セックスしましょ
とびっきり気持ちいいやつ
底なしだから絶対に近づいちゃダメだ
あなたはわたしの手をしっかりと握りしめて
沼の縁から大きく距離を置いて
濁った水面に視線を落とした
ときどき
得体のしれない気泡が浮かびあがってきて
....
名前を呼ぶことさえ躊躇った日々
嬉し恥ずかしいと赤面だったと思う
だから、僕は君としか呼んだことがなかったね
初めて二人で観た映画
その時流行りの純愛ラブストーリーだった
お互いの名前を ....
数千の水仙で垂線を降ろしたてまつり垂涎の水煙もて粋(すい)とせんとす
スーツを着た蟻、粧し込んだ蟻
行列作ってバスに乗り込む
トウキョウシンジュク
混沌中枢
今生きてるのは僕らだけ
奴らはみんなエキストラ
「何かに向かう群衆の流れに逆らって歩いている ....
手につかず
風がそよぐ木陰の中を
散歩途中
ドブに足がはまる(なぜここにドブが)
(手でアリを潰した/そうしようと思ったわけではなくて)
そっと足を引き抜くと
膝は真っ赤に ....
あたし せかいの
ひとかけらで
あるはずなのに
どこにも はまらないの
なんにも はらまないの
水平線に燃える虹
湿った土の上に立ち
海を見つめている双子
山は鳴り
鳥は飛び立ち
月はあふれ
浪へ落ちる
谷が川を分け
瀧が生まれる
炎が川を流れる
{ルビ速 ....
あのころに比べたら変わったと思うけど
やっぱり君の前に立ったら
あのころのように僕は泣くだろうな
やっぱり・・・
始発を待つ 4月の風
今朝も小鳥が空に歌って
無理やり世界を明るくして ....
ぼくは詩を書きたい
ふさわしい名はつけるのではなく
生まれるのである
今日もまた
朝の散歩をしていると
葵に出会いました
人が生まれるまえから
そこにあり
その葉は人の ....
薄っぺらすぎてまともに歩けないくせに
ことばの無駄毛ばっかり気にして前に進めず
何もわからず ポロポロこぼしてばかり
これじゃただの泣き虫だね
追いかける毛むくじゃら
また泣い ....
つれづれにつつじが丘の坂道で
おもいがけなくつぶやいたのは
ちからを使いはたしたからだろうか
それとも
歳月をシャボン玉のように弾いて
はじめてわかった ....
答えを伝えきれないまま
約束は坂道を下ってゆく
薄桃色したあなたの夢は
風に吹かれて宙を舞った
遥か春はまだ風と歌って
気付かぬままに通り過ぎ
身を置いた生温い空と夜
上り坂がやけに ....
ひとりの人に
ひとつのサイズだけがある
それはごまかせない
じぶんじしんしかだますことはできない
ちいさすぎる人がいる
それがぼくではなかったのは
ただのぐうぜんなのだろうとおもうと
....
新しいリズムはとりあえず不要です、
ただ一つのリズムを繰り返してください。
確実に、丁寧に、譜面を追ってゆけば、
高まりゆく陶酔がそこにあります。
繰り返し繰り返し繰り返すリズムは ....
長いこと油を注してくださらないので
歯車がきしみます。
近ごろはゼンマイも巻いてくださらないので
動きはすこしずつ鈍くなってゆきます。
けれどわたしはまだ動けます。
きこきこと歩きます。 ....
確かに君の胸の鼓動の音は聞こえる
けどその音の本体が見あたらないよ
愛しい人から作ってもらった
ミサンガは君が置き手紙を残し
出てった日にプツリと切れた
そのミサンガに込 ....
手に吐きダコができてるじゃない
吐いてばかりいると歯がボロボロになるよ
下剤を使った方がまだマシだけど
吐かなければならないのなら吐くしかない
気が滅入ったら口紅を変えるといい
....
先生は何時だって正しかった
僕等は何時だって間違っていた
それでも僕等は僕等を正当化するのに精一杯で
何時だって先生を毛虫みたいに嫌っていたんだ
何もわかってねぇって殴られた
行儀良 ....
ピストルズのシドみたいな顔している赤ん坊程の大きさのキリギリスを
僕はブリティッシュ・パンクなラバーソールで踏みつぶした
ピストルズとは無関係なナンシーみたいな
そんな断末魔の声が聞こえた
....
五月の あまりの美しさに
ことばを 失ない
その 緑 みどり…
透きとおる五月
優しさにみちて
息 と 声 は
とおくあおく 呼ぶ
....
さつき晴れ
疏水を十石船が波しぶきをあげ
行き来する
子供達は太陽の子
眩しい日差しの中を飛びまわる
一人で佇む伏見港公園
柳が風に揺れている
僕の心のよ ....
――そのことが村人に大へん親しまれもし喜ばれもしておりますぞ。――[ 1949-12-18 ]
彼岸が近い。水面に村の景色を映せるといいと思った。旧い物語は再現できないが、うたかたの映像では、父 ....
退屈なものは誰かに任せて
白い帽子をいつも被った
揺らいだ道は長く、長く
熱のこもった視線は透き通る
揺らぐ陽炎、ここでもきっと
長い呼吸は約束されない
ここに来ない人がいた
待ちぼ ....
近頃の雨は
冷たいけれど とてもあたたかだね
私の胸はざわざわしてる
認めたくないことを 認めてしまった時のように
くらくら、してる
たとえばそうね
綺麗な言葉が知りたいわ
綺麗 ....
午後の太陽を舌でころがしながら
うすく目をあけ
融けてゆく自身を見つめる
けだものは雨を見ない
けだものは雨のなか
血を流している
風がとどまり
何かを描いて ....
たんぽぽ畑の真ん中で
わたしは
しろつめくさの冠を作る
わたしは王女様
けして王妃さまではなく
今日も誰かに傷付けられた
気付かないうちに痣があちこちに
あの瞬間の言葉が蘇って
恐怖に震えている
何が怖いのか判らないというのに
どうして私にあんな事を言うの
凄く苦しくて夜も眠れな ....
あなたはいつか私を忘れる
私を忘れたことさえ忘れてしまうかもしれない
あなたは大きな夢に向かって
羽ばたこうとしている
私には決して使わなかった翼で
さあ
もう行って
さあ
....
振り向かないで昨日には
精一杯のさよならを
君にもつらいことが沢山あった
僕にも苦しいことが沢山あった
二人で片寄せあい泣いたことも
言い合いになって怒鳴ったことも
振り向かな ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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