真実をどれだけ魂をこめて
書いたつもりでも
伝わらなければ
ただ風が吹くだけだよね?
悲しみなんて
ぜんぶじぶんでまねき寄せたものだから
ただ生きてゆくのが
キッツくなったり ....
政権交代を望んでいた
でも現実化はしなかった
風の世紀の訪れは遠のき
地の世紀の名残りの
世の中の地獄化はまだ続きそうだ
パンドラの箱から
様々な災厄が飛び出したけ ....
透明なミドリは 光を吸い込んだ、廃墟に微睡んでいる。
まっさらだった背中に 弦を引く
ひとつひとつの潮騒が、舞い降りていくように
やわらかで まっすぐに。
掌中の虫の音を褥に、あらいざらい
....
手は信号みたいに
青い時
風を送って
黄色い時
見つめ合って
赤い時
ひとつになる
僕等が
同じセーターなら
抱きしめることも
出来なかったから
袖を通す時
自由な手の ....
2021.10.6.
酒じゃなくてもいいよ 薬じゃなくてもいいよ
毒を含んでたっていいよ
匂ってくるのはさ 嗅いでいたいのはさ
具体的なことではない 形になんてならない
イメージは空 ....
大きなことは考えない
大きなことは望まない
大きなことは言わない
小さく小さく生きる
小さな夢をもち小さなことを楽しむ
自分の身の丈にあった生き方を楽しむ
ピアノの余韻に酔いしれて浮かび上がる複数の顔。
昔の情熱は夜空の彼方の星々に溶け込む。
毎日が白けて過ぎて行く。
逃げ出したいのに義務というつまらないやつに囲まれている。
....
{引用=破産者の口笛}
あなたのうなじの足跡
夢からずっとついて来て
真昼に座礁した
摩耗してゆく面差しの焔
古びた空想科学
瞑る金属片の美しさ
叶わないで狂うわたし
鏡の海に爛熟 ....
重ならないように
歩いて
行き先を決めた
僕等はアルペジオ
側にいたら
どうなっていたのか
分からないのが怖くて
朝焼けの街で
誰よりも早く
目が覚めてしまう
五線譜を ....
○寒い日は
炬燵で猫のようにまるくなる
○我慢しろ!
とこのごろ誰も言わなくなった
○同じ服をいつも着せていると
虐待通告されるおそれあり
この頃
○せっかく生まれてきたのに ....
日の射さぬ海底を鉛筆で丁寧になぞる、
トレースされた神話の時代より
飛び立てないよう羽根と契る、
いや、解かしてしまった
赤く黄色く様々なひかりを焼き付けるように
栞にした
張力
こ ....
食事中もスマートホン
暇だから
ひとりきりしかたなく
トイレでスマートホン
暇だから
出ないのでしかたなく
風呂でもスマートホン
暇だから
することないのでしかたなく
歩 ....
十月になっても初夏みたいな日が続き
小さな畑でおくらの収穫をする
母は
穏やかでなんのわずらいもない日よりだと言う
この小さく可憐で柔らかなおくらの花が
せめて実になるまでそれが続きます ....
くものうみ
くものうみ
なみ
なみみ
ななみ
がんかはるかに
はぜるなみがしら
てりかがやくみなも
くものうえ
ひかり
ひかかり
ひかりり
きおくのよくやにうかぶ
....
もう耐えられないほどの未来が見えるとき
でも、秋の夜空は透きとおっていて
アスファルト、コツコツと、わざと
音たてて、歩く
冷たい夜の香りを感じ
妖 ....
秋も次第に深まって
桜の紅葉が美しさを増してきた
少し離れた場所にある
桜の木には
優しい陽の光が満ちあふれ
ひときわ
その美しさを際立たせている
さっそく
望遠レンズ ....
眠いことに間違いはないのだけれど
気持ちがついていかないというか
眠りに堕ちたくない気がするというか
なんだかこのまま眠りに就きたくないのだな
欠伸だってしているし
疲れだって感じている ....
この夜に目醒め
この夜底に触れる
私にはもはや
親兄弟家族親族はなく
現世的無縁仏だ
円やかな現世孤児だ
そこでは
私という存在が剥き出しで
そこでは
私が真っ裸のすっぽんぽ ....
良い出逢いがあった
良い人に巡り逢えた
君は美しい
君は可愛い
心は透き通っている
良い流れが生まれた
良い環境が生まれた
君は明るい
君は優しい
僕にとって最高の女性
....
かさこそと微かな音を立て
木の枝に残った枯れ葉がささやきあっていました
きれいな空だね
うん、きれいだね
風が気持ちいいね
うん、きもちいいね
もうすこし吹かれていたいものだねえ ....
ずっとずっと
ひとりで泣いて
そのうち
呼吸の内側で
ふやけた答えを
そっと剥がすまで
悩まなくちゃならない
正しくなくても
残る傷跡は
時間を結んで
赤く滲んだ心を
外の世 ....
手くらがりから詩片は
あふれる
ひと群れの鳩が雲に飲まれる
(わたしが眠っている隣で)
晴れた記憶野にからしの種を蒔く
轍のぬかるみに空が映っている
いきものたちはみな早起きで
時折 ....
蛾と葉が共に地を転がり
匙の足跡をなぞりゆく
雨は止む
音は残る
水が叩き
水が呼ぶ
目の痛みが
もう一度降る
夜の火は覚め
水は起きる
銀 ....
あー
昨日聞いた歌
腹にすとんと落ちて
体に響く言葉があって
うれしかったんだ
憧れでも
尊敬でもなくて
存在してること自体がうれしい
いつもそ ....
知っている、
このくぐもった街の
夜からは、闇の匂いがする
どこで自由になればいいのか、
ちょっと、知ったんだ、田舎の無人駅
だろ?
このくぐも ....
それを夢見たのはいつだろう?
すべては澄みわたり凪いでいた
吹き抜ける風、高い空
光の彼方に虹は立ち
すべては澄みわたり凪いでいた
秋も半ばこの十一月
日射しの入射は既に深く
カーテ ....
なんて原始的なんだろう
と
空に浮かぶ雲たちがささやく
それに
値段も八千万円近くと
普通の人間にはとても買えない価格だし
まあ
空を飛ぶ車よりは
ちょっとマシかな
....
一本のごぼうを買ったのだ
家に持ち帰る 道で
線路にかかる長い橋を渡る
でも 僕は暗がりの中で 一人
バイクとすれ違った
ライトをつけた 二台と
ひたすらシャンプーを
やっている
シャカシャカ音が心地よい
やられてるおっさんは
目を瞑ったまま
微動だにしない
よほど気持ち良いんだろう
見ているこちらも
おっさんの気持ちを想像して ....
クロとシロが交じるとき
光は放たれるだろうか
奇跡とか希望を求めるのは
夢に過ぎないのだろうか
目の前の現実と向き合っているけれど
目を背けたくなることも事実であり
思い通りにならないこと ....
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