ぽっかりと開いてる気がした
おっかしいな、風水ではこの間取りはよかったはずなのに
なにかこの部屋は寂しい
やる気の感じられない洗濯物に渇を入れながら取り込む
あの時苦し紛れに出した手のひらは
....
私の中で水銀が蒸発していくようだ
体温で沸騰して犯されていく肺だ
今日も湿原は私以外のものでできている
鷺の仲間が冷たい水面で啼くのも
空を刺す枯れ草が雲に巻かれるのも
ふいに思い出すキ ....
ひろがっていく
みえないほど
おいつかないほど
かききれないほど
わたしのしらないおとに
みみをかたむけて
いまもひたすらにふでをうごかしている
すきってきもちだけでねむれたらどんなにいいことだろう
窓を流れる雨は
海へと急かす
私は少しの光と温度で
ふかくこきゅうをして
酸素をたくさんとりこむ
終点に着くと
ゆっくり大きくなってゆく雲
緑の葉っぱに雨がはじけた
君の笑い方を思い出 ....
生きものたちが空を揺らし
雲の間に鏡をつくる
午後から夜へ
鏡は割れ
鏡は増え
ひとつひとつに
生きものたちの息を映す
青 灰 灰 青
銀 燐 燐 銀
まわ ....
{引用=きっと純愛と言うのは相手を滅茶苦茶にしてやりたくなる気持ちだろうな}
殺しちゃいたいよ
お前の口から他のにE男がいる何て言わせたくない
其奴の所為でバイトも辞められないなんて
....
マスカルポーネ
白馬にココアをかけたのはわたしです
王子さまにココアをかけたのも
そういえばわたし わたしです
ニアミスティラミス ひきずります
思ってもみない事態発生
したた ....
もう死ぬのをやめたから
入れ替わる攻守さえ 簡明な減らず口。
もう生きるのをやめたから
由々しき事態にも 身命は冴えざえと軽い。
「『沈んだり潜ったり』だな、俺たちは。」
あなたがいつか
いつかいなくなってしまうなら
いっそあたしの前に現れてくれなければよかったのに
と思えば救われる気がして
あたしが? いいえ、あなたが
*
私は誰にも愛されないんだわ
そう言って少し俯いて煙草の煙をふいた
煙だけなら僕等は交わる事が出来るのに
**
私は家に帰りたくないの
そう言って目を伏せて珈琲カツプ ....
わたしのカラダ。
植物のツタのようにほそくねじれて、
せかいの天蓋にむけて、
のびていきます。
くるぶしまでのひたる水。
は さざなみのように、
わたしをすくめ。
日のひかりいっ ....
ぽつんと一人ワンルームマンション
猫を2匹飼う
飼いならされた僕の情熱
放たれない恋の微熱
遠くまで 遠くまで
届いているのか僕の声
虚しい時間 ....
さかなのむれが
ほどうではねる
きらきらきらきら
ひかるさかな
おそらでママが
よんでいる
ぴかぴかぴかぴか
ひかるママ
ひかるさかなは
しらんかお
き ....
お前の名前は何と言ったらう?
この期に及んで馬鹿な俺は
来世でお前に逢へるだらうかと
やくたいも無いことばかり気にしてゐる
ああ美しかったお前
お前ほど
深く愛した女は
つひ ....
テレビでは無言でピンクパンサーが
真っ白になって滑稽劇を演じてる
相変わらずぼくはくわえた煙草を離せない赤子
恨めしそうに壁の中からアイドルが何かをちょうちゃくする
それはわたくしなのかな
....
緑の川面で
すっぱり足を切った あの夏
鳥の声も流れる川も赤い血も
シャツを濡らすしぶきも 眼を焼くキラキラも
子供の歓声も もうすべてすべて手をすりぬけて
あっちへ行ってしまったよ
....
ななめに銀の 朝のはじまり
指が背になり 背が指になり
よろこびのあとのまどろみを
ひとつふたつと過ぎる鳥影
結ぶ光 結ぶ記憶
髪の毛を結わえる見えない手
風のなか
....
ぼくは詩を書きたい
盲目な心になっても
見えるものがある
今日もまた
朝の散歩をしていると
果樹たちに出会いました
いろいろな棚に
葡萄やキューウィたちが
体を巻く
....
風景は翠に染まり
懐かしい記憶に薄荷の味がする
今、ひんやりと誰かの影が映った
声を掛けようとしたら
今日の霧雨が人差し指の形になって
口元を制止する
濡れそぼった公園のベンチ ....
ストレートで
明るい
情熱的な
あなたに
飲み込まれそうで
怖い
自分の足場で
自分の持ち場で
石橋は叩いて渡り
毎月少しずつ貯金して
用心に用心を重ね
やっと息をしている
そ ....
君が綺麗な貝殻が欲しいというので
もう夕暮れだというのに海へ
そう人工海岸だったけれど
すっかり自然が染み込んで
目を凝らせば小さな小さな生き物もいる
クラゲもゼラチンの肌で打ち上げられ ....
私の目に映るものの中で一番多いのは貴方
それは間違いないんです
だって本当に好きだから
一瞬でも目を離したくない
子供みたいな体温の
貴方の頬を両手で包むと
なんで ....
賢い犬はご主人様を
よく見ている
黙って様子をうかがう
じっと動かずにいる
雨の日も晴れの日も
動かずに待っている
仕事をきちんと果たす。
泥棒が来たら吠える。
でも遊んでいい ....
オナニーの中に消えていくぼくの情熱たち
にさようならを言いつづける日々
陰茎を貫きホトバシル魂の声
に耳をかたむけることをぼくは知らない
嗚呼、南無
悪夢に襲われ呆然といる僕
外ははなまるの晴天
しめった心を日向干しようと
公園まで足を引きずりながら
出かけた
サラサラ髪の坊やは
季節に波乗りサーフィン
....
彼が書いたように
電燈が消えたのは
彼女が眠ったしるし
地震が揺るだけじゃなく
何かが起こるかもしれない
だから
起きて そっと
冷たい月じゃなく
あたしは流れ星と 話し
念いを託そ ....
雨が降ってんだよ
ものすごい土砂降りで
街中が白く煙ったみたいになってるよ
これってさあ
もしかすると泳げるんじゃない?
泳ぐみたいにして飛べるんじゃない?
つーか
飛ぶみたいにして ....
もの言わぬそよぎ
つぶやきの時間
開花と脱皮の
見えないやわらかさの
短く密かなそよぎ
離れゆく風を星は追う
飛び立つ冷たさ
翅の重さにひらかれる本
はらはらと ....
潜り込む 星の人形を
ヒソメル鱗の 綿あおい積木
そろそろと 羽織らせた髪の陸湾
つけ足す かじり 染めた蕾
足から 運ばれる ひき潮の鞠音
消された煙 だけ 壁に ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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