蒼い空に漂う
あの雲は
どこまでも白く
自由なようで
哀しい
ぼくもいつしか
あの雲に乗って
太陽まで辿り着き
すべてを焦がして
どこまでも真っ白な
雲と一緒に
蒼い空を ....
?.
誰も傷つけないように
貝殻を拾いにゆこう
まだ潮が高いから
ゆっくり 遠回りをして
(神様の邪魔をしないようにはできないのよ)
踏みしめる靴 ....
こんなにも黒が
似合っていいものか
ゆらゆらと漂うようにそれでも
しっかり全てをわかっている雲は
僕を見下ろしたりはしない
不思議なものを検索すれば
きっと僕の目の色がヒットするの ....
思い知るって
すげえ言葉だな
思い知ったら
血も流れない
バリャス・トリンケで縛れ
夜は潮が嘆くからさ
バリャス・トリンケで縛れ
おまえの 恋も涙も
―――夕日の中で
....
澄み切った青に目を洗浄したくなる
一緒にいたい
その言葉の所在を
水溜りに映った景色の奥底まで生き埋めて
朝がちゃんと訪れるようにと
祈りだけを外気に沿わす
私もあなたも
肌色でした
....
歩く才能を持たないぼくは
ふらふらといつもおぼつかぬ
奇妙な光景を目にしたんだ
それはアパートの一室で
壊れそうなほどの性行為
ふらふらとおぼつかぬ
それは興奮によって齎され ....
少女が、朝起きだして
足もとで夜の色をした猫の背を撫でる
まだ体温もあがらない内に
手のひらに忍び込む温もりに少し汗ばむ
私の温度ではない、と気づかないまま
薄いカーテンの裾を引く 細く ....
天地創造
造られた自由
見えない拘束具
今朝食べたパンの欠片
飲みかけのコーヒーカップ
柄の剥げかけた皿
火焔を噴出しロケットが月へ届き
三輪車が影を踏み
足は一本だか二本だか ....
いってらっしゃい
おかえりなさい
ごはん できているわ
おいしそうだね いただきます
そうだわ にちようび どこへいく
えいがをみて さんぽして
いっしょに ゆうはんのかいものにいこ ....
荒れ狂う雪の中
真冬の夜明けに
君が記した拙い地図
大切にしまっておいた
その拙い地図の上に
僕は桃色のクレヨンで
希望の印をつけた
そこは
世界の中心で
そこには
悲しみも
痛 ....
新しく傘を買ってご機嫌
都合の良いことに彼氏は雨男
天気予報も雨
それなのに珍しく空は青
貴方に逢う日は8割方、雨なのに
傘さしたいのに!!
光化学スモッグ 空を埋 ....
炎のなかに
失われた歩き方があり
手をのばすと
海のように引いていく
音の煙が
冷えた地に踊る
風
置き去りの石
波
割れた氷のにおい
息をたぐりよせるもの
....
ぼくは詩人
何事もすべて通過点
今日もまた
朝の散歩をしていると
少年に出会いました
横断歩道のつもりなのでしょうか
道に線を引いて
何本も何本も
1つ1つの線の前 ....
今ここに綴る詩も
膨大な詩の海の中の
一滴として
いつか人々の中で
忘れられていく
時代を超えて
口ずさむ詩を
綴れたらいいのに
詩は努力したからといって
....
ちょっとさ聞いてくれよ。オレ、マジムカついてさ。
何よ?
ムスメがさ蹴っ飛ばされたんだよ。
え?
電話で、カミさんが。四年生に蹴っ飛ばされたって。
オマエのムスメさんいくつだったけ?
....
あなたの 空は
どこかで きっと 宝石 のようなのだ
きらきら として
軽自動車の噴煙の先 に
揺らめいて いたり
いつも
私の 触れることの できない
あたり
※
....
あかるすぎるまちのネオンに
いっぽんずつの
ロウソクをともして
まわりたい
ひとつのヒカリには
きっと
ひとつのクラヤミを
あげたい
きみのクラヤミに
きっと
ひとつのロウ ....
霧雨が降り南からの風は潮の匂い
傘を持たない僕は教会で雨宿りをする
教会の壁画に祈りを捧げるシスター
何を祈っているのかは神なんかが知るぐらい
小さな希望があれば人は生きていける
それは叶わ ....
私は今、推敲している
これは人生で最も重要な推敲かもしれない
私はとっておきの傑作を書こうとしている
と言ってもそれは詩でもなければ小説でもない
広く世間の人々に読ませようという意志もない
....
緑の雨
緑の壁
岸辺に立つ
にじみゆらめく影
曇の網
粒子の街
浅い水底で
世界を呑む鉱たち
空のわずかな光に
海はゆるみ はなひらき
熱の歪みの蝶たち ....
五月には
銃弾が似合うから
歩いているだけで
背筋が冷たくなる
道端に乗り捨てられて
錆び付いた自転車の
破れたサドルに
こびりついた血
青空が
急に
暗くなった
....
傷ついた体に
油を注いだ
きしみが取れた
それでもカタンコトンうるさい
蒸気を上げ
背景を塗り替え
今日も頑張る
毎日動かす。
傷ついた心に
愛を注ぐ
癒された
美味しい ....
君のおもかげを
他の人に探してしまうのを
やめようと思って。
やめよう、やめようと思いながら
そう意識すると
なおさらまとわりついて。
疲れてしまった
人と会うのは。
今日 ....
じめんがないているようにみえるのは
わたしがないている足で歩くからで
なぜ足がなくかといえば
それは顔がわらうからだ
じめんが泣くと顔がわらう
だからあしたもわたしはわらう
地 ....
わたし 財布を無くしてしまいました
めでたしめでたし
わたし 道を間違えてしまいました
めでたしめでたし
わたし 階段から落ちてしまいました
めでたしめでたし
わたし 羽を折っ ....
コンクリートが暑い季節に
僕は寒気がした
こんなに暑いのに
心は氷点下だった
電車に身を任せて
僕はいくあてなしに
がむしゃらに現実から逃げていた
この手に今 ....
灰色の雲の下
黄色い笑い声だけが
やけに眩しい
凸凹道
僕の生きざま
君の胸に鮮やかな
言葉を刻むことなんて
できやしない
ただ
君の話しはよく聞くから ....
今宵も匠は
あざやかな手つきで
ガラス球をつるり
音もなく水槽に沈める
瑞々しい、青とグレイと白の珠
覗き込むたび
妖しく映ろう彩雲は
硬く閉じ込められていて
届きそうで、届か ....
雨の風
不確かな湿り気
夜を喰みにくる
けもののふりで
そばにいる
見えない夢
息をふきかける
己を抱くもの
羽に生える羽
重い羽
空に招かれることのな ....
うっとうしい毎日
何もしたくなくって
喧噪の中で友達の声が
頭上を漫然と通過していく
雨が降っているのを見るのが好き
出かけたくない理由が
優しく降り込めてくれるようで
....
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