ある日、暗がりで泣いていた
曇りガラスで
隔てられた向こう側
訂正を繰り返したが
少し強く
抱かれただけ
浴槽は少しせまく
触れたそばから、失っていく
外から
配達人の声がするが ....
罪を、宇宙に、棄てた。
何処へも出て行けなかった
足がすくんでしまって。
反省して
謝罪して
許してもらえたから、
罪を、宇宙に、棄てた。
心で、白い、花が、
....
大学時代の知り合いに
硫酸浴びせかけられるのは
誰だってイヤだ
美空ひばりが塩酸をかけられたのは
超有名人の宿命みたいなもんだが
(松田聖子は舞台上で襲われたな
渚のバルコニー歌ってい ....
さよならが
折り目のない小説みたいに
積み重なっていく
その時はきっと
少しの哀しみで
瞳の色と同じくらい
光を受け取れるから
前を向けるように
全てを忘れるわけじゃない
....
綾瀬はるかには
興味がないので
綾瀬はるかの飛沫を浴びて
コロナ感染はしたくない
これが広瀬すずだと
飛沫を含めた
あらゆる体液を浴びることが出来るなら
コロナ感染ぐらい
屁でもないと ....
頭が痛くって
同じこと経験した、と友達してても
例えば同じ色見てても
頭の中に入って、あなたの眼球と視神経を使わなきゃ
本当に同じ色だった、て安心できない
頭が痛くって、たまに熱が出て、
....
僕たちは妄想を充分に知ってしまった
僕たちは世界中の女性に憧れてしまった
僕たちは愛されない苦痛を知っている
僕たちは自分であることにときどき疲れてしまう
自分の番地を持たない君とは友 ....
そのペンは眠っている、と聞いた。なるほど、ノートの上をなぞっ
てみても、言葉や文字はおろかちょっとした線や円すら描くことが
できない。インクが切れているのか、ペン先がつまっているのか。
文具店や ....
魂化
階段出現
昇り?
降り?
昨日は夏期休暇
映画「ドライブマイカー」を観た
村上春樹の映画化はすべてつまらなく、
佐藤泰志の映画化はすべておもしろいのは、
実になぜなのだろう、と思いながら、
「寝ても覚めても」の監督作 ....
神栖の大会のことはよく覚えてねーよ。
一回戦負けした後、風車見ながら
遊んだ思い出しかねーわ。
あの音、
すごかったよな。
あん時に防波堤の上で撮った写真、
まだフォルダにある?
....
思考が蠢く
蟻塚に居るかのよう
思考は生きて息していて
感覚を楽しませるために!生きている
感覚を楽しませるために!生きている
そして抜け落ち墜落していく
そして抜け落ち墜落していく
....
吊革につかまる
リュックを背負った妄想の列
モノクロフイルムの
買い出し列車
一応に皆、リュックを背負い
何があってもリュックを手放さない
網棚には何も無い
大したものが入ってい ....
暗転
衝撃
うめき声
…独り
なんという
中途半端なコロナ対策だろう
感染が増えたら
緊急事態宣言を行い
減ったら解除して
オリンピックも行い
ロックダウンなどは
考えていません
と
ズルズルもう ....
- Meine Arbeit
私が何をするか、どのように行うかによって、
この人がとても氣分が良くなることを私は知っています
私はこの人を愛していませんが、彼 ....
日の沈んだ夜の
灯りを灯す 瞳
僕の目は映す
波の音のする沖を
新調したてのパスケース
自慢したくて雲に飛び乗る
ギア捌きならお手のもの
なんだか働きバチみたい
脇目も振らず
髪伸びるの早過ぎるね
イメージチェンジついていけない
11時の約束が延 ....
季節を渡ってくる雲を
草原中が抱きとめる
旅人は小銭をはたいてパンと
冷たい目覚めとを買う
天体のまばたきが鱗粉を降らし
舟は岸から離れていく
枝から伸びる実を吸っては
羽ばたいていく光 ....
ひどい気分で目を覚ますと、今日はもう終わっていて
どうしてかわからないまま靴を履き替える
さめた湯を浴びて 窓を開ける
今日はもう終わっていて
かといって明日も始まらず
室外機の唸り ....
ホームで見上げる架線の五線譜
トンボの音符が泳いでいた
雲のト音記号のとなりに
カラスの休止符が舞い
壁の時計はフェルマータ
パンタグラフはデクレッシェンド
発車を告げるアナウンス ....
深き海の底
光届かぬ暗闇に
圧力に耐えて生きている
あなた深海魚みたい
何かの間違いで
底引き網に引き上げられ
飛び出したはらわたに
眼を点にして驚いたりして
空が好き
太陽 ....
二〇一七年七月一日 「双生児」
いま日知庵から帰ってきた。きょうもヨッパである。寝るまえの読書は、ここ数日間、読みつづけている、クリストファー・プリーストの『双生児』である。いま、ちょ ....
わたしけっきょく書きたいことなんてないからノート引っ掻きまわしてるだけなんですって言ったら、おまえそんないいもんじゃねえだろって、そりゃそだ
雨上がりの虹をマフラーにして ブラックホール ....
創造性も想像力も欠けた者ばかりの波物語
錚々たる有名人が総出で騒々しく煽る造反
看病した人の愛を知っても3秒にて失忘 滑る羨望
大量の陽性者を出して追加された医療の稼働要請
勇気を振り絞って
油は多めに
小さ過ぎないフライパン
見えてるものはひとつ残らず
もう褒めた
おそらく脊髄の早とちり
目覚めの悪さで駆け出した
羊をたくさん空に上げて
口移しのペリ ....
オツム
つりあい
相手
程度
似合い
葛藤のない決意は詐欺師、虚栄は友達だから乾杯しようとして奈落ごとひっくり返った、激情型の自己嫌悪の、底尽きた奥に問いかける、誰かいるんですか?糸電話は不通、糸を辿ればその先に巨大な怠惰が眠る、その寝言 ....
最後の弦が切れて
風の音だけになった
折れたマストが流れ着いて
今来たばかりの海を見ている
アザラシの子守歌を流氷が真似ると
夜は胸ポケットの暖かさで
誰の豊かさも上手に隠すだろう
....
きみの笑顔が欲しくて
生きてきたのかもしれない
きみの苦しみは あたしの外側にある
その時が流れ去るのを待っているしかない
いくら寄り添ってもたどりつけない
深い井戸の底から見上 ....
512 513 514 515 516 517 518 519 520 521 522 523 524 525 526 527 528 529 530 531 532 533 534 535 536 537 538 539 540 541 542 543 544 545 546 547 548 549 550 551 552
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.26sec.