小さな頃ボクはぶどうになりたかったらしい
でも今は、何にならなくても
あなたがそばいてくれればいい
そしてあなたの1番に
・・・なりた ....
霹靂つづく
ひび割れのうつくし
触れず手になぞるのは悦楽ゆえ
木霊達いつぞなく墨色にてすすり泣きエコーす
すまないの言葉にも拍子を乗せて
治せばよろしの流し目にこころころげ
頷きは講釈 ....
まだ小学校に入る前だと思う
うちによく関さんが来た
今度の日曜日、関さんが来るそうだ
父が言うと
あら、じゃあ美味しいもの用意しなくちゃ
それが母の決り文句だった
僕は関さ ....
怒る怒る怒る怒り狂ったボールが大爆発炎症
爆発爆裂莫逆非道の大殺戮が瀰漫する日曜日
殺せ殺せ殺せと子守歌の輪唱竜胆胴田貫正国
がらんどうの地下道に待避せよ神経衰弱の蛙
がらんどうの脳味 ....
布団のなかで
好きだった本や
好きだった歌や
好きだった人のこと
考えてみる
それだけなら電気はいらない
暗くなってもさびしくはない
人間の胃袋がまいにちふくらんでいる
それは比喩 ....
輝いているのは 天使? 子供?
走り抜けたのは どちらさんね
赤い声で 深緑の影を追いかける
空から大きな優しいお目々が微笑んでくるけど
彼らは知りもしないゾ
遊 ....
小津安二郎のアングルで
見渡すかぎりに手を繋ぎ合う
梨の畑を見ている
綺麗だね
白い 白い 白い 花
人に{ルビ矯=た}められたのだとしても
ガラス張りのカフェで見ている
晴れて ....
君の走ったあとを
僕が追いかけて追いかけて
追いかけても追いつけなくて
同じ道を君の背中を見ながら走って
いつもいつもあとからついてくことしかできない
君の歌ったメロディ ....
「私暗い歌がすきなの」
「死ぬのとか、別れるとか、血がどうとか、イケナイ関係とか」
「だってむかつくじゃない」
「幸せいっぱいでそんな色しかない曲なんて」
「耳にするだけでうん ....
繋いでいた手が離されて
ぼくは一人になっていたよ
孤独がこんなにせつないものだと
君を無くして初めて知ったよ
ずうっとずうっと一緒にいると
勘違いしてたのは僕だけ
....
歌ってよ 海のふくろう
懐かしい歌を
愛しても愛し足りなかった
二人の思い出を
夢でも幻でもなく
あの愛が存在していたあかしを
歌ってよ 海のふくろう
懐かしい歌を
星よりも遠かっ ....
俺の隣で美しい娘が眠る
愛してはならぬ娘が眠る
花の撒かれた褥の上に
無垢の心をさらけだし
眠るお前のか細い躯
格子窓から吹き込む風に
お前の睫が微かに揺れる
俺の隣で美しい娘が ....
ぼくは詩人
自分に配達されたものを見ると
なぜか気持ちがわくわくする
たとえそれが
どんなにつまらないものでも
今日もまた
朝の散歩をしていると
郵便屋さんに出会いました
....
遠く過ぎ去った日々ょ
おまえはリグレットの走馬灯なのか
いまや「生」が手ごたえもなく戯れている
にびいろの「風」と「光」にむかって
近くに迫って ....
散る散る ちるらん
花びらの
風に任せた行く先は
夏の匂いの西方か
揺り揺る ゆるらん
水面に降りて
さざめく海に恋がるるか
思えば君に逢うた日の
宵は海辺に砂嵐
さらさ ....
宇宙の切れ端を集めて夢を描く
白紙の所が在って欲しい
君が好きな色が合って欲しいから
右手で宙を掴んで
形のないものを掴めたのなら
左で筆を走らせ
形のないものを描けるのなら
ど ....
爽やかな春風の中で
生まれたばかりの瞳して
あなたは聞くのです
今日は何日?
今何月?
何曜日?
くっきりと二重瞼を見開いて
あなたは僕を見つめるのです
ねえ、今何時?
お水飲み ....
桜の下には
死者が眠るという
桜を求め
通いし春は
いっときの
戯れにも似て
ああ
私が見たのは
この桜ではなく
あの桜でもなく
解せぬまま
散り急ぐ花弁に
幾 ....
樹液であったか
あなたの白磁の指先は
四月の風の黄砂に紛れて
鼻腔に忍び込むのだ
だから
あなたの肌の温もりが
触れたそこから
皮膚は波打つ
毛細血管に
タラップが降ろされ
血 ....
大理石の{ルビ初心=うぶ}な冷たさに
灰色の空のもと青い花が咲いている
わたしは、
結果の過程であります
いま見ている景色
いま聞いている音色
いま今は
すくなくともわたし、
うた ....
どんよりとした鉛色の雨が、わたしの空洞の胸を
突き刺して、滔々と流れてゆく冷たさが、
大きなみずたまりを溢れさせている。
みずたまりには、弱々しい街灯の温もりによって、
歪んだ姿のわたしの言葉 ....
二匹の天才犬がいた
共に言葉を理解し
自分を理解した
一匹は縄を離れ
人として愚鈍な自由を手に入れた
一匹は言葉を捨て
精神の牢獄から解き放たれた
二匹の名は
....
光りも差し込まぬ水の中で
ユラユラさまよって
このまま水に溶けてしまえばどれだけ楽だろう
足跡は
続いていく交差点の
その先に落ちている
踏締めるには少しだけ、遠い景色
よくありそうな一日を
(転がるように)
*
無駄なことだと、言葉にしたものと
無駄 ....
強く残る宝石は輝きをまして
今この胸に残る
君の光をたどって明日をみつけないと
初めて願った
わかったこと
人は皆 わかりやすいことが大好きだってこと
人間は 境界線を探し続ける生き物だから
人と人の境界線は
きっとすべて一本に
しっかり寄り添っているのだろう
その線の上を ....
目に見えない0と1が
私と私でないものを繋いでいる
まるで未成熟のか細い{ルビ蔦=つた}で
例えば、それがなくなってしまえば
事切れてしまう危うい命綱
そんなもので繋がっている
人の影を慕 ....
誓いの しるしは
むすばれた
手でなく たがいを
うちつらぬいた
星のきずあと
もしも僕の感情がなくなるとすれば
僕はその前に一体どうするだろう
きっと僕は君のもとへすぐに行ってそのままずっと君を見つめ続けるだろう
君の笑うかおを この目にやきつけて
....
ねぇ 僕等はどうして生きているんだろうね?
それはシアワセを感じるためなのかな。
じゃぁ どうして僕等は死んでゆくんだろう。
それはきっと・・・シアワセの器がいっぱいになって割れ ....
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