きれいだね きみと あさひと
きれいだね すなと そらと
....
うたはとても眠たかったのです。
歌は やはり かぁさんが 好きでした。
かぁさんは よく 草原の 歌をうたってくれました。
かぁさんの 子守歌は ねむい ワタシを よく なでてくれました ....
電話のベルが鳴り
風景から影が消えていくのを見届けながら受話器を握る
「あなたは一万人のなかから選ばれました。」
声は筋繊維のように束になっている
間を置くことなくしゃべりつづける受話器を
....
異論を唱える者の口に
バナナを詰め
奇行をする者の足は
切り取って
蠢くバナナをくわえた馬鹿と
足の無い馬鹿
そんな世界に私は住みたい
そう思ったと言う幼稚園児の
目をぼくは見つめちゃ ....
思い出なんか
数えたことがないけれど
きっと淡いパラフィンに包まれて
膨らんだり縮んだりしているのだろう
ちいさなスイッチのような音が
高い屋根から響いたら
誰もが
大きな空の上へ帰 ....
君の白く美しい足には
性欲が刻まれている
君の焼け付くような感情には
じつは打算が埋め込まれている
君の足に手を伸ばすこの腕は
刻まれたものを読み取り
君に焼かれたこの心は
埋め込まれた ....
みきすけは ぐっすりとねむりました。
みきすけは とても眠たかったのです。
みきすけは かぁさんがとても すきでした。
かぁさんのこえを ねむりながらきくのが とてもすきでした。
かぁ ....
みきすけは さかなの話し をしている。
みきすけは わにの話し をしている。
みきすけは 涙の話し をしている。
みきすけの流した涙は 終らず
川になり 山になり うみをさかのぼり
ご ....
しあわせを きみとかわした
約束の 小指ほどの
大きさの こびとが
うじゃうじゃ わいて
ぼくを 責めるのだった
やぁ みなさん元気ですか?
失恋しちゃいました
もうあきらめると言われました
悲しいです
胸が張り裂けそうです
悲しくても涙はでません
男ですから
ただ
自 ....
僕が愛した人は地底人で
太陽を浴びるとどこかへ行ってしまうから
夜の公園で
地球儀を回しながら
夕暮れ時ってのは素晴らしいんだと語ってあげる
言葉を隠して騙しあい
夫の浮気に気づかないフリ
証拠を隠して騙しあい
妻の捜査を攪乱する為に
今を愛している人は妻でなく愛人
年下でスタイルも妻と比べれば月とスッポン
彼女は気立て ....
稲妻がなってる
うるさくて眠れないよ
へたくそな歌を歌って
へたくそなギターを弾いて
夢中で弾き歌った
広い公園の中で
僕の歌が響いているだけ
でも僕の歌を聴 ....
こうもりの羽を背中に乗せて
黒くなかった?それの形は?
本当にとがっていた?
間違いなく黒い?
だってそうだろう
あの子は間違いなく白いワンピースの似合う
両手に抱えきれないくらいのハート ....
自ら右の頬を撲(ブ)って
自ら左の頬を抓る(ツネル)
これまでだってずっとそうして来たし これからだってきっとずっとそうさ
目には目を 歯には歯を って
肩をいからして歩いた白い廊下
痛 ....
いたずらに手をこまねいていた
(金網のむこう
少女が白い腕を差し上げる)
日暮れて
梢はゆらぎ
また
憩うように止める思い
(明るく
ふるまおうか)
きまって人が見ていた
それで
....
気分がいい豚は 皆にのせられて 歌を歌いました。
皆があまりにも楽しそうだから もっと気分をよくして 踊り始めました。
皆 大きな笑い声を上げて 豚を煽てました。
「いいぞ。いいぞ。」
「 ....
流れ星が流れました。
欲しいと願ったものは何ですか?
地位ですか?
名誉ですか?
お金ですか?
私は 愛して欲しいと願いました。
貴方が言いました。
「愛して欲しいのなら、貴 ....
たまに会えばおまえはいつも「飲もうよ」と言う
酒じゃなくて「コーヒーを飲もうよ」と言う
俺に思わず「いいねえ」と唸らせる、おまえのそのセンスが好きだ
実際に飲むのはアイスティーだったりミルクティ ....
窓際で外を眺める四角い風景
透明な硝子が心を縛り付ける
ここにはいたくない
そう思うのだけど
どうして僕はここにいるのだろう
寡黙に歩く黒衣の参列
白い花に飾られた柩は中心に
誰ひと ....
朝
目がさめると
ここはどこ?
と少しだけ考える時間が
幸せ
夢のつづき
のように
夜
蛙がなくと
ついつい
僕のおうちは
すぐそこなんじゃないかと思う
朝の夢のつづき
....
ぼくのもっとも尊敬する詩人は
F君である。
F君は現在ガソリンスタンドで働いている。
そこがどこであろうと
まるでそこがカリフォルニアであるかのように
真っ黒に日焼けして。
F君の詩を ....
ここは絶望の国
らちかんきん
ごうとう
ごうかん
じさつ
ほうか
せっとう
ぎょうむじょうおうりょう
ほごせきにんいき
じどうぎゃくたい
さつじん
そういう
耳ざわりの ....
怒りを失い
怒りをさまよう
朽ちた腕 朽ちた拳
いのりのように
ねむりのように
土へ向かう
目覚めゆく音
水紋の音
高く堅く過ぎゆく音
聞こえない風の戯れに
....
凍てる指よ
松井の骨折のように外野は
草が深い
ぼくの夕陽から伸びる野の球。
眼球のようにやわらかいものが骨折している
ぼくのさみしい眼球譚が
そうして麦笛に ....
ぼくの家はアンソニーの家の
となりのとなりにある
掘っ建て小屋にしか見えない
ソレだけれど、
アンソニーは気に入ったようで
よく遊びにくる
アンソニーは旅行が好きで
宮城県仙台市*に ....
わたち世界にたったひとちのこころなの
包んでもいいよ
包んでよ
包みなよ
包めよ
とげに触れたら今でも
つぼみは柔らかく紅い目のひよこ
息をしているってわかるのに
強気 ....
春の円ひ月は
静まり返った夜の帳の中
人差し指で僕の胸をなぞる君の頬に
うっすらと水色の雫を映してくれる
{ルビ永久=とわ}を願う君の
純粋でやさしい水の雫。。。
....
小雪舞い散る一月の寒い朝
肩震わせながら佇む校庭の片隅に
あなたの名前を書いてみたなら
きっとあなたに会える日が来る
白い吐息を吐きかけながら歩く
あなたと通った一本の通学路で
あなた ....
ぼくは詩人
希望があるから
疲れても大丈夫
今日もまた
朝の散歩をしていると
芸術家たちに出会いました
写真家は
重いカメラを両手で抱きかかえながら
気力で風景を撮りつ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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