萌え出ずる若葉の頃、
1匹の灰色狼が池のほとりに佇んでおりました。
なんということもなく、お腹いっぱいで、
ひらひらと舞い落ちる華筏が造る波紋を
ぼんやりと眺め、いつの間にか、
うつ ....
祖母からもらった古いオルゴール
流れていたのはショパンのノクターン

鍵を失くした古いオルゴール
あの人からの手紙や写真が詰まった
開かずのオルゴール

もう1度聴きたい
あのノクター ....
夢のつづきを上映なさる、
あめ色に半透明な
翅のスクリーンに

隙もなく並べられた円卓が。
潤む瞳、
凸レンズ式の

灰皿におとした視線に煙り
鉛の筆跡で笑えず。
夕べは、霧の森で ....
夜と朝の境目を
あたまにもんやり思い描いて
その境目に垂直に
新しい線をひとつ引く

こんな簡単な線なのに
名前も何もないのは
きっと必要がないからだけど

わたしはソレに
ポピー ....
かくしたの。

たまごかくして、
おいたの。


とんがり帽子に、
かくしたの。

帽子の中には、
にわとりさんがいて、
たまご暖めて、
いるの。 ....
何歳になっても
かわらないこと

かわいい人に
愛されて

太陽がぽかぽかする
川辺で

目を閉じて太陽を
見つめてごらん

ってささやきながら
抱き合って

せせらぎの ....
 突然オレンジの閃光がぼくを照らした
 光りのなか
 僕は立ちつくすんで
 身動きがとれない

 日々重なる重圧
 生きることを諦めたくもなる

 希望の咏をねじり込んで
 頭にイン ....
月が満ちた夜、私の身体、ひとつひとつの動作の継ぎ目や隙間から、生暖かい性感が分泌物のように滲み出ている。
私自身そのことに気がつかないにしても、やがては溶岩のような暗い輝きを持ったひとつひとつの細胞 ....
ぽっ、と生き物の匂い
振り向いたけれど
ここはもう教室ではなく
ただ頬に、そして体に、雨でした
生き物ではなく
春で融けただけの


ああ
かつて
純だった
まば ....
一.


春待ちゆびが
くちびるにふれて
かた
むね
こし

跳ねていく

抱きぐせがつくからだめよ




二.


ぱた ぱた
と舞う洗濯物を
清潔とす ....
その破天荒な男は 
ある晩、僕等の目の前に現れた 

目に映るあらゆるものに逆らい
虚空に拳を殴りつけ 
いつも目に見えない何者かの影に怯えながら
心の弱さと戦う彼は 
一体何を求めてい ....
大切なもの
今の仕事と君の存在と些細な夢
どれも失くしては生きていけないだろう

僕の仕事は都会と同じ湿り具合
歩くことすらもままならない
それでも一歩を地面につける事で生き抜けれる糧とな ....
明るい朝の日差しのなかで。
痙攣する手が手渡そうとする綿毛のたんぽぽ。
飛び立ってゆく綿毛、綿毛、
白いこどもたち。


白いのは綿毛ではなく世界ではなく私の視界でありより正しく言うならば ....
髪をゆるやかに洗う春
花たちを促し
か細くささやく夜
はらはらとお話

本は開いたままに
ゆらり眠り
ホルンの音が耳に
夢に妖精が踊り

そっと見ていて
あの歌
空と大地に触れ ....
あなたが自分を犠牲にして

たくさんくれた

こんな大切なキラメキを



あたしは少しでも

あなたに

あげることができたのかな
一月、十六日。

六時前のマクドナルド
たわいも無い指先の遊び
傷の治りが遅いと
友人に指摘され本屋へ
私は珍しく眼鏡
雑誌と文庫を手に帰宅

今日も今日のおしまいまで
 ....
ぼくは詩人

何か見ると
時として思い出や未来まで
見えるのかもしれない

今日もまた

朝の散歩をしていると
看板に出会いました

捨てられてしまった看板
すでにもう泥だらけ ....
おばあちゃんがすばやく縫ったのは

転がったネコ
むっつりしたサラリーマンに
走るランドセル
白く光る空気の中の
まるい栗畑の景色

白い雲の手袋をしたおばあちゃんが
渡してくれたそ ....
春の日のベンチに腰かけ 
ひらひらと舞い落ちる 
桜の花びらを見ていた 

肩越しに吹き抜ける風が 
「 誰かの為に身を捨てる時
  そこに天はあらわれる 」 
と囁いていった 

 ....
合わせ鏡のように、限りなく続くのならば私はいっそぶち壊したい。
たとえ欠片が目に食い入り眼球を傷つけたとしても。
たとえ欠片が皮膚に突き刺さり血が流れたとしても。
終わりを夢見ては止まらない、始 ....
たった一人の人を

