この家は今日も灯りが夜遅くまでついていて
私の体はここにかれこれ十年以上住みついている
母親 父親 弟
いつだって思うよ
この3人でよかったじゃないのかと
心ここにあ ....
言葉も朽ちる
地平の奥へと
ウランで造ったサイに乗れ
中は狭い
しかし未開の道よりは広い
肌に冷たい
しかし何を腐らす懸念も無い
肋骨の
はめ殺し窓はウランガラス製
焼け付く ....
朝食は要らない
体と私が切り離されたような
錯覚よりも確かな感覚に
足を捉われながら
歩かなきゃならない
落書きのような歌を聴きながら
心を発しないように気をつける
つぶやいた言葉は ....
1.
美人薄命
という言葉を知っているが
私の母は、けして
美人ではなかった。
そして、私もそうではない。
人の死はそう易々と
語れるものではないことを
私は知っている。
....
わたしは確かに住んでいた
あの画面の中に
隣にいたあなたも溶けていたので
わたしも別の画面に溶けた
いつもひとりだった
たくさんいるともだちはみんなわたしの分身だったので
おし ....
言葉の無さに落胆し 朝
早熟なインクの匂い
誰かの朝刊の紙面が
今夜は雨が降るという情報を私の頭に置き去った
いつかの記憶の隅でステンドガラスが少し光る
垂れ流したミルクのように走り抜ける電 ....
こめかみのあたりがくすぐったいと思ったら
眼鏡のフレームに風がひっかかってた
春の先触れを逃れた冬の風がまだ残っていたらしい
そういえば今朝の風には幾筋も冷たい冬が混ざっているようだ
....
今日さっき、大海原に出航した私を
海賊達ははなっから相手にしなかった。
あっちに行けと、手の平をひらひらさせるだけ
かねてから、船という船を海に沈めてきたという砲台は
一応こちらに向けられて ....
あなたの胸に投げたはずの
いつか霞んだ想いの欠片
あめの雫に流れて消えた
いままでここにあったもの
あすの彼方に投げつけられて
いたたまれずに割れていく
あくなき思 ....
小さなホールケーキ
真ん中に添えられたクッキーには
“パパ たんじょうび おめでとう”
みどり色のロウソクがひとつ
中ほどがポッキリ折れていて
むき出しの白い芯が
辛うじて身体を支えて ....
失恋を恐れないで恋をしよう!
傷付くことを恐れてはいけない!
なんてわたしは言いません。
なぜなら、
恋なんかしなくてもセックスできるし
結婚できるし
こどもだって産めます。
古来、みん ....
楽しいことが総てで だけど何もかも目につく
思い出し笑いすらまともにできないんじゃ
どうにかなっちまうよ
排気ガスばかり吸い込んだ朝に
さよなら告げたいんだった
捜して
楽しい ....
美しいものを見ると、心が悲しくなる。
また新しい朝が来る。
再生された、私の希望の朝の始まり。
目を閉じて思い浮かんだ歌を歌い続ける。
棘。蜜蜂。刺されて落ちる針。命。永遠の蛇。
向かい ....
ぼくは詩人
人に疎んじられても
人からあしらわれても
前に向かって
それはぼくの歩み
それはみんなへの歴史
今日もまた
朝の散歩をしていると
老木に出会った
茶色い葉 ....
君を幸せにしたい
だけど、僕のこの手は
詩を書くこと
しか
できないんだ
立ちはだかる突風の勢いに弱まる気配はなく
豪雨と雷鳴がうちつける激しい嵐の予感さえする
冷たい風が骨の髄まで凍みてきて
奥歯がガタガタ言い始める
だから俺はぐっと強く奥歯を噛み締めた
猛 ....
My Life
マイ ライフ
まい らいふ
私 生活
毎 生活
ふーん、こんなもん。
ああ、春が足音を立てて近づいてきている
今の僕のレンズに写る春はモノクロだ
生きること 苦痛
しずかな夜は僕ひとり
美しい季節に途方に暮れる
さびしい ....
僕に愛をください
僕は愛を知らないのであなたに愛を与えられません
そのかわり君を楽しませるから
ネオンネオンネオンネオンサイン
ネオンネオンネオンネオンネオンサインはガラクタ
作り ....
喧騒と汚職の国に
堕とされた天使
泣く事を忘れた赤子の様
止め処なく流るる時を無駄に弄び
もう一度 生きる糧を見つけるために
この穢れた大空を羽ばたいてゆく・・・
共通点の有無を問題に ....
自然にいきていきたい
なににも縛られずに
つじつまがあえばいい
人生は万華鏡
出会いがあるだけ別れがある
自然にいきていきたい
明日には変わる天 ....
社会の中にある牢獄
自由を満喫しているようで
操られている
僕たちはいったいどこにむかうのか
季節は僕たちの味方になってくれない
遠い憧れの町がある
今の僕には遠すぎ ....
君はいろいろだね
幾何学を解明しようと
君にキスをしてみる
そのたびに知らないかたち
騙し絵のようで
のぼったりおりたりする君は
いろいろなかたち
そんなことは
説明なんて ....
コロンブスがタマゴを見ています。
コロンブスがタマゴをじっと見ています。
タマゴはコロンブスを見ていません。
タマゴは世界を見ています。
タマゴは世界を洞察しています。
....
優し過ぎて
ひとをとても愛していて
だから全然駄目で
そんなきみを捜して
(Calling…)
呼んでも来ないなら 歩き出すしかないさ
呼んでも答えないなら 歩き出すしかな ....
膨らみかけの
まるい頭を圧する手は
あなたにとって
始めての試練
そうして知るだろう
温みあるやわらかな手が
差し伸べられるあしたを
そうして迎えるだろう
ため息と酔うた目に
愛でられる日を
花 ....
大人の言う
規則って奴
だいっ嫌いで
夜の街を駆け出した
腐った街から脱け出すための
駅に電車はもう来ない
ガラクタ達とスクラップ
線路の錆びたフェンスに沿って
生えてる草 ....
桜/が
咲いて/いる
色/素を失った
少女の/(染/み)の/いと、おし/ さ
吸い込まれた/瞳/と深呼吸
/数秒の(儀式)/
殺生/の真理が咲き乱/れ
接吻/の ....
少年たちは愛も知らないまま
機関銃と手を繋ぎ
あくびをしている君達や
あどけない顔の君も壊すんだ
もっとよく愛について知っていれば
もっと愛について話していれば
それがなにより大事 ....
濡れたアスファルト
錆びた車輪
雨の空
いつもの公園
花や風さえも
なんなのだろう
触れるような
触れぬような
ぎりぎりのところに
融けていってしまう
(ああ、 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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