生まれてこなければよかった
誰にも必要とされていないのに
どうして今も呼吸をしているんだろう
捨てられて路に転がって
冷たい風に煽られ舞い上がる
そんな小さな祈りさえも
このまま眠り続 ....
僕には特別な力があるんだ
ここだけの秘密なんだけどね
一生のうちに一人だけ呪って殺すことができる
それが僕の力
だから少しぐらいの嫌なことなんて笑って我慢できるんだ
今朝僕にぶつ ....
早速、ゴルコンダをググったら
ゲっ実際に存在していたのかよ
何だよ?1512年-1618年まで
ムガール帝国がイスラム教を
統一した時滅びたようだけど
近世デカン東部にあった ....
どんな呼吸をしようか考えていたら
肺のひとつひとつが切なくなって
僕はため息をついた
生きるために生まれてきた
それだけでよかったのに
人は人を殺 ....
今朝
気象情報を見ていると
季節はずれの台風が
接近中ということだった
今回やってくる台風は
アザラシ台風
という名前が付いていた
中心気圧は850hPa
半径5メートル圏 ....
流行性感冒になったまま
廃棄物処分場の見える小窓の角の
名前も知らない虫の屍骸を睨む
新しい靴はまだ買いに行けそうにもなく
何がしか捕食しなければならないが
手足はとっくに死んでいる
....
薄っぺらな液晶モニター
ただ一枚
この退屈な部屋に
だらしなく浮かぶ
リアルと
リアルでないものを
危なっかしく遮る
薄皮一枚
薄暗がりの中で
あいまいに発光する
液晶モニター ....
少年よ
ヘラヘラ笑うのをやめて
明日を見よう
隣の兄さんも
道行く人も
売店の姉さんも
ゆりかごのなかの赤ちゃんも
高層ビルと排気ガスに埋もれて
疲れきっている
空なんて見え ....
醜いわたくしに
飛んできた青い鳥は
自由とはかけ離れた
姿をしていた
ひどく疲れた翼は
取れることなく
痛みはそこから
生み出されている
あぁ空はどおだい?
あぁ空は重い ....
少し先にきた きみが
待合室の 窓辺に座っている
雨まじりの桜吹雪は
きみの横顔を 埋め尽くしながら
ガラスに貼りついて
春のステンドグラスを 創ってゆく
いたわり合うように ....
博士が遊びに来た
難しい話と
難しくない話を
わからない比率でしていった
翌日、
明日遊びに行きます
と届いた博士からの手紙には
二日前の消印が押されていた
お待ちして ....
赤いマルボロを吸ってる
黒いコルベットに乗ってる
カントリーウエスタンとブルースが好き
なんていうとかっこよさそうなんだけど
要するに単なるかっこつけたがりで
実はバツ2で
っていうひとの ....
小鳥が啄むような
くちづけ
もう
きみがいない
ふたつ連なったベンチ
あれがどこだったのか
思い出せないけれど
きみの左腕の温度と
どこ ....
さっきモナリザを見た、よ。
電信柱のかげから出合いがしらに
公園でクサダさんが倒れていたっ、て
ケエドオミャクが切れていたっ、て
画布はナナメに(そう、もちろん)引き裂かれてい ....
何も出来ないまま、
座り込んだまま、
目の前にはノートを広げたまま、
モニターには何かが映し出されたまま、
何をしたらと考えたまま、
本当は何も考えてなんかいないまま、
立ち上がれないまま ....
ぼくは詩人
1つのものを
いろいろと考えることは
自分自身を映しだすものかもしれない
今日もまた
朝の散歩に出かけた
青く澄みきった空
綿あめみたいな白い雲
ぼくは ....
神や天使は
私を救うのを忘れている
死神や悪魔は
私を殺すのを忘れている
忘れられるのが辛いから
誰とも関わらない
私は惨めで醜くくて
時代はしらけてしまってる
人類の ....
お墓参りにゆきました
桜のはなびらがさらさらと舞っているというのに
遠くセミの声が耳鳴りのように響いていたのでした
地面は漆黒の闇に覆われ
桜のまわりだけが白く孔があいたように
吸 ....
雨の中の噴水は
なぜこんなに悲しいのだろう
とっくに失くしてしまった何かが
奥歯のあたりで
チリチリと小さな青い炎をあげて
口の中に苦いものが広がっていく
誰のせいでもない
誰の ....
損害 の 風葬 図りかねる 抉られた 骨髄 低く やはり 底付けに 硝酸 habitation 混入する 被疑者 サーモグラフィー中毒 乳酸 沈殿 蓬莱 reckless 土着民 剥ぎ取られた neg ....
つめたい雨が
つづいて
ためいきも落ちなくて
空 を み て
涙は
より輝くために
七色に
歌うため
ここから
あと少し
視界の端、ちらりとすぎるその奥、見えないはずの物が見える。鬼目の私、不可視の自分。歌声。たくさんのにんげんのうたごえ。今日も心のスクランブル交差点の中央、立ち止まると、横断歩道の白と黒を心の中でより分 ....
ギガバイトのうねりのなかで
わたくしの三半規管
忘れない 忘れたくない
あなたの 優しい こえ
花蜜から花蜜 あまりにも
気まぐれ過ぎる あなた
プラトニック と プラスチック
....
今日からの僕は一人旅
昨日までは君がいてくれた
今日からの僕は一人旅
昨日までは君がいてくれた
いつも隣に
もう
別れを言い出したのがどちらかは忘れよう
もう
分か ....
窓がない
この場所は
なま温かい
スープ
吸殻でうまった
目覚まし時計
独り言の
はだか電球
シミだらけ
マグカップ
チョコレート味だけ
....
花冷えとは、桜の咲く季節に一時的におこる冷え込みなのだそうだ
つめたい、花びらがどこまでも吹いてくる
ひとりであるいてみようとおもうとき、
そう、この今あたしはひとりになる
冷え込んだおなかを ....
手にとって感じるあなたは誰ですか?
目に見えた映像はいつのもの?
2年前と同じメンバーでした花見。
散ってしまった花びらをかき集めて手渡した。
見えないところで何かが揺らめいている。
....
いま
おちた葉
からり と
朽ちる
悔やむ必要はないのです
だけど悔やんだって構いません
泣く必要はないのです
だけど泣いたって構いません
....
流れる風が
ざらりと
この舌を削ることを信じた
さくら
さくら
その下で
とうめいな愛がはじけたこと
知っているか
さくら
さくら
....
私が私を殺す
心がまた増えていく
思い出が全て消えていく
そのたび心の中に声がする
消さないで
殺さないで
消えないで
背負った病
誰にも言えない秘密
5297 5298 5299 5300 5301 5302 5303 5304 5305 5306 5307 5308 5309 5310 5311 5312 5313 5314 5315 5316 5317 5318 5319 5320 5321 5322 5323 5324 5325 5326 5327 5328 5329 5330 5331 5332 5333 5334 5335 5336 5337
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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