グラスに揺れるオレンジジュースの
意義がないかもしれない意味が
誰かのノドを潤すことで
巧妙に隠蔽されたとしても
オレンジジュース自体の気品のようなものが
損なわれること ....
ぼくは詩を書きたい
恋人とは自分の鏡
相手の不満は
自分への不満でもある
今日もまた
朝の散歩をしていると
波紋に出会いました
池から
鯉が静かに水面へと浮き出る
そ ....
カフェインが入ってないコーヒー
それは少し刺激が入った癒しを求める事
ただその刺激はほんの少しで
あまり強くはない
そんなコーヒーを毎晩求めて
今日も台所の片隅に
冷蔵庫を開けて彷徨ってる ....
大事に大事に包まれた私
そのフタを開けた瞬間から物語りは始まるの
最初は見るに耐えない姿だけど
3分間待ってくれればね
私、きっと変われます あなたのために
そしたら、おいしく食べてくれます ....
もらいものだけど
よかったら
このてをきみに
あずけるよ
すこしかるくできたら
いいな
もらいものだけど
よかったら
このつまさきをきみに
かしだすよ
....
夜に、わたしは
はしたないほど口を開けますから
どうぞそこから私の中に
入っておいでなさい
内側から私を喰い尽くして
やがて空洞になった私の躰は
それでもまだぬるま湯ほ ....
夜明けの手を絶ち
かたちなきものを奪い
罪を重ねる
やがてうごめくものたち
うごめくものたち
偽りの鳥たち
限られた光の下の影ふみ
遠くゆうるりと
震える獣の星 ....
午四前時だというのに、窓の外は薄明るい。
季節は少しずつ移ろうのだろうが、いつもその変化に唐突に気づく。
そういえば今着てるものは半そでのTシャツである。
数週間まえまでは前開きのフリー ....
灰色の空は低く今にも泣き出しそう
紅の夜へと向かう電車
平日の午後七時
皆は疲れ顔
穏やかに欲求が満たされる日々を夢見て
雑踏に紛れて運ばれる
心の熱は冷めて瞳は ....
あなたが僕の夢に現れなくなって
ひと時が経ちます
幾度あなたの御姿が
僕を切なくさせたでしょう
僕の思い描くあなたの像が
西から東へと傾き
照れたように笑っています
お母さん
....
若き野心家がその胸に秘めた歪んだ欲望
その炎にこの身を焼かれるのは己の無力と己の罪のため
私は罪人
多くの罪を犯してきた
もの知らぬ私は先人達を無能だ阿呆だと罵り、
助けを求めて差し出し ....
笑ってたんだ
笑ってたんだ
きっと
あったかい土に抱かれて
優しい雨に愛されて
まだ見ぬ地上の風に憧れて
君たち 泥んこぼうず達は
笑って
幸せに
暮らしてたんだ
そして 素直に育 ....
どうしよう なきそうだ
いままで あまえていた
ははの
せなかから
すべりおちてしまった みたいだ
あんまり
ちいさくなっていたから
なでてあげようとした ....
なにをたべてもいいよ
といわれても
なにものどをとおらない
おかあさんのつくったなっとうじる
がのみたいです
進めどこまでも
限りない空に向かって
虹を掴むためには
どうすればいいの?
誰か僕を導いてくれ
動き出した隙間風を使って
舞い飛ぶ
指先に感じる思いが絡まって ....
あの太陽はどうも思い過ごしだ
電球を取り替える様に人間が群がってる
深く考えんの止めてみようと
試みたのもつかの間
太陽はなくなったみたいなので
ため息ふたつ
一枚の雲がふわり
眼をつむ ....
「好き」が加速している間は
とても心地良いから
勘違いして傷つく前に
ブレーキ壊すの
突拍子も無く訪れる裏切りに
善悪の区別なんて付かない
確定事項はただ一つ
トラッシュビンはこちら ....
ねぇ、ママ?
わたしはママのお人形じゃないのよ
わたしはちゃんとわたしの意思をもっていて
すきなものはすきだし
きらいなものはきらいで
やりたいことはやってみたくて
やりたくな ....
赤い水玉ふわふわり
あなたにすべて預けてしまって
頭を抱えて悩んでる
胸に咲いた小さな花
摘まずにちょっと見せてあげよう
カーテンの裾はみ出し 裸足
早く来て欲しくてしばし ....
空は窓のための背景ではない
汚血に支配された脳神経を
研ぎ澄ますためのものだ
(小春日和なのに
わたしの空はなぜ軽量なのだろう)
窓は空のための額縁ではない
水毒におかされた胸のうち ....
こんな気分になった日には
ハリネズミになって
近寄るやつらはみんな刺しまくってやる
痛がって
怖がって
嫌って
たとえそれでもいいから
かまって
君はやたら
これってトトロみたい て言う
今にも崩れそうなでも味のある家を見ては
トンネルみたいになる緑葉を見ては
離さないでその手
君は汗をかく
あたしはまだかく気配すらない
君を ....
そこでは ぼく と あなた と だけ だった
ふたり... 手のひらの 傷穴 を 帰って いったのは
日がな 窓の眼の まま いっぱいに
高まり 止んでは ....
楽しい事やうれしい事が
すべて自分と無関係の所で起きてる気がする
それも、自分が不運とかって理由じゃなくて
自分が回りを不幸にしてる気がする
だから回りは自衛のために
僕が近づかないよう ....
女の 音よ
湿った 黒い 布を
擦れた 音をたて
陽射しは 見えず
目くらの 老女よ
祈る様は 砂塵の 禅僧
にも 似た
目
目の 落ち窪んだ
中から 蝶が 出る
祈 ....
あなたの様な小説は
一生かけても書くことができないだろう
だけど書きたい
あなたの様な小説が…
あなたは罰を受けたけど
罪など犯してはいない
政治のせいだね
あなたの様に生き ....
(インストゥルメンタル化される僕の存在)
*
朝起きて色を塗る
テーブルの上にある
野菜ジュースの中を
遠くまで行くことは
とても難しい
*
虹を壊し
虹に壊されながら
走る子どもたちの足音が
回覧板でまわ ....
ぼくは詩を書きたい
当然に疑問を抱かないことが当然ならば
疑問を当然とすることが疑問である
今日もまた
朝の散歩をしていると
清風に出会いました
この風は太陽からつくられ
....
春の底に吐息する
ヒナゲシの色彩の
ポッ、と尽きて灰になる予感に
逆らわず、半音ずつ春の底へ
半音ずつ春の底へ、身を委ね、静まる
少女のスカートがフレアを
静か ....
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