隣の学生は予備校に通い始めた
先程に帰宅をした
少しだけ湿っている五月の夜風
梅雨はすぐそこまで来ている
月は欠けてもその光は落ちてない
輝きは落ちない
僕の存在は単純に星のよう
表 ....
母さん、どうして僕を生んだの
あなたが僕を見るときの
怯えたような引きつった笑顔が嫌だった
だから家を出たんだ
十六歳のあの月の綺麗だった夜に
母さんはピンク色の花が好きだったね ....
ぼくは詩人
苦しいときこそ
明るい心
今日もまた
朝の散歩をしていると
優しさに出会いました
苦しいときに
苦しいと言ってしまえば
それは苦しい
苦しいと ....
世界のこのうつくしさを
どうして
うつくしい声でうたうことが
できるだろう?
しわがれ声でうたおう
だみ声でうたおう
つぶれた声で
泣き声でうたおう
ぼくらはきみのことばはしんじな ....
バルタン星人はハサミを千切りとられた
誰に? そう 言われなくともわかる
かのファミリーだ
ハサミといえば鍋だ
ファミリーには鍋がよく似合う
母が鍋奉行を
父がアク代官をこなす
そし ....
自分自身の世界に飽いた
僕の最終形態は
どこまでも続く
自分自身のコピー
確立された世界から
飛び降りることのできない
僕の愚かな戯曲
これ以上上り詰めることも
もう一度最 ....
眠いんだけどなんとか親指を動かして
きみへのメールはとりとめがない
他愛のない
ささやかで
純情で
くすぐったい
支離滅裂な
愛情のつぶつぶ
電波にのって
夜の闇をとぶ
親知らずを抜いた
血がとめどなく傷口から流れて
洗面器に吐きつづけている。
少し嬉しい。
真っ赤な血を見て。
生きているんだ。
食事が全て血の味がして
俺は吸血鬼にな ....
少年は汗をかきながら
夕焼け間近の商店街を
猛スピードで自転車をこぎ
君がいる駅まで全力で向かった
夏の太陽のせいで焼けた真っ黒な肌を
引きずりながら
何人もの人を ....
青いワンピース姿で
にわか雨のようにぼくの前を通っていったね
真っ赤な傘が半びらきのまま
コンビニの入り口に残されていた
ぼくの瞳は行き場を失い
タンポポの綿毛のように
空中をさまよってい ....
五年かかって庭の木にやっと
たわわにおっぱいが実った
刺身、焼き、しんじょ、シチュー
いろいろあるなかで
やはり茹でて食うのが一番うまい
マヨネーズは味が濁っていけない
つけるのなら酢醤油 ....
からっぽの胸に響く欲情
昨日とは違うあの光を前に
僕は立ちすくむ
本当の気持ちなんて一つも知らない
理想は文字の中にしかない
僕は理想という言葉すらわからないけど
ただ僕は欲す ....
赦してほしくなんかない
抱きしめてくれなくていい
くちづけもいらない
リボンは赤がいい
誕生日も
クリスマスも
リボンはいつも赤がいい
ねえ
台風みたいに
どっかに連れてって ....
東京はとても面白い街だ
だから今度は
新米教師の友人に
医者の息子の友人に
画家を目指す友人に
若手社長の友人に
そしてダンサーの恋人に
伊豆のどこまでも広がる青い海を見せてあげたい ....
時を告げる鳥がやってきた
蜃気楼のように昼は過ぎ
夜の帳が降りる
すすけた心
渇いた涙
行き先のない情熱
生きること
その難しさ
不器用に今日を過ごす
....
大切なのはおっぱい
ただひとつの真実はおっぱい
叫ぶようにおっぱい
呟くようにおっぱい
囁くようにおっぱい
口ずさむようにおっぱい
歌うようにおっぱい
生きる ....
戦争反対!
戦争反対!
そうやって
叫びながら
やりたい
そう
やっぱ
酒呑みながら
やりたい
何もかも脱ぎ捨てて
ヤバイかも揺れてて
行進する
否
更新する
今
戦争に ....
ぼくは詩人
人の情けは人の恩
日のよさは天の恵
今日もまた
朝の散歩をしていると
少女に出会いました
明るい陽の光は
白い帽子に
光に恵まれ
夢に恵まれ
心 ....
金色に染め抜かれた黄昏の中で
一人ブランコをこぐ
おもいでは
陽だまりのようにあたたかく
消え残りの夕光のように
淋しくそこにゆれている
冬は起ちあがり
世界は染まる
風のない
夜の明るさからやってくるもの
輪の星の目を
時計の目が見つめる
舌 傷口 くちびる
ためらいのなかはばたく
夜の手の羽たち
....
発車ベルが鳴ると
髪の毛が風に笑ったね
誤算だったね
脚の長い女の子の
脚が長くてきれいだったね
「栞」を「おしり」と読んで
男の子がはしゃいでいたね
それはきっと僕だったね
....
混乱は和解の一合目
すらりとした刀身に
甘い囁きがふうわり
ふわりと泣きかける
騎士が戦火を駆けて
いる最中だというに
九段下の王様たちは
一人を決めるために
ちーけったで遊び、
グ ....
{引用= あのひとの記憶がしずむ海は、いつしか防砂林で見えなくなった
越えられない高さに、すこし安心した}
砂が、降って
深く深く沈んで 底まで
皮膚 ....
黒い風を跳ね返しもせず
赤い光を吸い込みもせず
彫り抜いた窪みには
にびいろのあまみず
ときには焼け石となり
ときには氷山となって
ひとかかえもする石が
こころの ....
アラビアンナイトから
魔法のランプが出てきた。
何に使おうか?
お金かな?
恋愛かな?
仕事かな?
世界一周かな?
ライブかな?
夢が小さいと夢は叶う
夢が多すぎると夢は叶わ ....
あの 鳥のような こんな日は過ごしたい
あの 雲のような こんな日に消えてゆきたい
ぼく等は
なぜ ここに居るのだろう?
http://www10.ocn.ne.jp/~hidam ....
千の書物に埋もれたみずたまりが閃光している。
赤ぶどう酒のかおりが溢れるほど、注がれている、
豊穣なページの眼差しは、街路樹の空虚な、
灰色の輪郭を、水色の気泡の空に浮き上がらせてゆく。
その ....
男がその果てに見たものは何だったのか?
その衝動は恐怖に似ていた
打ちつける音は涙の音にも似ていた
真剣であればあるほど
どこか馬鹿らしかった
何も残らないことを
男は知ってい ....
真夜中の懐中時計はチクタクと
つまらぬ音を刻みましては
しゃがれ声の車掌が錆びた切符鋏を片手に
ガタゴト揺れる
三等列車に寝転んで
古書を読み耽る僕に
慣れた様子で歩み寄り
....
橋の上に両足を揃えて先を見据えた
ふと頭によぎったのは小学校の廊下でした
それはひらりと揺れた一枚のハンカチの様に可憐で儚い思い出
ゆっくりと人間的な動きをして
人生と言う字に読み仮名をつけて ....
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