木立の緑が揺れている
私は冷たい虚を飼って
鉛の監獄から眺めている
気だるく憂鬱な昼下がり
空は一面の灰白模様、
風はもう絶えず吹き
荒れ果てた街並みが
ぱたんぱたんと倒れていく
....
○「紅葉登山」
朝三時に起きて出かけたが
紅葉よりも
山ガールのほうがきれいだった
○「登山」
登っている間に
何回も電話がかかってくる友だち
現役は大変だね
○「今年も」
....
いいねをつけるかつけまいか
名前で決めてる節がある
女なら寄り男なら引き
おお、ゲスい、しかし正直な
しかるに君は始めから喧嘩しに来てる
僕の名前知ってるか
僕はドラゴン
君 ....
時々
渦卷くこともある
珍しく話が合うわ
でも
「これから」なんて信じない
風のようなふたり
ただ、辻で會って別れた
二〇一八年二月一日 「無限がいっぱい」
塾が終わって、日知庵に行ったら、シンちゃんさんご夫妻と友だちがいらっしゃって、そこからガブ飲みに。きょうも、ぼくはヨッパで眠る。眠るまえの読書は、ロ ....
帰りたくあり、戻りたくなく
混沌とした感情が生まれてくる
蓋をした闇が視線を塞ぐ
変わってしまったもの
変わってはいけなかったもの
変えることができたもの
変わらず ....
今テーブルの上にある
仕事帰りに売り場で
買い物かごに入れた
特売の白和え(百グラム当たり一一八円)
そのトレーのラッピングにも
コツ、というものはあるものでして
ラッパ ....
ばらばらだと認めたって
殺されたりはしないんだ。
ツイートでは何でも言えても
ひとりで寝るのは怖いんだ。
難しいことは分からないけれど
わたし以外の全員が
ずっと ....
秋の夜は 濃さを増してゆく群青の空の深い深い奥のほうから
細い真鍮の鎖が二本 長く垂直に吊り下げられ
両の手でそれに掴まり
先端の細い横棒に ピエロがひとり腰かけていたのでありました
....
五十年 目の前にいたのに
会ったことないらしいんだよね
初めは まだうっすらと
見えていたらしいが
双方の呼気が煙幕となり
濃く厚くなり
情報は通さず
物質のみ透過可能な
絶妙な分 ....
季節がら
女子高生に言わせたい言葉が
「クリまんじゅう」だ
私の作ったクリまんじゅう食べない?って
質問させたい
私はクリまんじゅう自体も好きだが
クリまんじゅうという言葉の響きが好きだ
....
毛沢東の主治医が書いた
「毛沢東の私生活」を読むと
晩年の毛沢東は
包茎の包皮が硬くなって
剥けなくなっていたと書かれていた
ふーん、そんなことあんのか
と感心した覚えがあるが
最近、俺 ....
(まさに、手を替え品を替え
といったところか
いろいろな声で鳴くんやなぁ)
飯食いながら、
網戸に両手で張りつくそいつを見ていた
「このっ、かわいくない
一ヶ月も餌あげとるのに ....
純粋に満ちた彼らにとって、未来だけが希望だった。
(まだかわいいものだが、)真実なのだ
渇き枯れ果て、母なる海を腐らせる、
(苦しみも悲しみも知らない、)お ....
なにをどうしても
生き尽くすしかないあたしの人生
生き倒れたら目の前に
輝く細いカタカナでネオンの光は
パープル、と。
そのパープルレインを歌った凄い歌手が
天国の階段を昇 ....
つながった
かことみらいと青い空
なにになるため 生まれてきたのか
ねえ なんで
もっともっとを目指せへん?
(なきだしそうなこえで)しあわせになれへん?
友ひとり
いらない ....
釣った魚にエサはやらない
なんて
まだマシなほう
デジカメの純正バッテリーや充電器の
バカ高いのには呆れてしまう
を
通り越して
怒りさえ覚えてしまう
デジカメ本体 ....
おまえ、こんなクソ面白くもない
ゴミみたいなもんを
毎日、毎日書きやがって
それを恥ずかしいと思わない時点で
おまえ、終わっているんだけどよ
ひょっとしたら
自分ではイケてるとでも思ってん ....
青空が言っている
死はここにあると
公園のベンチから立ち上がって
探しまわる
散歩のひと
ランニングのひと
子を連れたひと
また
ひとばかりさがしている
誰にも会いたくないの ....
脱衣所のかごには
それぞれのすべて
喜怒哀楽も
不平不満も
脱ぎ捨てられた残り香
裸の付き合いなんて嘘だから
かごに置いていく
すべて
脱ぎ捨てても
時にそれは必要で
....
休日は地獄耳
落下する電車の静けさ
天井からぶら下がっている
こめかみの光 カミキリの声
傾斜し続ける 声の影
ぶどう酒色に濁った季節
腕をひねり上げる
自由――自己への暴力
....
晴れている
高い高い秋晴れだ
(さっき赤トンボと眼が合った
彼は垣根に佇んでいた)
気付けば今日のポストには
投票用紙が入っている
彼はたどたどしい手つきで
封を破り
その ....
..
. .agitaromasemenvos
{引用= _/
営靴福追求撃発射為日裏苦憂的幸絶賛痛
....
しなり始めた
枝から
柿の実が
柵を越えて
こちら側に落ちる時
左手を盗られた
蟷螂が
無い鎌を振り上げ、
僕を威嚇した。
蜜柑の実が
溶け込んでいた
緑の保護色を脱ぎ去 ....
チェンジしたければ
チャンスをつかめと
言われても
チャンスは訪れない
ピンチがチャンスだと
言われても
ピンチも襲ってこない
それなら
ピンチを作れと
言われても
ピンチ ....
もの言えば唇寒し秋の風
というのは芭蕉の句
けれど、秋の風の吹きやんだことがあっただろうか
なんだかずっと暴風雨のなかにいるようで
誰もが服の下に
生々しく湯気の立つような
肉の腐った ....
今朝は鮭を焼くわ~
鮭だけじゃ少ないから昨日の残りの唐揚げも二個あるわ~
鶏肉が少しだけ冷蔵庫にあるから
キャベツともやしも炒めて野菜炒めを作るわぁ
うどんと合わせて鍋焼きうどんにしましょ ....
友達の家に行った
飼い猫が迎えてくれた
自分の家でも飼いたくなった
父も賛成してくれた
真っ白な猫が来た
家族は癒されている
イライラも消えて無くなる
家族の絆が
深まった ....
ぼくはひとりでなんでもできるよ……!
という稚さを
大人になっても捨てきれず
いや、ますますひどくなり
おさない傲慢さと足りなさが
反響し
一個の駒のようにまわっている
ぐらぐらと今 ....
夜は静かだが冷たい風が吹く
すべてが清く見えだしたから
私の普通の心が、スースーする
午前3時、
まで眠れなくて
ただ眼を瞑って
朝を迎える
昔
朝まで起きてバカ騒 ....
511 512 513 514 515 516 517 518 519 520 521 522 523 524 525 526 527 528 529 530 531 532 533 534 535 536 537 538 539 540 541 542 543 544 545 546 547 548 549 550 551
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
2.87sec.