そんな不安定な関係にも雨は、ただ降る

今 笑ってる君も ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
子供たちのバラード デッサン前田ふむふむ10*06/3/30 7:43
ごめんね、冬北野つづみ3*06/3/30 7:19
Op.15 あなたへ届かぬ手紙の…[group]恋月 ぴの13*06/3/30 6:36
そっちからこい黒川排除 (...406/3/30 3:07
墓標篇アマル・シャ...806/3/30 2:03
@100年後には…貴水 水海006/3/30 1:54
ピンクのハートANN306/3/30 1:30
流花紫翠7*06/3/30 1:29
納豆巻松本 卓也0*06/3/30 1:17
街の鳥紫乃4*06/3/30 0:32
仮想空間[group]LEO7*06/3/30 0:07
急降下蓮見206/3/30 0:02
桜 幽玄千月 話子8*06/3/29 23:19
全国のこんびにてんいん殿へ奥津 強0*06/3/29 22:41
シンメトリーの真ん中チアーヌ106/3/29 22:38
アシタバ206/3/29 22:16
Dead Line腰抜け若鶏2*06/3/29 21:07
日食[group]ふるる2*06/3/29 20:26
私と娘と星海月2*06/3/29 18:43
非合葉leaf8*06/3/29 18:34
初夏たもつ706/3/29 18:33
鈍行アザラシと戦...8*06/3/29 18:00
飛行石川和広8*06/3/29 17:08
盆栽する私こしごえ23*06/3/29 14:54
ふらいかぜきり1*06/3/29 14:21
整理された暴動アシタバ106/3/29 14:18
笑顔の効能チアーヌ306/3/29 12:39
ファイアスターター篠有里1*06/3/29 12:28
ぽえむ君−共鳴−ぽえむ君4*06/3/29 9:30
RainOrange...206/3/29 9:15

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