一握の砂が手から溢れ、砂塵となり空を駆ける
遥か遠く、アジアの何処かで沈んでいた砂が風に乗り日本を舞う
そして沈む場所を日本に変える
何故舞い、何故沈んでしまうのか
砂が元居た ....
光
影
2つの要素
闇は消えず、光もまた消えず
人は闇を無くす為に一生を注ぎ、闇を満たす為に全霊を注ぐ
例えば闇が消え、灼熱の光が地上を焼いた時、人は最期に何をみるか
....
また
おちた
おちていった
無数の鐙骨、仏の門
歯抜けたおと
悔い改めようにも
祈る神がいない
鉄のにおい
しめった皮膚のにおい
歯抜けたくちづけ
脱臼するアイ
とり ....
ちわちわ
きみの髪は
自由な方角に
くるくる跳ねていて
すべての
春の出来事を
指差すような軽やかさ
PARCOに
君の春が咲く
パステルのロゴさえ
君の一部で
でさ ....
たべかけのくっきいに
ゆうひのはがた
これは いったいぜんたい
こんせいきさいだいの なぞですぞ
そういった はかせのくちもとから
うつくしいゆうひが こぼれてる
*
わ ....
知り合いに
有り得ないほど美人でスタイル抜群の
そして
有り得ないほど詩が下手な女性がいて
悩む
彼女はとても詩が好きらしく
ちょくちょくメールで
新作が出来ました!と
詩を送ってくる ....
私は円周率のような人間でありたい
3.141592653589793238462…って
キリがないのは確かに厄介だけど
割り切れないということは無限の可能性があるということだ
便宜的にどこかで ....
夕焼けに
うす紫に染まった
ほほにひとすじ
熱いものが流れて
小さな手のひらで顔をおおう
影が淡く
暗い血潮へ暮れてゆき
無器用な翼の
色調不明する鳴き声が、
空ろに響く
指の ....
尻は大抵割れているが
割れなかった尻は星になる
ホワイトホールとかブラックホールと呼ばれるものは巨大な尻で
いま俺は尻の上でこれを書いている
ドンキホーテで買った網タイツを履かせたエロかわいい ....
ぼくは詩人
なぴく風も風
吹き荒れる風もまた風
今日もまた
朝の散歩をしていると
紙飛行機に出会いました
とても小さな紙飛行機が
いくつもいくつも
草むらの中に落ちてい ....
午後の視界を横切る
さざ波にもよく似た面影の人
もうすっかり冷めて
固くなってしまった時間を
連れて来る
色彩を逃がした空の
真ん中で私は
強張りかけた呼吸を緩め
それに合 ....
このバケツにはなぁ、宇宙が詰まっているんだ
なんて突然
途方もないことを言い出した父
何故か表情は輝きに満ちている
どこにでもありそうな青いポリバケツ
昨日と一昨日とさらにその前と
....
穏やかで風もやさしい日曜の午後
予定もなくて
気持ちも安らか
まだ開かぬ未来へのドア
定まらぬ航海のいく末
ただ漂う
時間の波に揺られて
心の目に映るの ....
せかいはつまらないと
きみは言うけれど よく考えてみて
せかいはなぞだらけなんだ
たとえば、空はなんで青いの
ぼくはいまだにわからない
たとえば、夕焼けはなんで赤いの
空の下のほう ....
社長さんの隣に座って
可愛がってもらった
高学歴の善人と
お花見パーティーをした
割と人気のある著名人と
なんらかの関係を持った
だから
あたしは立派だと誇っ ....
今日のアサ
ボクは
コドクを食べて
ヒトリを飲んだ
ブラウン管に映る
キョウキを目にしながら
ムカンドウに
ムジカクに
ムヒョウジョウに
コドクを食べた
酷くクウキョな
時間が過 ....
遠くで雷鳴の音
携帯電話の非通知記録
夜来の雨
不確かな不穏
不安な予感に促されて
滞る思考
刹那の絶望
刹那の希望
そして
....
そこにひとつの「o」が
存在する時
輝く不在が
痛みとなって主張し始める
通過されない「o」と
見えないものを要約し続ける「o」とが
朽ち果てた「o」を媒介に
あらゆる内容を形成する
....
絶叫する空
描かれている発光する夕暮れの子宮の瞬き。
手を振る少女は、
鮮血の銀河を潤すために海で水浴をする。
薄紅色の尾びれが、激しく水面を叩いて、
青いページは、下半身から、少しずつ、
....
女はいさましかった。
細身の体に、いつも小さなきいろのピアスをしていた。
花がとても好きだった。夫の髪をなでることも好きだった。
男はおんなのいさましさを知らないから、無理やり女を抱いたりし ....
言葉の中にいろいろと隠すのが得意だった僕を
何かとおそれていたあの人の まなざし
少しだけでもいいから、といって
色の付いた答えばかりを求めていたので
僕はおそらく 耐えることを忘れよ ....
夜が静かに震えて
雨が残した雫の音を
途切れ途切れに数えていた
置いてきたものとか
残してきたものとか
そんなに遠くではないけど
もう帰れない日常を思い
少しだけ寂しくて
無意 ....
触りたかった
風景を
朧に
格納した
ひとつ風鈴がなる
ベイビー
俺の右腕の曲線は
夜中の海より気持ちいい
そうくっつくな
急かすなよ
さっきハンバーガーショップでマスタード抜きって言っただろ
あれはまずいな
俺達は追われる身
なんてこ ....
そこは空き地だった
人影もない
空気の抜けたタイヤが積まれていた
交差点の信号機の
信号の変わる音がする
聞こえなかった声や
話さなかった言葉
みつかならないように
こ ....
いっそ よっぱらって
しまえ ぐでんぐでん
ぜんごふかく ぐえっ
とか はきちらして
しぬほど くるしめ
ぼくは詩人
時とともに季節は巡り
巡るとともに
季節は移り過ぎていく
今日もまた
朝の散歩をしていると
カレンダーに出会いました
1年を1枚に紙に集約したもの
それを眺 ....
知っているのに
知らない振りをする優しさや
わからないのに
解った振りをする優しさより
弱肉強食の今日
千尋の谷に突き落とすような
ライオンの優しさが
欲 ....
見限るようにも
また逆に 見守るようにも 想える
なんとも言葉にならない「もの」が
いま つっかえ つっかえ
のどをくだってゆく
それ ....
砂浜で波とたわむれる
あなたを見失ってしまいそうで急いでかけよった
あなたの白をたどれば
その薄紅色の唇に広がってゆく海が見えてしまう
景色はうっすらと朱に染まろうというのに
....
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