「森」というには小さすぎて
「茂み」というには大きすぎる
だが「林」という感じでもない
そんな中途半端な場所が
M公園の奥のほうにあって
その中途半端な場所のさらに奥に行くと
「広場」 ....
何時から“かわい”が“憎い”になったのかー
カア、カア、カア
今日もまた 黒いアイツがやってきた
四方を囲むように建つアパートの屋根を行ったり来たり
兄弟か親子か親類か 或は赤の他人か ....
いろんな色で
飛んで たり
する
ふわふわの
きらきらの
君のゆびさきから
こぼれる
なにかじゃなくて
あたしの体温が ....
空が、
ゆっくりあの日の
色を取り戻す
あれはオレンジと呼ぶには淡い
橙と名づけた空を
描きとめたスケッチブックはもう
色褪せて
何度もアスファルトの先に
思い出を見ようとして ....
小さな鉄
朝のすそ野
光の迷う道
つづくこと
つづかないこと
ここに無い声
空の句読点から
降りはじめる手
水を読む 水を読む
さくりとふるえ
....
がっこうのりかしつにはウーパールーパーがいます
ちいさいときはすごくかわいかったけどいまはぜんぜんかわいくありません
{引用=
....
スプーンの背で潰した苺から
紅が雲に届いて夕焼けになる
静まれ しずまれ
桧扇を広げて
漆黒がそこまで来ている
上着の釦をもうひとつ閉めて
心して迎えよ
静電気をちりち ....
ぼくは詩人
言葉の数が少なくても
通じ合える気持ちが大切
今日もまた
朝の散歩をしていると
桜の木に出会いました
その木の枝には一枚の紙が
結ばれていました
ほどいて見 ....
なんだかんだ言って モンダイは 系 っていう概念なのよ
と 女はピーナッツバターを塗ったポテトチップスを頬張りながら言った
爪の間に 黄土色のピーナッツバターが入り込んでいることや
足元のカーペ ....
吸血鬼は
何百年もの間
そうやって生きてきた
それが
普通だと思っていたから
でも
ある時その吸血鬼は
考えた
「このままでいいのかな、俺。
恋もできないし、健康 ....
感動的だ
ナイロビのスラムの何百万人のなかから
一人の少年を選んで
持って回った親和力(テレビカメラ)で気安くなり
何日間もその不幸を見続けたあげく
「君は今幸せかい?」 ....
陽子は、すっと敷居をまたぎ
玄関を通りぬけ門をくぐり
香気ある光の朝にあいさつをした
罪とはいつか
姿なく大地に影をおとすような
色なく野原に咲きほこるような
清々しい朝日 ....
うまく動かない
{引用=
ろうとぼんやり思っている
その穴を埋めるのはなんだ
ろうと っている
その なんだ
ろ いる
そ ....
切るの?
鏡のような銀 の二本の脚
{引用=
ひとつのものを 切るとふたつに
なります。ふた つになったもの
....
君は意味何をしているの
何を考えているの
もう終わってしまったのに
あなたの顔が浮かんでくる
耐えられない
体の中に重い何かが入ったような
そんな気持ち
それ ....
使い捨てられたカメラと
眠りすぎた昼寝
無残にも別れを告げられた男
残されたフィルムは
焼かれることも無く
時が経つのを待っている
傾く影と壁に映る窓枠
....
世界には亀裂が走っているのだと、
君は言った。
私は真っ青な空を見上げたけれど、
そこには何もなかった。
鳥は鳴いていたけれど
何処にも見当たらなかった。
花は咲いていた ....
あのね
今日はもう何も言わない
けどね
明日はたくさんおしゃべりしよう
そんな風に頭さんが考えているなら、ごめん
ごめんしてください
もう何も言わないで欲しいんです
笑ってい ....
さくらが満開になる
午後
雨になる
重力は終焉の暗喩として
天気は
午後
雨になる
君の湿った指が
きっと僕を選択して
僕に伝える文字
操作
メールとして僕の手元に来る
....
耳鳴りがしている
迎撃隊がツノ笛を「ピィー」と鳴らす音や
日没に雲がモクモクって立ち込めていく音
それから末っ子の象が地団駄を踏む音
ぼうっとする夢の中で
ぼくは耳を切っ ....
その春その地
咲く桜は希望の数
その年その国
散る桜は挫折の数
それでも桜は咲き続け
人々もまた生き続ける
散った花弁は地の糧となり
枝には地味な果実がなる
折れた希望 ....
君、新製品のテレビを買おう
地デジに合わせて買おう
画素数なんて
気にするのは古い古い
今の主流は何といってもゲソ
(説明しよう!ゲソ、とは主にイカの足の
ことをいう。この場合、テレ ....
知恵を運ぶ美少年が
いつしか薬漬けの老青年と化し
やっぱりそうかと言われそうなことに
人生の階段を転げ落ち
崖っぷちです
誰か助けてください
神様が私をひょいっと盆の上に乗せ
へ ....
劣等感へダイヴ
それは優しく髪を撫でて
諦めを誘う
始まってないだろう何も
躊躇してる間に
死ぬぞ
劣等感を踏みつけて 走れ
昨日を蹴って 跳べ
いつでも白詰草の匂いが
シャツに染み付いていたっけ
町が見下ろせる丘で
毎日飽きもせずに追いかけっこ
明日が来ないなんて
想像も出来ない夕焼けに
僕ら、ちっぽけな勇気を
掲げて胸を張った ....
お願い どこかへ行きたいの
私の地平線を
越えたどこかへ
お願い どこかへ行きたいの
このDNAでは
行き着けないどこかへ
かみさま
まるで違った世界を想像する
もだえなが ....
ぼくは詩人
ほんの少し視点を変えるだけで
同じものがまったく違うものに見える
なかなかそれに気がつかないけれど
今日もまた
朝の散歩をしていると
カエルに出会いました
ぼ ....
たいくつがあなたをころすのですよ。
いいことをしなさい。
いいことをしなさい。
あなたがひとりでしぬのではないのですよ。
たいくつがあなたをころすのですよ。
いいことをしなさい。
あさ ....
溶けだしたぬるいアイスの
表面だけをすくうような日々だ。
甘ったるくて、まずい。
アイスを食べているつもりでも
それはアイスとは呼べないんだ。
表面だけの、実体のない日々だ。
....
くらむ、あしもとでひとり、
すうじをかぞえていました
たったままねむったりして
そのまま
どっかのおとこのひとにだきしめられるなんて
ゆめ、のようですね
にじんでゆく、
というこ ....
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