どんなに遠くを見つめても
そこは一面のブルースカイ
「青」は
けしてきれいな色じゃない
少なくとも
けしてきれいなだけじゃない
無邪気に微笑んで
悲しみを忘れるために見上 ....
わたしのクリスマスオーナメント
失われたクリスマスオーナメント
十二月の午後四時にあても無く探しまわる
青く沈む今日と
同じくやってくる終日
雪の足裏と
よく冷えた裏切りの構図
プルトッ ....
嗚呼
どうしてこうも私は弱いのだろう
守りたいものも守りきれないくせに
強くなりたくても そう願うばかりで
守ろうとする努力もせず
強くなる為 ....
やまびとの散文詩・断片1
春の息吹が、空から地面から次々と芽吹いて、
美しい山々の栄光は、
わたしたちの赤い血液のように循環する貨幣と、
太陽の動きと星々を絶えず観察して、
それを文字や ....
今夜の僕は
君を追いかけて
夜空をさまよう流星
君と話した時の声も
繋いだ手のぬくもりも
覚えているのに
君が何を考えているか
わからなくなる事がある
君を信じていいのか
....
転げ落ちるように道を下れたら
這いずり回るよりは楽なのだろうか
どっちにせよしゃがみ込んでいるよりはマシだろう
そろそろ煙草を買いに行かなきゃと思う
赤ん坊の頭にナイフを突き立てるよう ....
雨にも弱気
風にも弱気
雪にも夏の暑さにも耐えられぬ
病弱なからだをもち
貪欲で
決して譲らず
いつも誰かに文句を言っている
一日にお菓子二袋と
コー ....
ハリネズミみたいに
灰皿に突き刺さった吸殻と
溢れかえる灰の真ん中で
まだかすかに燃え残った香が
申し訳なさそうにしている
自由人のレクイエム
もっともっと時間が欲しかった
もっともっとお金が欲しかった
もっともっと欲しかった
もっともっと
もっともっと
全てを投げ出す事を知らずに
全て要らないと叫んだ
違いも分からない ....
メモ帳の端っこに走り書きした其れ。
推敲なんかされてない
消しゴムも使わずに鉛筆で慌てて塗り潰した
綺麗な球体でなくて構わないから
伝えたい。
この世界の俺を形成した顔も知らぬ誰か達へ。
....
青春が溶けて
空に垂れて広がる
そして空は
青色になる
雲は青を食い散らかさずに
自分の色を忘れない
僕は青色の靴を履いて
神よりも空が好きだと
外に見せびらかす
黄色の ....
この歌を耳にするとトリップする
ドラッグをきめてもいないのに
白目で獣のように唸る俺を想像する
俺の手を、足を、モノみたいに折って
携帯の充電器のコードで首を寸前まで絞めて
ドアの向こうの現 ....
いつか贈られたCDを川へ投げたら、15回くらい水を切った。
医者にタバコとトコトコを止められている。
圧壊する潜水艦の窓に、父の船が見える。
優しくなりたいと呟きながらど ....
見上げて
思い出したふりをする
ぼくの鍵盤は引き金だ
君よ
いま
その喉を奏でて
白い部屋
孕んだ嘘
おわらない左胸に
詐欺師が告 ....
死んでいる詩を
生き返らせるためではないにせよ
結果として
先達詩人が
残したもの
詩人ギルドではなく
商業詩人の会ではなく
なんだか解らない世界を
そのままの形で ....
待つ事の意味を忘れた
君、恋しと、
河原の小石の乞う
何故に
まだ春は来ぬ
待つ事の意味を
見つけたし
外海の波の荒さ
先に見るが
価値
後より追うは
坩堝
待つ事の意味を ....
空想垂れ流し
夜には
黄金青のオオカミ。舌が長い。
生きてるけど。を切る
子どものころ行った、四隅の造花
知らない間に
心は、できていて
人間は。逃げ込みたくなる。
形作られるもの ....
肉付き
妖艶な美を放つ
満ちる月
魅せられて
手繰り寄せる
糸の切れ間
満ち潮
私は何を背負って
生きようというのか
後ろが気になって
振り向いてばかりいるのに
....
想いを何度も
辿るから刻まれる
傷という名の痛みが
証だというのならば
想いを何度辿っても刻まないもの
{ルビ轍=わだち}も残さず
同じ道のりを
落下し続けることに
....
ばななね
だめになったよ
真っ黒に
もう
食べられないね
好きなんだけど
ばななね
黒いとこは
残すよ
おいしくないから
食べてもいいけど
おいしくないよ
黄色好き?
そう
....
なまず なます なまず なめす
なまず なかす なまず ながす
なまず なまみ なまず なかす
なまず なめす なまず なおす
なまず なくす なまえ なくす
なまず なけず なまず なさず ....
天球儀転がる部屋
あっちの部屋への白い扉
こっちの部屋への黒い扉
{引 ....
洗濯機、冷蔵庫、電子レンジ、アイロン、泡だて器、食洗器、掃除機、炊飯器、浄水器、
{引用=
....
夏の日 帽子を残して
水平線の先が見たいと少女は
夕焼けが水面を染める
裸足で砂を踏みしめると
体温によく似ていることすら
知らないまま
空との区切りが曖昧だから
触れてはいけな ....
ぼくは詩人
振り返られる過去があり
立ち止まれる現在があり
行き先のある未来がある
今日もまた
朝の散歩に出かけたげど
誰にも出会えなかった
こんな日もあるさ
でも ....
見つめる壺に潜むとろみは
触れてみずにはわからない と唱える
これはただ 頭の裏を回る塗り箸が
キリンの模様に塗られていくのと
同じ速度に揃えるだけだと
何度言ったらわかる
好き ....
空気を膨らませて
太陽にあて
かばんにつめている人がいる
春のかばんは
青い色
淡いピンクのチューリップがいけられた
硝子の花瓶のそばに
罅の入った銀色の金属製の心臓が
取り外されて置いてあった
彼はその代わりに
肋骨の中に脈動変光星をひとつ
納めようとしていた
昨 ....
フトンを干している間は
空を見れる気がするの
焦燥やしがらみにとらわれない
自分だけの空を見れる気がするの
フワフワのシッポに頬を撫でられるような心地よさ
風の川が足元をせせらぐよう ....
一途な川ってあるのかなぁ
二途の川ってあるわきゃないなぁ
でも
三途の川ってあるというぢゃないか
浅瀬で渡れるのかなぁ
橋があって渡れるのかなぁ
それとも 深みには ....
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