遠くばかり みていると
いまを みうしなってしまうけど
遠くをみてないと じぶんを
うしなってしまうから
いつでも星を さがしているんだ
嫌い
と
いった
君
に
夢の
中で
朝の
窓に
映る
景色に
誰かが
勝手に
雨を付け加えた
その雨と君の流した涙の量は比例する
動物園は
人がまばらで
....
雨のなかをはばたく雨
すべての音が去った後で
高く遠い静けさのように
冷気の指はやってくる
はじめて息を見つめるように
生まれ出る何かを見とどけるように
空が降り終 ....
こんな雨の夜に
あなたがいないのは何故でしょう
暗闇の中
雨に打たれて
温もりを忘れてしまいそう
あなたは眠りの世界で
艶やかなネオンが灯る
....
風邪を引き
お客様に移らないように
なるべく話はしない
さとらせない。隠密に。
疲れた体に
一杯の酒
体に沁み通る
無常だ。三味の音。
来週は解放の時
家に一人っきりだ
....
言葉を逆立ち、させてみても
結局、詩にはならなかった
考えてみれば当たり前のことでも
泣いている自分は誰、なのだろう
逆立ちした言葉は、はらはらと零れて
何でもないもの、になってしまう
....
許せなくて許したくて許されたくて
明暗が循環する夕べ
狭間の世界で気付いたのは
僕は人間なのだといういまさら
渦巻くエゴを 薄皮一枚の下に折りたたんだ
どうしよう ....
教父が恐怖した歌を聞きながら
アパートのベランダ三階から視える宇宙、スバル散開星団が胸中に宿り
踊る蛇のLSD 林檎を取るイブの子孫、虎の息吹く徒ライブの
マドリガル、窓から覗くガルーダの眼がダ ....
空がうねり
濃さがまわり
夜は満ち足りる
放つもの
発するもの
それらに応え
季節は猛る
風が風に入り込み 抜け出る
けだものが雲の履歴を見つめる
残されることも ....
いちばん
すぐれた楽器は
わたしたちの耳である
どんな音でも
鳴らすことができる
もっと
すぐれた楽器は
わたしたちの心である
どんな音でも
きれいにすることができる
....
すなのしろさにさらされてゆったりこころをけずっていたら
ゆきのくろさにとかされてのんびりからだをなくしていった
そらのしろさにおおわれてゆったりじかんをすごしていたら
く ....
上手く言えないのを時間のせいにして 抱きしめる
そして始まるキスで 言葉にならない何かを 確かめる
何にでも意味を求めたがって 欲張りなのは お互い様
失ってばかりだったから 臆病者になって ....
河原に 並んで ふたり
座って ハーモニカを吹いていた
たど たどしい 名曲 チューリップ
ふたりの ハーモニカを 二両編成に連ねた
銀河鉄道の想い出
あの 幼き 頃は
「 ....
疲れた、と
豹
至近距離から
鼻毛ロケット
発射
安い惣菜
しこたまのお土産
豹
寝る間も惜しんで
発射
紙に文字を書くような音で
バス到着
疲れた、と
豹
乗 ....
失ってしまったと
知らせに突かれて
霧雨の中へ飛び出したから
取り込み損ねた洗濯物のように
さびしく湿ってしまった
時計は無慈悲に
時を奪っていく装置
刻んで ....
ぼくは詩人
そこにいれば何かがわかる
そこにいなければ何もわからない
今日もまた
朝の散歩をしていると
草原に出会いました
遠くに地平線がみえるくらい
あたり一面は緑一色 ....
抱き合うことで
すくわれるたましいの
とおく
海を泣いて
あなたが翔けていく
わたしもはしる
とおく
たましいの
秘密の場所
わたしは
自由だった
わたしとして
ほ ....
朝から降ってる恵みの雨
いつもなら気分が沈むはずなのに
今日の雨はなんだか優しい
高原に立って
全身にこの雨を浴びていたい
渇いた心を潤したいのだ
スズメが雨の中
....
私は元気
まだまだ話したいことたくさんあるよ
だけど隣にいたあなたは
いつの間にか眠りについていた
人通りの少ない駅前
貨物列車が走る線路
午前三時
見慣れない光景にワクワクするけど ....
自然をみてすぐに心が和むということはない。
山や海に対して私という物体映像は素直ではない。
それは人に対しても同じであるからなにも驚くことではないわけです。
心を開けという言葉は実際開いた人 ....
空港で偶然君を見かけた
スーツケースを下げて急いでいた
思わず声をかけようと思ってやめたよ
なんだか君の姿が疲れていたから
なんだか君の顔が寂しそうだったから
一緒に暮 ....
僕は大河を夢見る
見えなくても僕の足跡が
ずっと続く
そして
また
僕の足跡は消える
僕は大河を行く
君と僕との
歩いてきた道は
....
僕は一度舞台を降りてしまった
僕は
なにもかも 失ったと思った
欲しいものは
永遠に手にできないけど
それは
僕が決めることじゃない
人生が舞台だとするなら ....
1.
手紙は書きかけのままテーブルの上で黴びてゆく。
青黴、赤黴、黴の色ってそんなに単純だったかしら。
ふくりと黴が起きあがる、
まき散らされる胞子は常に薄い紫で、
私の部屋はすっかり煙 ....
もし
どうしても
どうやったとしても
このゆうやけが
おわらないとしたら
わたしは
あなたに
あなたは
わたしに
なにを
はなせば
いいのだろう
もし
どうしても
どう ....
いつも
いつも
ぼくの目に飛び込んでくる
きみはストーカーなんじゃない
って思ってたら
ぼくがきみのこと
目で追ってただけだったんだね
蒼い空に漂う
あの雲は
どこまでも白く
自由なようで
哀しい
ぼくもいつしか
あの雲に乗って
太陽まで辿り着き
すべてを焦がして
どこまでも真っ白な
雲と一緒に
蒼い空を ....
?.
誰も傷つけないように
貝殻を拾いにゆこう
まだ潮が高いから
ゆっくり 遠回りをして
(神様の邪魔をしないようにはできないのよ)
踏みしめる靴 ....
こんなにも黒が
似合っていいものか
ゆらゆらと漂うようにそれでも
しっかり全てをわかっている雲は
僕を見下ろしたりはしない
不思議なものを検索すれば
きっと僕の目の色がヒットするの ....
思い知るって
すげえ言葉だな
思い知ったら
血も流れない
バリャス・トリンケで縛れ
夜は潮が嘆くからさ
バリャス・トリンケで縛れ
おまえの 恋も涙も
―――夕日の中で
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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