ぼくは詩人
みずみずしい生の息吹は
新しい幸せの感触
今日もまた
朝の散歩をしていると
少年に出会いました
1本の木に
小さな鳥の巣を取り付けていました
ここに鳥 ....
それがいつもの常である
変わらぬ桜がそれにある
雨の飽和した合間にそれとある
傘を大きく膨らませてそれを聴き
まつろわぬのはいずれかとそれととい
ぬかるむ根元にてそれを待ち
濡れた手でそっ ....
華が散る
ロマンティックなあなただから
あたしにさよならを捧げたの
ただ去っていく
ただ去っていく
冷たくあたしは冷えていく
春がきたからコートをしまった
ストーブだってしまったよ
....
水も土も風もなく
時に沈むものがあり
しきりに裏返る光の道端
白い曲がり角を照らしている
腕のない小さな聖人像が
ささげられた花に埋もれ
地に向かいかしづく姿は
まる ....
陰鬱な冬の雲が去りゆき まだ見ぬ春がやがて訪れる
染まれ琴の音よ 新緑の色に
私は愛を語り 春の喜びを奏で
まだ見ぬ無限への憧憬の日々を謳う詩人
晴朗な春の風が去りゆき まだ見ぬ夏 ....
ターミナルに出ると
うす青い空が広がっている
通りは車で渋滞していて
そのまんなかでは 赤信号が
意味をさがしながら
点滅する
帰らなければ、と漠然とおもっていた
帰ろうとするその方角を ....
わたくしはなりたい あなたに
好きからはじめる花占い
かならず好きで終わるから
弘前のあなた 今年も綺麗に咲くのね
好き
嫌い
好き
嫌い
好き
幾度やっても ....
おばあちゃんの命題は
生きることにはないわけで
生きないことにもないわけで
なんだかそんなことを越えたところに
なんだかもっと真実に近いものに
潜んでいるとされています。 ....
雨を避けながら私は歩いている
傘に守られて私は歩いている
円形の
ぽっかり浮かぶその空間で
私は世界を眺めている
雨粒が傘の端から端から
あふれるように流れている
それは本来私の上に ....
夜は、一人じゃない
ということを
想像する
暗幕を越えた、その向こうに
あなたはあなた自身で生きて存在する
時空の法則に逆らうことなく
今を{ルビ一滴=ひとしずく}、一滴を飲み干し ....
僕らいつもボーダーにいんだ
レールの端に齧りついて 生きてんだ
惨めに目腫らして それでも前へ って
世界から零れ落ちないように
みっともなく足掻いて わかってるよ
....
ひとり
箱の前に座り
笑おうと思えば
わらい
笑うまいと思えば
わらわず
泣こうと思えば
なき
泣くまいと思えば
なかず
万華鏡に照らされて
不思議な不思 ....
赤チンみたいな薬風呂は
老いた猿たちの静けさ
泡ぶろのサラリーマンは
狂想中である
小猿が
ごじゅに、ごじゅさん、ごじゅよん
と甲高く鳴けば
オットセイたちのたてる波が
ヨイショ ヨイ ....
喧嘩の締めくくりはいつも
見えない一本の線だった
あたしがこっちで
のんちゃんはむこうね
そう言いながら
両腕を伸ばして陣地を分ける
ぜったいはいらないでね
ぜったい ....
国道に面した真新しいホテルで
五回目の夜を寂しく過ごしている
激しい雨音を掻き鳴らす春は
去年よりもずっと冷酷だった
ルームライトに浮かぶ哀れな影
照らされる白髪を何本か引き抜いても
....
いつだって鳴いて良いとあなたが云うから、
私はいつの間にか、鳴くことを止めた
いつだって鳴いて良いと
そう云ったあなたは
穏やかな喧騒の中に、消えた
一過性の渦の中で叫んだ愛 ....
ぼくは詩人
旅には様々な形があり
その目的は心の充足
今日もまた
朝の散歩をしていると
旅人に出会いました
彼はメモ帳を取り出して
いろいろな場所での
たくさんの思い出 ....
その道を歩むことを拒んだ
きみが
いくなと僕に叫んだ
それと 同じ気持ちで
拒んだ
春は残酷だ
なにもかもが崩れていく音しかしな ....
29の誕生日だね
きみに
この箱をあげる
この箱は
開いたり
閉じたり
する
なにもかもが 入っていたり
なにもかもが 入っていなかったり
する
いつか
きみが ....
家が軋んだ。霊感を持pigaったひとなら騒ぐとこpigaろだ。わたしはただそpigaの出来事をノートにつpigaける。ノートは日記代pigaわりに使う場合と授業pigaに持っていくことがあpigaる。 ....
『もうやめて 傷つけないで』
『忘れたいの 近づかないで』
『大嫌い 大嫌い 大嫌い』
うそ。
うそよ。
ぜんぶぜんぶぜんぶぜんぶ・・
真っ赤なうそ
溺れそうで
怖 ....
雨は甘い味がするらしい
子供の頃よく上を向いては口を開けた
未熟な舌には
転がり込む小さな水滴など
一瞬で解けては消えてゆく
だけど
日付変更線を越えたらその向こう側は
今日じゃなくて昨 ....
香水瓶のかけらを含んだ
アイスクリ−ムを
丸呑みするように
あなたを想うことができたらよかった
腐った林檎を塵箱に押し込みながら
あなたは言う
「はじめから、食べられない林檎なら良かっ ....
ぬるい空を突き抜ける感覚
舞い上がる花弁の錯覚
振り返る闇を照らす月の雫
愛想
相槌
振りまく情事
心まで腐りそうな
何処までも果てしない空
もう 腐っ ....
綿棒の先みたいに
染みこませて
押し潰して
流れる消毒液
吐いた嘘はバレるものね
謝る事は簡単じゃない
沁みるよ
膝の上の子猫を
撫でさせて
喉を鳴らさせて
裏切られる爪
....
はっぱ
雨にぬれて
冷たいけれど
はっぱ
お日様 出たら
うんとかがやく
ピカピカきれいに
うんとかがやく
元気 なってる
雨ふる前より ずっと
だいじょうぶ
う ....
いつも何気ない一日が終わってゆく。
人と関わり、泣いて、笑って、怒って、苦しんで、おちこんで・・・・
そんな日々が当たり前のように過ぎてゆく中
僕はふと思うことがある。
”僕は必要じゃない ....
「森」というには小さすぎて
「茂み」というには大きすぎる
だが「林」という感じでもない
そんな中途半端な場所が
M公園の奥のほうにあって
その中途半端な場所のさらに奥に行くと
「広場」 ....
何時から“かわい”が“憎い”になったのかー
カア、カア、カア
今日もまた 黒いアイツがやってきた
四方を囲むように建つアパートの屋根を行ったり来たり
兄弟か親子か親類か 或は赤の他人か ....
いろんな色で
飛んで たり
する
ふわふわの
きらきらの
君のゆびさきから
こぼれる
なにかじゃなくて
あたしの体温が ....
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