稲妻に撃たれて燃え上がる大木の下
くわえタバコでバイブル弄びながら
きみの背中から腰までの
緩やかに弧を描くラインを思い浮かべて
夢見るクスリ飲み込めば
月の裏までたったの5分
最終電車で ....
目を瞑ると
瞼の裏に
水色の花が
ゆっくりとひらく
そんな魔法
かけてあげよう
散った花弁を掻き集めて、
うまく切り貼りしたつもり。
溢れた想いはそのままにして、
鏡にでも使うつもり。
今日はすこし眩しいから、
光合成に挑戦するつもり。
スモッグか春霞のせいか
メラメラと焼き尽くす朝焼けはない
セロファンに透かしたような太陽
掴めそうな不吉
それでも朝の鼓動は姦しい
チュン チュン チュンと
ことりは さえず ....
在ることさえも忘れられた本
うたのように閉じてはひらき
曇のかたちの息をまわし
変わりつづける風と花房
捉えきれない色に微笑む
手はあたたかく
目は寒く
光の流れに疎 ....
ぼくは詩人
立派なことを考えることよりも
ほんのちょっとの行動が
大成を生むものかもしれない
今日もまた
朝の散歩をしていると
泉に出会いました
底から湧き出る小さな命
....
この感じ
血が降りてくる
この感じ
嫌な熱さと
嫌じゃない熱さが
混じり合い
わたしの考えを
奪う
そして
血の塊と一緒に
流してゆく
どぷ
どぷ
どぷ
この調子で
その ....
あなたに「俺を愛せ!」といわれても
愛することのできないわたしです
あなたの冷たい仕打ちのおかげで
路傍の露と消えた二百十万の御霊を思えば
どうしても愛することはできません
市谷で散 ....
思い出の中だけで生きていた気がする。
きっと言葉だけのことだろう。
どこかで聞いた。
どこかで見たことのある。
ありきたりで。
当たり前で。
高尚で。
意味不明な。
言葉が好きなだけな ....
弟が居間で音読をしている
小学五年生
勉強もそろそろ難しくなってきた
何度も何度もつまづきながら
大きい声で読んでいる
教科書には
四匹の生き物がいた
にわとりコケッコッコー
犬ワ ....
夜の交差点で
信号待ちをしてると
湿った風が吹いてきて
自分の命が
カラカラと音をたてて
笑いはじめる
ひきつった顔をいつまで
つづけているの
....
心地よい春風を浴びて
深夜の疎水沿いを歩く
両手を上げて背を伸ばす
清らかな空気を肺に送り込む
どうしてかな?
日曜日には雨が降る
頭で考える世界なんて
....
投げたき言葉の数だけ
後悔が増えていく。
投げ残した言葉の数並みの
自己嫌悪が積み重なる。
君を
と、言いかねて
笑いで誤魔化す時
誤魔化し切れない
屈折が心中に拡散する
....
日曜日の
スーパーマーケット
おれは鼻歌で
きみの国の歌
ねえ
この国には
アルプス乙女って
りんごがあるよ
宇宙食にも味があるんだぜ
きっと味が大切なんだ、
宇宙で
気 ....
詳細は
きみの感じやすさ
詳細は
君の声
オクターブ上でキャンキャン言って遊ぼうよ
夜中にいっぱい歌って
隣人を全員追い出しちゃおう
太古の時代に 口が裂けてもすぐ再生する程わらって 駆け巡った奴ら
恐竜の世界を 計画的に抹殺した その意思と行動力
愛する人を強く抱きしめたら いつも背骨を折って殺してしまうので 理性にと ....
現場が終った後に
アルタ前に行って
魔法無料で教えます、と
一時間程叫んでいたが
誰も俺に魔法を質問しに来なかった
すべてを捨てた筈の家出少年も俺を恐れ田舎に帰り
乞食たちは寝床と今日の食 ....
ぼくは詩人
新しい形というのは
古いものの中から
発見されるものかもしれない
今日もまた
朝の散歩をしていると
1冊の詩集に出会いました
まさに散歩の
そして詩人の先人 ....
病気は心を冒してはならない
病気は体を侵して下さい、頼みますから
四方八方に気持ちが充満していって
なくした時間が帰ってきます
お帰り。
2km先まで練気が放散していって
雌に盛る ....
こわれた たましいの
かけらが 寄り合って
ぼんやり ひとの
かたちを つくっている
影がないので それとわかる
なまぬるく
なまめかしい
春の夜風の底 へ
わたしは
指を溜める
纏わりつくのは
すこしはなれたところでざわめく
緑と水の匂い
だろうか
やがて下弦の月がのぼって
ちいさな ....
心臓は
夜の快音には
同化せずに
二回、呼吸停止
一回、微笑
フルボリュームの
オーディオ。
音浴しても
注がれずに
ちりちりと星がくだける
冷音域
....
何処か遠くの知らない街へ
君の手を引いて行きたい
無数の白い花が咲き乱れていて
あたたかな光が溢れている
そう、それはまるで天国のようなんだ
メランコリッタ
きみの口笛が
さびしく水平線に難破しているのが聞こえる
情熱はいずれ消える火なのだね
メランコリッタ
うなじにまかれた針金
それをといてあげられるのは誰
怒りも苦しみも敵 ....
破って、あげるよ。
きみのたまごのいいとこ、みたいなその声で、
わたしは目隠しされているのです。日々、わた
しはわたしが嫌いで、でもきみのことは好きで
わたしは目隠しされているのです。何も ....
おゆってことば
なんだか
あたたかくて やさしいね
ほっぺが
なんだか
ほっこりするよ
ていねいにいってみて
「おゆ。」
なんだかにんまりしちゃうよね
ぼくは おゆが ....
すっかり暖かくなった風を感じ
嗚呼もう冷たい絶対零度の季節は終わったんだなと
しみじみ思い
人生の中で一番内容の濃い冬のことを思い出し
ゴミが入ったのか瞳から涙が流れた
....
母はいちごの好きな父が好きで
いちごが好きでない父が好きでした
コーヒー、
それですべてが帰ってゆく
差し込む西日
差し込めなかった何かがあったことを
誇りに思う
ガト ....
ぼくは詩人
言葉をつなげたものは
単純な言葉の和ではなく
積や累乗に拡大する
今日もまた
朝の散歩をしていると
フラスコに出会いました
丸底フラスコ
物質と物質を混 ....
彼女が病院に運ばれたのは
もちろん、1度や2度ではなかった。
家族からの虐待や、いじめや、不和
あまりに多くの出来事が
幼かった彼女の神経細胞を傷つけ、
その後の日常生活を困難なものとし ....
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