おまえの考えはマカダミアンナッツ並みに甘い
ハワイ土産でマカダミアンナッツを持っていけば誰もが喜ぶというあの考えからして甘いように
おまえの考えは大甘だ
ちょっと目が合った職場の女の子がかわいく ....
今日も望遠鏡を覗く
代わり映えの無い緑の夜空に
その青い星は浮かんでいた
一年中衛星とダンスを踊るその姿は
この星からはとても遠い
夜空の星屑の雨にうんざりしながら
今夜の降星確率は0 ....
ひとりの人間の個体がこの世から存在しなくなった日の空は
ただただ、白かった。骨みたいに。煙みたいに。
キムズカシヤーノさん烏骨鶏を埋める
電気料金の滞納によって蛍光灯が消える
奥の部屋からは奥さんが誘う
烏骨鶏は超硬石膏の中で退屈
キムズカシヤーノさんカーテンを閉め切る
緩んだ蛇口から落 ....
哀しい夢をみた。
逢いたくて夜中に君の家の扉をたたく。
君はまだ眠りのなか。
刻々と時間は過ぎる。
私は扉をたたき続ける。
夜中のはずなのに門限が迫る。
12時が近付く ....
泣くことは黒
黒い鴉が鎌を持って羽ばたいて
一つのモノは失われた
泣くことは全ての終わり
泣くことは白
白い鳩が己の翼を授け
一つのモノは生まれた
泣くことは全ての始まり
泣く ....
さまようものは変わりつづける
呼び声に腕をのばしつづける
風に手のひらをさらし
雲と火がつくる
灰色の羽を受け取ろうとする
となりあう炎がゆらぎ
ひとつとふたつをく ....
何が僕を駆り立てるのか…
誰が僕を本気にさせるのか…
どこにそれが転がっているのだろうか…
全てが僕にとって未知である
だからこそ、生きていてオモシロイ
何もかもがわかっ ....
瞼の裏に
ゴロゴロがある
閉じてみる
小さな円を
眼球で
ゴロゴロが動く
痛みはない
そこにない
ゴロゴロらしい
タバコに火をつけてない
咥えたまま
....
矢車草が咲いた
どこに行くのか
よく判らない
この道の辺に咲いた
青い小さな草は
私の歩みにしたがって
くるくると
風を孕んで
ゆらゆらとゆれる
お前の白い太腿は
この
....
小雨が舞う六月
痛みに似た感情
空に開いた穴
150円で買った
ペットボトルの烏龍茶
茶色液体は僕の体の中で
生命を繋ぐ糧になる
都会の風は煙幕
焚き火の煙に似る
咳きは鳴り ....
夜明けの街を
一台のインクジェットプリンターが
走り抜けていく
どこからか受信した文字のようなものを
ありったけの紙に印刷しながら
おそらくそれは全力で
疾走していく
雨上がりな ....
相手が自分を好きかなんてどうしたら分かるのでしょう
人魚姫に足と運命をあげ
引き換えに声を奪ったあくどい魔女の子孫に聞いてみても
私の歌う声は飛ぶ鳥さえも落としてしまうので
結構よと言われ ....
昔酒を飲みながら
友人の家で聞いていた曲
今更に聞いてもやな曲だ
普通じゃない。
私の名前はハウスマヌカン
私の心はハリウッドスター
貴方の名前はハウスキーパ
貴方の心はハックルベリ ....
今、俺が求めて止まないものは力
世間を一蹴できる力がなければ
この身に触れることもできないような
圧倒的な権力がなければ
それを手に入れられないなら
この俺に安らぎの場所などない
....
にわか雨は窓ガラスを叩く激しさで
海辺の汐臭さをわたしの部屋まで連れて来た
波音のひたひた寄せるテーブルで
いつか拾った貝殻の擦れる音色がする
ハンガーにかけたわたしの白いブラウス
温もりの ....
天使はね、天からやってくるんだよね
左手はね、左手は必ず光を掴むよね
僕たちは 否僕は平原を駆け回る
腕を扇風機のように回しながらそこら辺を
あのときの笑顔はそう、土の香りがし ....
咳をしてもひとり
部屋にいてもひとり
雑踏にいてもひとり
どこにいてもひとり
生まれてからひとり
家族がいてもひとり
学校にいてもひとり
就職してもひとり
友だちができてもひと ....
夜の静寂にポツリと咲いた
一輪の花
決して不満や愚痴をこばさず
欲ももたず
雨にも負けず
嵐にもまけず
時間の貨物列車に運ばれ
現実と夢の世界に
揺れ動く僕の心 ....
「青森駅にプラスティックの自動改札
ホームには漁場の腐臭だけが立っている。
手段は目くらまし
本質は常に命の匂いだけがする。」
それとはまた違う話でしょう
泡沫に自らが混ざるのが怖いの
信じられるのが怖いの
だからってこともないだろうけど
君はいなくなった
しょうもない恋愛映画のひとコマで
しょうもないB級ポップで ....
空が凍っていくよ
いつでも包んでくれた、確かな青
黄昏は壊疽
ケーキを作っている
空と私の二進法へ生まれる子
貴方の確かな青
穿ったのは、昔から抱いていた白熊の絵
零と一で完結した円環の ....
あぁわたし
うっかりしてました
あなたを好きになってしまいました
うっかりしてました
あなたに愛を打ち明けてしまいました
うっかりしてました
あなたのキスを鵜呑みにしてしまいま ....
ぼくは詩を書きたい
人は安堵を求めるために
漂い彷徨う
今日もまた
朝の散歩をしていると
詩に出会いました
丘の上に
ひっそりと石に刻まれた
一編の詩
人は安堵 ....
すうっと伸びた白線が黄色に変わると
突然深いカーブにさしかかる
空は斜めに 大地は垂直に大きくずれる
追い越していく風のようなもの
花束はみるみる芽吹き土にかえる
こちら側の呼吸が止まる ....
いのちのひもからまっている ちいさな
うそのかさなりの下で眠っていた木や花
種もまたからまっている このみえないたたかいの野
うばっていった鉄と油と空気の焼けるにおい
影になった人は罪を背 ....
野をむしる火は
小さく大勢のものにかき消され
煙もにおいもやがて去り
もうここには誰も来ない
水に映るものもない
よどみの水草の芽
土くれの幼い虫
影を持たずに
....
聞こえる
枯れた路地の壁際で
男が携帯で話をしているのが。
その携帯の電波をたどっていくと
しかし、どこにもつながっていない。
聞こえる
いま、ようやく動き始めた心臓の音が。
音が静かに ....
彼は昨日
卵を産み落として行きました
いやーねぇ亀じゃないんだから
温めました しょうがないから
育てました しょうがないから
食べました しょうがないから
か ....
火星人の観念攻撃をかわしながら
カレーうどん振興会が差し向けた
カレー怪人カレーコロッケ男と戦うぞ
ゼブラマン
それ行けゼブラマン
四国の正義と愛を守るぞ
愛の戦士 ....
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