おとろえてゆくからだに
いったい何ができるのでしょうと
あきらめを溜息に含んでみても、
ほんとうに死んでしまいそうなので
おひさまの光をあびてそだつような植物のように
しゃんとして歩いてみよ ....
夢からさめてきづく。
こんなにも当たり前で囲まれた日常が、
雲ひとつない、群青色を零したような空が、
酷く遠くの事のように思えてくるような。
目をつぶった景色に
真っ白いテーブルと
目の前に腰掛ける君がいる
いつかの風景
感じるはずもない風を感じる
感じるはずもない
君の手のぬくもりを感じる
私の手をすっぽり隠 ....
少し肌をつねる空気のカーテンは
朝靄越しの日の出に溶け込み
乱れたブルーのシーツは純白に輝いていた
そのことは
僕たちの意味を
心は否定しても世界は肯定していたと思わせた
彼女の薄紅の ....
ぐでんぐでんに酔って
ゔえええええええええ
みんな吐きだしてしまったから
もう詩はかけないよ あんた
よかったね
ざる蕎麦の麺を一つ一つ取り上げてギザギザにしたら
それだけでそれらはきっとノコギリになってしまうんだ
甲羅も飛ばないような霞んだ浜辺へ
脱いだばかりのひも靴なら飛ばせる
口にしない ス ....
ぼくは詩人
自分の明るさが
他人に伝わればと願う
それはぼくの温もり
それはみんなへの情熱
今日もまた
朝の散歩をしていると
また画家に出会った
ぼくに絵を描きながら
....
1.
私は一番星を見たことがない
でも一番最初に光ってやろうと
光速でかけっこをしている
星々を想像してみれば
なんとも可愛らしいではないだろうか
2.
このままでは死ん ....
心は {ルビ密森=ジャングル}
青葉の茂る
差し込む光の僅かに 蒸気
心は 密森
水滴の積もる
踏み込む足の僅かに 泥塊
不可思議な拍子の
甲高い嘲笑 空を飛べば
影も 光 ....
Ne.西風color-ヒマラヤのガーゼと足枷
印字されたコラールのレターed.晴レitionニ慰霊ヌ-ル
蛾のZ字路エア・プレーン to O輪の黒い兎ランポリン廻
燦然と詣ル ト(凹)イ蘭℃透ケ ....
階段にしずくの傷がつらなり
あせた光を流している
そのうちのいくつかが
私とともに上へあがる
雲から水が去ったばかりで
手のひらと屋根は渇いている
空の風より強い風 ....
月、あなたの非採取されてささえるためのフレーズ
(しかし、わたしは列車の上で、こんな匂いの青を考える
てのひらの青)
、
牛飼い、彼!
砂の朝、ふたつのうちどちらなの ....
強烈な太陽が
業 業 と燃え盛り
淫らな月が
尻 尻 と熱く焦げる
砂金を散りばめた幻の時間
それは砂漠を泳ぐ飛魚のように
砂に ....
あなたの手はいつも潤っていて僕は戸惑ってしまう
涙みたいだ
そう思った
あなたが生きている時間の中には
行き場をなくした幼魚の群れが泳いでいる
おそらく何万という幼魚の群れであなたはでき ....
朝日に気が付き
のろのろと起きあがりカーテンをひらき
頭をかきながら洗面所に向かい
顔を洗い適当に歯を磨き
トーストを2枚焼きマーガリンを塗って
サクッと食べた
そ ....
大きな碇を繋ぐ鎖が海の中
ゆうらゆうらと、たゆたう
船はその上に浮かび
波のまにまに揺れている
そんなところで何をしている
汝(なれ)はなぜ海神の加護を信じぬ
問いは鎖はぶつりと切って
....
足りなかった言葉を
埋めるものが見当たらない
思い出を引き合いに出しても
それはもう終わって閉まった言葉
いつか折れてしまった
あの桜の木の枝が
足りない、足りないと 泣いている
....
黒い静寂の隙間から
甘く短い便りが届き
振動はそのまま
片耳から深くに伝わって
封印が容易く解かれる
ひとつひとつの接吻が
蝶になって
夢心地だった恋の日も遠く
雪と降る ....
春の木々に手を当て
温かい日差しに眼を細め、
太陽の白さを受けた肌を
青の色鉛筆で写し取る
フロッタージュ。
色あせた紙と鉛の衝突音も
柔かい春風が傍を通る音も
失われた世界に、 ....
日常の隙間で起こる非日常な出来事
繰り返される殺人
ニュースで伝えられる汚職事件
医療ミス
少年犯罪
自然破壊
環境汚染
僕らが生きているこの地球(ほし)は
....
....
言葉は物に触れられない
物に触れるのは私たちの手だ
とはいえ
言葉無しには物ですらない
そして言葉は時には物そのもののようなふりをする
そのことが
どんな明証も不可能にする
と同時に
....
{引用=
夜の窓に遠く
過ぎる電車を
手のひらにのせる
人気の少ない座席に
ごとごとと震えながら
閉ざされたあなたの
かなしみは 何処へ行くの
私の身体は
透き通 ....
諸刃の切っ先
喉元に突きつけられても
触れるまで気付かない
それほどの暗闇の真ん中で
足元の砂 蹴散らして
舞い上がる薄桃色の花弁で
鮮やかに描く 微光の軌跡
水銀灯に群がる羽虫のように ....
ぼくは詩人
理想と現実
感情と理性
どちらに偏るのではなく
接することが大切
それはぼくの均衡
それはみんなへの安定
今日もまた
朝の散歩をしていると
教育者に出会った
....
ちょっと待って、あと五分したら取り合えず着替えます
からまったイヤフォンをぶらさげた女の子
解っているのに1曲リピートで
泣きそうだ
斜め下から太陽は見えない
果てなくつぼみ
つま ....
足に棘が刺さりました。
死に棘が刺さりました。
極めてパーソナルな問題から事の発端は始まります。
自分しか分かりません。死か分かりません。
箱をもらいました。底のない箱をもらい ....
あの西の空を埋め尽くす枯野に
鶴の声がきこえる砂漠を描くあなたは
役目を終えた旅人のように 晴れ晴れとして穏やかです
静まりゆくあなたのその瞳をたたえる 夜のみずうみは
いま 爽やかな風 ....
日差しが
雪を溶かしてゆく
ごめんね、冬。
あなたがゆくのを
哀しんでいられない
ネコヤナギの枝の先の銀色
樹液がそこまで
流れはじめたように
私の中の血液も流れはじめた
....
あなたへ届かぬ手紙の行方をたずね
風の舞う街へと旅立つ
(緑色のインクで書いた
(お別れの手紙なのに
幾艘もの小舟を乗り継ぐのは
わたくしの至らなさと諦めてみても
何故にあなた ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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