一億人の中から見つけ出して

めちゃめちゃ嬉しかったあたしは




たった一人の人が

いつかまた

一億人の中に埋もれてゆく

哀しみを知らな ....
忙しいって言って

心を停めるから

終わってんだよ


支えあわないで

独りで閉じるなら

人で在る価値なんて


そうやっていつまでも塞いでて

そうやっていつま ....
離し始めたのは

お互い同時位だったかな



不思議だね

惹かれた時もタイミングぴったりで


最後までピッタリなんて

ちょっと嬉しいかもしれない
春のスウィッチはさくら色
澱んでしまった想いもほどかれる

咲いた咲いた春が咲いた

萌黄いろのそよ風に乗って
ほんのりと街が色づいていく

ふらふらと漂い気分浮上中

山からの冷 ....
あたらしいいのち

ふきこむのはあなた

このてのひらに
今年最後の花びらが

君の髪に 舞い落ちたとき

僕は 始めて

恋の 儚さを 知った


君は
僕の 愛した
艶やかな 黒髪を
別れの後に
切ってくれるのだろうか・・・
 ....
ただ一度
抱き締められた
その腕は

遠い日の
引き潮のように
わたしを
つれていってしまいました

ここにいる
わたしは
こい を
しているのですか

こい を
してい ....
下手くそな交通整理の
手旗信号に舌打ちしながら
いずれ大型スーパーが出来るという
埃だらけの街を走る
再開発で軒並み農地は
重機で掘り起こされ宅地になり
いち早く陣地を占めた
コンビニ銀 ....
幸せの向こう側にいる
あたしもあなたも手を繋いで笑っている
人はきっとおかしく思うだろう
ほら
歩くおばちゃんが怪訝な顔してる
わかってることだ
今更何を悔やむのか

ぼんやりと輪郭を ....
太陽が現れると月は恥ずかしくなって逃げ去ってしまい

月が勇気を出して現れると太陽はいなくなってしまう

太陽と月は{ルビ廻=めぐ}りあえず

太陽は月が逃げ去っていったほうへ向かって進み ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
*満腹なおおかみ*かおる4*06/4/15 9:11
@オルゴール貴水 水海506/4/15 9:09
無声映画[group]こしごえ15*06/4/15 7:26
13歳の記念日に長谷伸太1*06/4/15 3:35
「 みつけ、て。 」PULL.15*06/4/15 3:27
川辺でセックスするよ七尾きよし3*06/4/15 3:10
満潮の海原にこぎだして山崎 風雅1*06/4/15 2:43
彼の指が私の内臓にくっきりと跡をつける206/4/15 2:22
不透明な春A道化1206/4/15 2:21
断片集「幸せの庭」簑田伶子46+*06/4/15 1:36
カオリン・タウミに捧ぐ服部 剛2*06/4/15 1:24
大切なもの海月0*06/4/15 0:48
震顫[group]佐々宝砂1406/4/15 0:46
[group]ふるる16*06/4/14 23:47
さー行きまし...006/4/14 23:37
ショーケースエラ106/4/14 22:52
ぽえむ君−看板−ぽえむ君6*06/4/14 22:49
銀色の針の縫い物長谷伸太406/4/14 22:48
春の夢 服部 剛6*06/4/14 22:33
「私は生きる。でも・・・」氷湖006/4/14 21:45
再検索不可能さー行きまし...2*06/4/14 21:33
『Dear』しろいぬ006/4/14 21:29
エックスさー行きまし...0*06/4/14 21:24
*春を見にいく*かおる6*06/4/14 21:14
運河の堤防は白い花でいっぱい吉岡孝次1*06/4/14 21:02
桜雪の下でLucy.M...3*06/4/14 18:25
引き潮とうどうせい...36*06/4/14 18:24
コンビニと交通整理とやのあきこ(敬称略)の午後はなびーる1*06/4/14 18:22
逃避行できたらいいけどね春日響306/4/14 18:07
太陽と月OLGA206/4/14 14:34

Home 戻る 最新へ 次へ
5286 5287 5288 5289 5290 5291 5292 5293 5294 5295 5296 5297 5298 5299 5300 5301 5302 5303 5304 5305 5306 5307 5308 5309 5310 5311 5312 5313 5314 5315 5316 5317 5318 5319 5320 5321 5322 5323 5324 5325 5326 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
6.22sec.