ぼくはカエル
ふだんは道ばたでひなたぼっこ
からだが乾いたら水の中へ
のんきな生活
今日もまた
朝の散歩をしていると
シジンとやらに出会いました
シジン?
ぼくにはなん ....
そばにいてあげるよ
嫌かい?
そう…
なら 僕は旅に出るよ
会いたくなったらメールして
すぐに帰ってくるから
おみやげたくさんもって
すぐ帰っ ....
湿った荷を下ろした、
身の軽さで
熱く
駆け降りてゆく。
我が名はフェーン。
現象フェーン。
気象予報士を得意がらせ
異性間に汗での交歓を齎して
海に
消えてゆく。
我 ....
しびれた指先の真夜中
うとましいゆめの暴力が・・・
あゝ おぞましいゆめのみずうみが
現実なのでしょうか
それとも現実こそ いとおしいゆめなのでしょうか
だったら だったらよーく噛み ....
今日、水曜日であるということは
明日、木曜日を越えて
明後日、金曜日が過ぎて
明々後日、君に会えるということ
いつかまた
離れていくのに
君は今度もその腕で
僕を抱きに来たんだね。
どこをさまよったのか
野良犬みたいな
疲れた
君のひとみ。
僕はだめな大人だから
君が小さく
ごめん ....
竹やぶ焼けた
死体が出てきた
竹の煙に燻されて
肉の良い匂いがした
警察の人が毛布にくるんで
運んでいた
うぐいすの鳴く木の下を
真新しいランドセルの小学生が
二人、三人と通ってい ....
自転車で坂を下りながら
明日のことを考える
自転車で坂を上りながら
夕焼けに染まる雲を見て
遠くの町に想いをはせる
あと何日と指折り数えながら
また大好きな人の胸に飛び込める日々を夢見て
....
あなたがあけたボタンを閉じて
苦笑い そして泣いたひとりで
長い髪の女の子がちらつく部屋に
残されたあたしは 何を見たらいい?
もうどこにも行かないって約束をして
ねぇあたしの手を離さな ....
連綿とつながる手と手
この手を離してしまったら
私と彼らの歴史は終わる
私の子らの歴史も終わる
連呼しているあの人の声
その声が聞こえなくなったら
鎖の結び ....
ちぎれたものの上を歩む日
歩まざるを得ない虹の日
窓に映る声はひと文字
ひろくまばらな
ふつふつとまばゆい浪のはじまり
みどりいたみかなしみ
そのどれもが互いを二度さわ ....
僕達に与えられた時間と場所は有限で
その砂場の中で
色んなドラマが生まれてくる
これまでに出合ってきた人
その行き先は知らないけれど
いずれは再び会う気がしてる
....
ぼくは詩人
わかっているようでも
未知にはじまり
謎で終わる
ことの方が多い
今日もまた
朝の散歩をしていると
クモに出会いました
不気味に大きく巣を張って
ひたすら ....
身支度を整え
今日も出発だ
新しい靴をはいて
ご機嫌だ
仕組まれた偶然
試される時
これまでの生き方を問われる
振り向くことしない
人の話は最後まで聞く
....
富良野に行こうと思うのさ
もちろん君を連れてさ
そりゃーいいところさ
水色の空の下で
パステルに揺れる
あのラベンダーの薄紫をすくって
両手からこぼれる
光の匂いを
嗅ぎまくりたい ....
支えてあげるなんておこがましい。
あなたにパワーをもらっていて、
大きくなっていってるんだから。
まず、近くの、
自分がこなすべき事を今しよう。
それが
自然と答えにな ....
ああ サンタマリア 僕は
あなたが神様であることしか知らないけれど
あなたは私を知っているでしょうか
ああ サンタマリア 僕は
あなたを信じるほどの希望も忘れたけれど
あなたは私 ....
ありありと今日の空の雲が
まばゆいオレンジ散り散りに
何より 平凡な明け方に
おめでとう
退屈っていいことなのね
どこに自分がいるのか
分からないときって 多いけど
....
雲雀がさえずる青空の下、春のこと。
トラクターに乗っていた祖父は
時折、貝殻に耳を当てた。
手をつながない
なかよくしない
月のうらがわを
のぞいても
とびこんだりしない
「この花きれいだね」
あなたは美しさの形を指先でなぞると
風の誘うままに微笑み
未だ慣れぬ白い感触を確かめながら
おぼつかない足取りで
わたしの半歩先をゆっくりと歩む
....
粉々に砕けている銀色の空の傷口から、
降りそそぐ驟雨は、わたしの灰色の乾いたひとみを、
溢れるほど、潤してゆく。
壊れている、遅れている砂時計のなかで
わたしは、眼を浸す溢れるものが涙だという ....
あいされたい
きれいに見られたいと思って
心を宝石で飾り立てても
光の底に泥沼がよどむでしょう
あいされたい
つよく見られたいと思って
心を諸刃の剣で守っても
自らも世界も黒い血 ....
青い窓と少しひんやりとした空気を感じ
明け方にヒグラシホウシが鳴いている
季節を忘れ、わたしは幻を見た。
太陽の往来を無視し、わたしは幻を見た。
覚めることなき夢の季節 ....
大丈夫
何があっても
そう言うの
言葉の魔法
疲れても
辛くても
大丈夫だから
大丈夫
心も体も
素直に騙される
あなたも
好き
甘い蜂蜜は潤滑油のかわり
溶かして紅茶
....
夜が訪れたことに気づかないでいたら
いつが夜明けなのかわからなくなってしまった
区別がつかない 月は
欠けているのか 満ちていくのか
私の呼吸と 似ていた
{引用=お話と呼ばれる ....
ぼくは詩人
同じものを見て
何かが違うと思う疑問は
この世には何一つ同じものがない
ことを忘れているからかもしれない
今日もまた
朝の散歩をしていると
化学者に出会いました
....
この部屋を出る
最後の、
燃えないゴミの日
キッコーマンキューピーオイスターソース
えばら黄金のたれ人と地球の健康をSOKENこいくちソース
丸大豆本醸造こいくちだしの素青じそノンオイル ....
砂漠を飲み干したら
どこへ 誓う
朝焼けづけの
どこへ 誓う
菜の花と月と土の匂いと
共にいてくれる
夜の中
捨てたレール 滑走する
冷たい 黒い泉 あびて
....
雪が降る
青くて暗い つめたい世界
ゆきが、つもる
世界中の亡骸は声も無く
指を、まぶたを白く埋める
墜落した星の最期のまたたき
時が止まる
ときをとめた
どうか、このまま
声は ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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