腹が減った
家には何もない
金もないから何も買えない
水道水を飲む
少しだけ空腹が満たされる
それでも
俺の腹の虫が鳴く
寝て空腹を紛らわそうかと
布団にもぐりこむ
今日は寒い
....
あのあおい波が沖まで連れて行くんだわ
そうよ私たち逃げるの
あそこにあかい鳥がいるわ
そそり立つ岸壁はまるで斧
こわいなんて言っては駄目
だってあんな絵本は嫌い
小鳥は飛ぶことを諦め
....
ゆうぐれの中でじっと目をつむっていると
血ではない何か温かくて
液体の優しさの
何かとても温かくて
カンケリの音が通り過ぎるまで
永遠のはんぶんの時間で
空は焚き火のよう ....
戸を 開ければ 鳥が 落ちる
五千年 経った 後 鳥は 生き延び
戸は 壊れ 破壊されたまま
愚者は 井戸に 落ち
賢者は 僧侶を 落し
戸は 開けっ放しになっている
仏師が 猿 ....
僕が大事に守ってる
キレイな空間に
足跡とか傷をいっぱいつけて
きみは
泣いていた
両手を必死に差し出して
子供のように求め
ぼろぼろ崩れてゆくきみに
悲しくも ....
ちょっと寝不足
コーヒーを飲みながら
スズメの鳴き声
子供たちの黄色い歓声
隣のおじさんの洗車の水音を耳にする
休日の朝
今日は晴天だ
光がこぼれてる
ゆっ ....
ぼくは詩人
目で見ているのは実像
心で感じるのは虚像
なのかもしれない
実像は倒立だが虚像は正立である
今日もまた
朝の散歩をしていると
青空に出会いました
この空の下 ....
あの人はきらいって
言われてるらしい
私の
知らないところで
しずかな毒が
含み笑いで流される
私は
ビルの屋上で
ぼんやり街を眺めてる
きらい
きらい
きらい
....
俺が言っていた人生と言うのは
実は人生ではなく
青春だった
窓辺から飛ばす紙飛行機
いつか失速して落下して
惨めに土へと還る
結局 君を受け止めるのは
この2本の腕
5本の指
....
銅線は平等だった
例えば言葉 痛み 作り上げられた仮想の何か
選定せよ
あなたとあなたと あなたとあなたと世界の繋がりに
世界が作り上げた 悲歪な回路には
彼処も 崩壊の電極に繋 ....
弦の揺れる 音のかすか
例えば照明を かき乱す水面
沈む夜と 風の漂い
血脈が欲す 無慈悲な温度
{ルビ合切=がっさい} 失われる 寂意
弦の揺れた 音を拓く
風の澱み合いを ....
伸ばした腕がもぎ取られ
叫んだ声が千切れ飛び
駆け出す脚を組み伏され
開いた眼を切り取られ
澄ました耳を封じられ
抱えた想いも朽ち果てて
残った胴体が暴れる音は
せめて届ける事が ....
アイツ
ヤベー
カルクなくなくヤベーよ
見ろアレ、ニヤケてんよ
な?見た?
見たろ
ヤベーよアイツ
思い出し笑いかよ。キモくね?
な
知ってっだろ
アイツ、コロ ....
自分のためになっているかどうかなんてわからないけれど
私、変にプライドが高かったりするのよね
アルバイトも部活も勉強も
怒られるのが嫌いだから頑張っているだけだよ
だからあなたも
「私の ....
まっていたおもいすらする懐かしい驚きは
鼻の奥から桃の実の香をともなって
額のさきへとつきぬけふきだした
馴染みぶかいあの痛苦のみなもと
乳白と鮮赤の漿と沫がまじりあい
桃色の滴となって地に ....
?.
(脱皮中の大蛇が、ぐるぐるするめまいのなかで想いました)
眉間のあたりがパキパキいってらあ
白黒の国にいこうかな それとも
クリーム色の国でやさしく暖かく生きてゆくか
....
いつか、と
少し頭を抱えるくらいで旅立てる昔話
私たちは傘でした、と言えば今でも信じないでしょう
折りたたまれた言葉の上で
降りかかる、(時々には)人や人から零れた
何か
を、払いのけなが ....
性的な意味でギャンブラー
性的な意味で英国紳士
性的な意味で後先考えない
性的な意味で暴露本
性的な意味で天才ジョッキー
性的な意味で麻薬中毒者
性的な意味で小学校教諭
性 ....
川縁の土手に根を生やした蒲公英たちは
うららかな春の陽射しを浴びて
いっせいに背を伸ばす
夏になったら向日葵になるの
ダンデリオンが通りかかると
みんなで声をそろえて問い ....
海を見下ろす高台の公園には、昔この国の王侯貴族が避暑地の別荘として利用した赤レンガ造りの建築がある。現在は音楽大学として使用されており、小春日和のお昼時に、セロ学生の太く若い旋律は白い玉砂利を撫ぜ、 ....
君と
君の子供と
駝鳥牧場に卵を買いに行く
大きな鳥に
君も
君の子供もはしゃいで
{ルビ接写=マクロ}切り忘れて
携帯で駝鳥と撮った写真は
すべてがぼやけて
僕らの風景 ....
眠れない夜
眠らない夜
想いの行方は
彼方
銀の先は
星を射す
いくつの言葉を
集めても
満たなくて
繋げた言葉は
形を描けず
流れる星になる
めぐる
めぐる ....
頭を振りながら
そんなのはちがうと
胸の中で呟いて
もう一度
自分の目の前の世界に
焦点を合わせる
強くなりたい
強くなれ
現実に打ちのめされても
....
もう少しだけ
隣にいて
お願い
あたしをいじめたりしないで
あなたに向かう
欲望と不安のかたまり
それは
赤くて大きすぎて
二人の間に漂って邪魔を始める ....
メガネを買った
透明なレンズを通したその世界は
薄紅色に染まる世界を
そっと
柔らかく包み込んで
心に宿る不安を
そっと
取り除い ....
少し痛いめにあわないとわからない
どうやってまちがえたのか思い出せない
どうやってここまで来たのか思い出せない
見えるのは ただ透き通った骨の足
見たいのは わたしとあなたの小さな隙間 ....
幼き頃に思っていた。
雲は何処から流れてくる?
貴方を手放した今、
そんな事は如何でも良い
時々寂しくなる。
昔見ていた大きな夢が
叶うはずの夢が
覚めて 今を見渡した時
屁理 ....
この叫びは
誰のためでもなく
私のエゴだけで
綴られている
ぼくは詩人
夢は自分で見るもの
そして自分でつかむもの
今日もまた
朝の散歩をしていると
少女に出会いました
道ばたに
持っていた枯れた草花を
やさしく蒔いていました
....
序列と権威から遠く
(そうであることが必要だった)
ぼくは夢の ドミノたおしの黒幕を
暗殺するため たったひとつの武器である
ことばを 自分自身へ向けたのであった
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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