おはよう
おはよう
その一言で今日が始まる
いってきます
いってらっしゃい
その一言で今日もやる気が出る
ただいま
おかえりなさい
その一言で今 ....
昨日までいた僕らの記憶がなくなった
曇った心にしずくが落ちた
この僕は消えない
夢と違う道を歩いていたのは僕だけ
いつでも帰れる距離だったのに
だんだん小さくなりやがて見 ....
どうです、{ルビ非晶質=アモルファス}の中でも
ゆっくりとなら動くことができましょう
むしろ動き続けているのです
ああ、あの藍色の揺らめきですか
あれは偏光体の有糸分裂です
触れれば消えてし ....
バーボンだ、もっと
バーボンを焚け
今日 なにを焦がそう
もう 骨しか残っちゃいない
それでも
小さな炎で
じりっと炙れば
ピシ ピシと
春の芽吹きの ....
わたし わたし!
私は わたし わたしは!と
主張したがる 私なのだが
わたしは 小さく わたしは 未熟な
ただの土くれ
それに過ぎない
私は わたし わたしは!と
叫んでいた ....
突き抜けるほど透き通った青空
の耐えられないほどの軽さ広さ
無言の圧迫に押し込められて
呼吸をするのがもどかしい
放物線を描くように飛翔する
カラスは君の影だとして
影さえも越えない障壁
....
おさなごの
目線の高さは
たんぽぽ の ほわたの 高さ
そっと 吹いて
あおぞらに
限りない ゆめを 飛ばす
やがて成長し
目線は
志と共に 上がる
スカートの裾 汚さな ....
よいしょ
よいしょ
よいしょ
よいしょ
ちいさく
ちいさく
そよかぜが
きこえる
よいしょ
よいしょ
よいしょ
よいしょ
かぜが
ささやいている
....
蓮の花に
灰色の虫が
はり付いている
東から
日が昇るころにはそれは
干からびているだろうに
必死な鈍行路を
否定せず
飄々とある
フランスには
不正を許さぬ検事がいたが
....
ランプを灯して路上駐車
ラヂオを聴こうか休憩中は
楽にしてチューンを合わせると
ライブ盤の熱情
ラッパーの凶状
ライオンの鳴き声の慕情
ららら、なんて口ずさみながら聴こうか
リ ....
ぼくは詩人
挨拶は言葉と言葉を結び
心と心をも結ぶ
今日もまた
朝の散歩をしていると
アゲハ蝶に出会いました
バタバタ パタパタ
大きな羽の音が聴こえてきそう
まず ....
馴染みの店にコーヒー豆を買いに行く
レジの横の椅子に女の子が座っている …3歳くらい
ちらっとこちらを一瞥しただけで また退屈げに空を見つめる
肩にかかる薄い髪 膝の上には蓋付きの小 ....
「樹を」
折れてゆく私の直線をめぐって溶け出す樹々、の泳ぐべき海の直線。泳ぐのは海、ひらくのは海。樹の斜線は海を分解して新しい樹々の斜線を生産する。いくつもの遠さに囲まれながら樹はかわくのをやめない ....
注文と同時に、鳥かごの中に手を突っ込み
乱暴に足首を掴み上げたのは君。引っ張り出された
のは僕。店内でたった一人席につくホーキンスは
「上海は遠いかい、それとも近かい?」と、
店員である少女 ....
フルルフルルと
大地を震わせ
雨が降る
ふわっとむずむず
芽吹いて緑
ちっちゃくても
若芽はやっぱり
イチョウ型
ハンガーの代わりに
お寝坊な樹々の若枝を
ポッキリ ....
この祈りは誰にも届かないまま
虚空を彷徨いながら
静かに煙を巻き上げて
消えてしまった
最初から
そこには何も
存在していなかったかのように
誰かに見えない糸で操られ
無機質な感情 ....
シャープペンシルが軋む悲鳴の
夜がやってくる
割れた背中を 走る糖脈
じりじりと 焼けだす汗
闇と競いだす白
ソルソンバシルが深く肉に食いつき 水を破壊し
水紋を数枚割って 逃走す ....
最初に見たのは君の 背中 だった気がする
瞬きをしたら君はすごく大きくなっていて
私には 頭が見えなかった
次に見たのは
私を通り抜けて背後を見る君の目玉 だった
いつかの瞬間に ....
あんずの木が
温かい午前の光に
淡く染められている
あんな風に笑えますかと
あなたは訊きましたね
異邦人と呼ばれる彼が
いつまでも私のそばにいられる訳も無く
いらだちと不安だけは
....
一寸の安らぎに
耐えかねて
毒を飲んで吐き
もだえる
仏門の前に立って
拝んだりしてみても
卑猥な美しさに見とれ
煩悩と野蛮にふける
しつこい奴には平気で眉をしかめるし
腹の立つこと ....
ガリガリガリ
潤滑油の切れた
頭の回路
親友さえも
疑ってしまうほどの
罪な波長を出してしまう
一人の夜の散歩
孤独の月が僕を
照らしてくれる
....
ぼくは詩人
時の流れとは世代から世代へと
その心をゆずり渡すこと
今日もまた
朝の散歩をしていると
ポケットコンピュータに出会いました
電卓よりもちょっと大きい
道ばたに ....
遠いところで
君が困ってる
困ってる
僕は何ができる?
何ができる?
胸の中で
大きな水風船がふくらんでく
息が苦しくて
ドキドキしてくる
この水風船
君の分ならどんなにか ....
魚みたいな
洗濯バサミで
つまんだ
テーシャツ
アジトで
湿っているのに
どこか 涼しげ
昨日 相棒だった
ジーパンに
まだ 仕事かい?
なんて
....
必死に壊れつづけている
飛び散る銀色のビス
耳には音楽のようにつづく歯車の諧音
プリミティヴな装置に
青い微笑み
必死に壊れつづけている
遠くから重く暗い地響きのようなうなり
は ....
揺さぶられ、られ過ぎて現世の枠組み
から、西洋の葦を解体する
人に在らざる者たちが
化石になった抽象を来世から見下げている
鳴らした心臓は高雅の指に触れると
夢中で
潰れるほど高さへ、たく ....
切なさが僕の胸をしめつける
反射する想いのベクトル
電池切れの時計のように
僕の心はにぶく重たい
南風はいつ吹くの?
問いかけた空には
少しグレーの雲が流れる ....
あの人は
新しく買った携帯に
最初に着信履歴を残した人
あの人は
微かに触れただけの私の手に
十分すぎるほどの温もりを残した人
あの人は
忘れかけてた恋心を掘 ....
光のくずは
朝のなかをかがやく
屋根にならぶ
しずくの
影
雨の音は
あたたかな蒸気と きみを はこぶ
まどぎわにあそぶ
まだ 新しいひとみで
洗われてゆく 世界をみつ ....
窓辺に座って
夜の雨を見つめていた
一人の部屋から
もう一人の自分が激しく叫ぶ
騙されるな、邪魔させるな、強くなれ
何処にも帰る場所はない
何処にも ....
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