ぼくは詩人
自由とはその人の心が広いほど
広いものかもしれない
今日もまた
朝の散歩をしていると
1人の女性に出会いました
朝からお酒を飲んでいる
着ている服もヨレヨレで ....
もう帰ってくるなって
遂にあなたは突き放した
しょんぼりした私に
それでも
少しだけためらってくれたね
優しい人が好きです
優しい人を守りたくなりました
間違いを犯さずに
生きていようとつとめてきた
少なくとも
大きな間違いだけは
生後 という
言葉がある
生まれた 後
という意味だが
つまりはこの世に参入してからの
....
影ン絵 つる 日の
下弦夜 つむ 火の
島 戸に 夕 かぜ
しまいを 往く つげ
傍ら 飛ぶ 身を
語らせぬ シャおん
かけせいて ほとに
かえせみに ほとる
つみ こ ....
親父は借金をさせてくれない
自殺のライセンスなんかとっくに失くしちまった
相変わらずな僕らは
煙草すったり酒を飲んだり
街で見る女の子を視姦したり
小馬鹿にしているアメリカー ....
限りあるものに呼ばれ
窓をあけ また
窓をあけ
どこまでもつづく
不透明の向こうの
限りあるものに呼ばれ
暮れる色は
知らぬ色
誰かが色につけた名は
そのままその ....
ああ素朴な人に会いたいのだ
こんな
読めない漢字のように
むずかしすぎる人々にもまれて
どこでなんの役に立っているのかわからないような
仕事をしている
サラリーマンの僕ならば
階段の ....
五月
木々の葉は一様に緑なのではなく
光を透かしている組織の集合体
根元から吸い込んだ水分が
先端まで流れ
蒸発という形で、外部へ溢れ出す
風薫る季節
ようやく長袖を脱ぎ捨てた素 ....
寒い冬の空果てない心と
かじかんだ手をこすりあわせる僕がいた
カチカチと腕時計の秒針がうるさく
すれ違う人たちが
全員僕のこと見て笑っているようにみえて
悔しくて走って逃 ....
たいようが燃えつきるのなら
この胸のいたみは眠れる氷河
熱を知らずに乞う 声
甘美な痛みにおぼれるこの手を
どうかあなたがたぐり寄せて
従順になるよ
その先 ....
春はなんだか
息苦しいのだ
花のかほりが
痛々しいのだ
少し、夜が短くなっただけ
当惑する私を
あなたは涼しげな顔で見て
そして、微笑んだ
惜しみなく手を伸ばす癖を{ルビ解=ゆ ....
Here we go..
ジーンズヒップを
ゆったりと揺らしながら
(あなたを意識して)
コーヒーを入れる
目を覚ました瞬間
今日は春だと
気づいた
コーヒーを入れる手を ....
ぼくは詩人
自然が作り出す音色
人が奏でる音色
その調和されたものも美しい
今日もまた
朝の散歩をしていると
リコーダーに出会いました
道の脇に
おき忘れてしまったのか ....
「ねえねえ」
「ん、なに?」
「『{ルビ×××=ぺけ三つ}』って、えろくない?」
「ナニ言ってんだよ」
「ナニだよ、ナニ」
「そうじゃね−よ、イメージがそれしかないからえろくなるんだろ」
....
あなたのその姿は歳月を経ても色褪せることのない
美しき蒼の薔薇(そうび)
それが幻であると誰がいえようか
こうして目の前に咲いているのだから
麗しい人よ、許して欲しい
この愚かな男 ....
この世界から酸素が消えて
川と水のない地球に
酸素ボンベが取り付けられ
全てが生かされ
全てが許された
そんな末日にも
この部屋の音楽は流れ続けるんだと思う
さらに過呼吸がちな私に
あ ....
俺の靴がゴスペルをしている
扉の向こう、
掃除夫のモップに合わせて
わたしは、この世界の人間なんかじゃないのかもしれない
白い天井を見つめて少女は呟いた
横顔は輪郭を失くして消えかかっていた
けれどそれはとても美しかった
仰向けに寝転がると、堕ちていく ....
灰色の聳え立つそれが黒に沈む
飲み込まれてゆく感情
溶け出してゆく夢想
終わりの始まりに手を触れて
したり顔で肯く
足元を転がりゆく塵に成り果てた新聞紙の
見出し ....
飛行機が高度を下げ
雲の平原が途切れると
一面の白い大地が現れた
ところどころに
きれいに刈り揃えられた陰毛のような
針葉樹林の群れ
一列であったり、林であったりする
その間をアスファル ....
あなたに感じないもの
それはリアル
あなたが
人形みたいに硬くするから
それは
慎むことだとわかってしまう
入り組んだ住宅の細い路地を
あてもなく曲がって
ここがどこだかわから ....
ラーラーラーララ
青い器官があると感じてほっつき歩いた
つま先に触れるタッチでしたツマヅキは、
つかの間のジャンプ・ロー つかみ損なって花を切る
あ、
ありきたりな喧騒
突然目覚めてしまっ ....
どうして落ちないんだろう
心の毒
もぎ取ったり捨てたり
綺麗に洗ったりできないのは
とっくに気づいてる
でもね
今は
自分に棲む毒 ....
深夜の浜辺で
青白い顔をした青年は
{ルビ焚=た}き火の前で{ルビ膝=ひざ}を抱えている
肩を並べていた親しい友は
すでに家路に着いた
胸の内に引き裂かれた恋心
誰の手に ....
何度飛んで 実りを散らす
爪の赤さは 下の温さは
みんなみんな
その日の為のもの
皮を剥がれてしまえば
身体は本当に白い
その歯でもって傷つけよ
噛め、証が欲しい
種は芽吹 ....
風を見たことが無い。だけど風が吹き木の葉が揺れ季節の変わりを教えてくれる。
髪がなびき 季節の香りがする。
風が透き通って行く度に桜の花びらが旅立っていく。
行きかう人々が 花びらの ....
なんで気づかなかったのだろう
いつでも君はそこにいた
なんで気づかなかったのだろう
いつでも君は笑っていた
なんで気づかなかったのだろう
いつでも君は僕を見てた
な ....
がんばる毎日に
少し苦しくなって
変わらない電車通勤の中で
物になってゆれている
表情も段々よそゆきのばかりが増えて
本当に笑うことがなんだったのか
忘れてしまったみたい
そんな時は ....
ぼくは詩人
形ないものは形がないがゆえに
それはまた永遠の繰り返し
今日もまた
朝の散歩をしていると
水たまりに出会いました
少し離れたところから見ると
きらきらと輝いて ....
そして すみやかに崩壊が
つづいている いまを
いとおしみ 儀式の日に
ひろいやすいよう
骨を みがく
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