声に出したら
全部壊れちゃいそうだったから
口を閉じたら
言葉の代わりに
涙が溢れてきた
もう
簡単に離れてったりしないでね
湿気ばかり多くて
気温が上がらない夜は虫なんかの
季節を送る歌など気にせずに
眠ってしまえばいい
閉じた瞼の裏が
奇妙な色に透けるのはまだ生きている
証だと思えるのなら
眠ってしまえ ....
顔もなく通りすぎる人々はきっと
混り気のない白に苛々させられたのだろう
けれどそこに燃え尽きたよな
黒が垂れてよごされれば顔を顰める
太陽が氾濫して
アスファルトが溶 ....
優しい顔の朝は嫌い
やるせない正午の空気が嫌い
やがてくる夕刻のわざとらしさが嫌い
夕焼けの終わりに
ゆらりと一瞬揺れる炎は少し好き
酔ったように戯 ....
かけら、そう、欠片だ
重なり合った煩雑な余情の群れが
核を持てずただひたすらに時間を伴って
固まっていったもの
形の定まらないその塊の欠片を抱いて
彼ら(僕らとも言えるだろう)は生まれて育っ ....
君の肩が弧を描く
君の肩が弧を描く
君の孤独を綾どるように
拙く
淡々と
おぼろげな輪郭が
浮かび上がる
その姿は
どこか滑稽で
どこか悲しい
....
set me free、って
叩きつけるみたいに入力したって、
セット、ミー、フリー、って
喉が裂けるぐらいに叫んでみたって、
そんなの
何の意味もないことぐらい
イヤになるぐらい ....
希望は風に細切れて
愛は化石に埋もれた
思い出は酒の波間に漂って
一口飲めば目から零れた
世界の終わりに宝石はなく
ただ涙だけが幾重にも輝いて
三つの絃が語る未来と
孤独が朗 ....
元気ですか?
ご飯はきっちり食べていますか?
また自分に落ち込んでいませんか?
今どこにいるんですか?
ベッドの中?
いやなは夢見てない?
猫みたいに丸くなってなぃ?
う ....
気がついたときには世渡り上手で
海渡り上手になっていた
キラキラした夜の海を彼女は
水面と共にうなりながら歩く
体にさざなみがこびりついて離れない
頭にひとなみがこびりついて離れ ....
羽をもって生まれてくるはずが
雲をもって生まれてきてしまった
彼女は目に見えるさまざまなことを
間違いだと言う
わたしとの出会いも間違いだったのだろうか
憂鬱なときは雲となり雨と ....
きっと夢はさめる
この小さい部屋で
ただ認めたくなかったんだ
この手には何もないことを
ただ知られたくなかったんだ
君には
幸せになった君を見て 心から嬉しいと感じ 幸せになって欲しいと思ったのに
何故だか涙が出た
笑顔で君に 「おめでとう」 言うつもりだったのに
泣きじゃくる僕の顔を見た君は 心配そうに ....
それがどこから降っているのか
何時やむのか
今がいつなのかもわからない黒い雨
傘の中に閉じ込められた
空気の湿った匂い
耳を塞がれた胎児のように
雨に打たれたまま眠っていれば
だ ....
おとこが さばくで
星を かぞえている
ひとつずつ 指さして
いまにも 泣きだしそうな
顔で けしている
●関連作品
海難の話→http://po-m.com/forum/sho ....
例えば、
降り積もった雪を白い靴で踏みにじる子供。
例えば、
大好きだった玩具の名前さえ忘れてしまった少女。
例えば、
透明な硝子片の先を細い手首に添える少年。
....
目が覚めても何かと手を繋いでる感覚があった、確かにあの頃は。
拾い集めて繋げた
羽根で決して明日に
辿りつかなかったのは
少し汚れていたせいじゃない
「ひみつ」という言葉 ....
ぼくは詩人
自分では新鮮な考えと思うことは
他の人も考えていたり
また昔から思われていることが
多いかもしれない
今日もまた
朝の散歩をしていると
猫に出会いました
ぼ ....
流れ浮雲を鉛筆で追い越す
陽射しは思っている以上に暖かい
黒板に教師は知らぬ記号を並べる
校庭を走り自分の全力を越える
僕らは飛べるかもしれない
群れから離れないように飛ばない
抑える ....
すべてのボールは太陽と合同であり
とりわけ白いバレーボールは
色まで同じなので
すぐに太陽と合致してしまう
そこで僕らは太陽を黒くぬった
さんさんと降り注ぐ太陽の黒い光は
しかしあらゆるも ....
知らず知らずに僕と君は離れていく
どんなに一緒にいても
どんなに手を繋いでも電話をしても
メールをしてもおしゃべりしても
過去はいつしか現在にながされて
少しずつ削れてい ....
固定された都市。流入する者と流出する者。
その背中には皆一様に大きな鳥のくちばしが
あり、そして光沢がある。鳴くわけではなく、
また、捕食するわけでもない。ただそれは背
中にあり、そ ....
混沌とした世の中
自然はしゃべらなくとも
何かを語っている
人の心にオニが宿る
人の心に天使が宿る
長く寒く暗いトンネルを抜けると
しばしの楽園
安らぎの季節
....
眠りの中で思い出すのは思い出となった未来の景色
波は雲に砕け水面は空に満ち風の駆ける水底で君は微笑む
陽炎は光の衣をまとい
過去に残された思いは忘れ去られた今を抱き留める
透明な波音 ....
靴を失ったの
裸足で歩くとガラスの破片で切るわよって
母が脅かすから
早く走ることも忘れてしまった
外には怖い人が沢山いるわよって
母が脅かすから
一人で世界を見ることも忘れてしまった ....
『グミ・チョコレート・パイン』をしよう
ジャンケン・ポイ
グ・ミ
ぼくは早くあがりたいがために
チョキを出して 負けた
きみは二歩進む
ぼくはこのままで
ジャンケン・ポイ ....
心が引き千切られる瞬間を
何度も
見てしまった、気がする
それは誰かのもの、で、あったり
私のもの、で、あったような、気もする
思う、とか
気がする、が
口癖になっている
....
動かない水たまり
晴れの日 他の水たちに
追いぬかれてゆく水たまり
重い火の血の水たまり
底に焦土を抱く水たまり
光をはじく骨の手を
振りつづけている水たまり
脂の角 ....
新しい街で会う
いまだ知らないきみへ
新しいひとじゃなく
旧式電池のような
大きなアナログな
誠実さでこい
ハミング
分かり合えばわかる
実は同んなじ歌が好きだったこと
....
飽きもせず詩という冒険をしようとしています
無限に溢れる言葉と美しく鮮やかな言葉と
戯れていたいのです
昨日の夜の三日月は繊細で壊れそうなほど
美しかったです
....
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