雨よりも切ない思い
小さな花は寄り添って
寄り添って
お日さまよりも
あなたを愛してしまった
わたしもまた
あなたに寄り添って
寄り添って
日が暮れてゆく
星座を数えるスピードで歩く
靴が雨上がりに湿ってゆく
五感を研ぎ澄ます、最高のシナモン
6000/gで彼女のおっぱいを
引きにゆくんだ、そして
あのアパートはエデンになる
....
君の崇める血なまぐさい心臓へ読み上げる弔辞
君の言語の翻訳者足り得る愛すべき心の採掘者
君の衰弱し弛緩した魂の結露を培養する実験室
君の明瞭な悪意と明瞭な結論と明瞭なアイデア ....
加瀬さんの実家にイチゴ狩りに行った
シーズンが過ぎると職場の同僚とその家族を呼び
完熟して出荷できなくなったイチゴを取らせてくれるのだ
妻も娘も毎年その行事を楽しみにしている
昨年も一 ....
静けさが冷たい
いつもの道にもう拾えない
何かを落としてしまったんだ
必ずどこにでもある世界
僕はそこにいた
君がそこにいた
君の指の隙間に見えた
奇跡だけが取り残 ....
埃っぽい雑木林のうえで
高圧線がけだるそうにたるんでいる
(感傷に曇ったまなざし?)
しっとりとせまる落日のなかで
くまどられた丘がうずくまっている
(運命の冷遇?)
宵やみが深ま ....
僕らが描いてきた世界が
いとも簡単に侮辱され否定されて
もしも 手段を選べぬくらい追いつめられているなら
毒が毒を制すことを信じたい
貫ける信念があるのなら
僕の手を取ってどこまで ....
おっぱいは夜明けの頃がいい
まだ暗い丘を踏みしめていくように
夢と{ルビ現=うつつ}の{ルビ間=あわい}をなぞるように
その危ういしなやかさに頬を預けたい
夜のおっぱいがいいのは言うまでも ....
ゆったりと時は刻まれ
その中で私は寝ていた
目覚めは意外なほどに速かった
夕焼けの眩しさを今でも覚えている
未来永劫変わる事ない時間
その輪廻の中で私は今、乗っている
少しだけ前に進ん ....
おれ以外の男が触ると爆発する
そういう特殊な爆弾を
世界中のおっぱいに仕掛けて、
それから、
それから、
それから、
ごめん、
それから先のことは
....
空に流れては消えてゆく歌
冬の鼓動に
白の盲目に
他者を知らない目の奥に
銀の花は降りてくる
光の時計の前に立ち
影をつくり
針を止めても
流れは止まらず
星 ....
死にたい、、、が口癖
生きたい、、、の皺寄せ
心の微睡み
生の澱み
人の背中が街の青い空気に裂け目を入れている。人の一部は気化してその裂け目を出入りする。裂け目の奥では昼めいた祭壇が、硬い光に包み返されている。祭壇の上では討たれた臓器が、自らの内部をけわしく循環してい ....
夕暮れの湖に
浮かんでいるもの
あれは
たしかに
ぼくの心だ
あの日から
消えてしまった
道連れを探す
寂しいぼくの心だ
青空の片隅で
膝を抱えてうずくまっているもの
あ ....
強がった右手に
透明の微熱を握り締めて
失くしたものが届くのを待っている
帰り際には
いつも 何かが足りない
何一つ
持たずに出かけた
そんな日でさえも
昨日も来た道を
....
ぼくは きみは
幽霊みたいだったね
夜に向かって
勉強しながら
ちらちら雪が降って
きたんだなぁ
想いながら
そらが土を
不思議な生々しさが首を連れ去る
ひだりがわをゆきかう車
ぼ ....
その部屋にはカラカラと音を出す玩具と
産まれたばかりの命がカラカラと転がって
毛の少ない餓鬼は何の取り柄もなく
カラカラと
くまさんのぬいぐるみは重度の依存症
女はセックスに明け暮れる
い ....
木漏れ日より君の横顔が気になったあの日
夕日より前の太陽は何故か鬱陶しくて 射光
「今夜君を迎えに行くよ」
僕の声は君へ、だけどあきらかに小さすぎた
夢なんてそこら辺に溢れ ....
日増しに増える道に
影が自分を携えて
わらわらと木陰が巡る
日差しと日差しの間には
こころ
そう影と影の間にも
こころ
....
恋をして
苦しくって
ため息が出そうになったら
深呼吸をしちゃおう
そうすれば
ドキドキにかわるはず
だと思います
好きだと言った僕に
君が恥ずかしそうにうなずいた
門限を気にしながらのはじめてのデート
なかなか さよならと言えやしなかった
沈む夕日があい色の空を薔薇色に変え
見つめる君の頬も染まっていっ ....
音もなく燃える僕たちに
口はいらない
君を抱くこの腕に
月の光が唄う
始まりも終わりもなく
闇の世界に
ふたり
照らされながら
降り続く5月の雨のにおいに
そのアパートの住人は気付かないふりをしている
僕は僕であって欲しかった
少なくとも鏡の前では或いは
君や君以外の誰かの瞳に投影される僕の影ですら
既に僕ではな ....
笑顔は大事です
職場の花たれ
何かおかしいことがあったら
上司にすぐ伺いをたてましょう
あ、 蠅
課長、お家から連れてらっしゃったんですか?
ペット
学習は反復です
教育は ....
散り散りと 舞い降りたのは
白い蝶々
風の中に 突っ立っている
加減のわからない 眼に
身ひとつで 超える
天辺から 乞うてくる
切れたものは また生まれて
避けたものは つ ....
ある日妹が分裂病を発病して
ぼく自身のやまいは存在してはいけないこととなった
いつからだろう
この奇妙な感覚がはじまったのは
ぼくにとって精神活動は実体をともなうものだ
じっと座ったまま ....
本屋で官能小説を難しい顔をして読んでみる
ん、違うとか時々こぼしながら
直接的な表現よりも
唇をなぞるとか
汗ばむとか
息遣いがとか
そんなフレーズに少し気をとられながら
寂しい一人 ....
ガタン、ガタン、ガタン
ガタン、ガタン、ガタン
光線状の白昼が、車両の
力のないグリーンの床に
夏帯びて明らかな窓を落とす、その熱を
打ち消す、不自然な音 ....
I am an angel
誰からも愛され続ける
人間達に幸福を落とし与えている
僕は心美しい天使
真っ白な羽で世界を時空を飛び回って
ほら貴様にもあげよう
拾う姿が滑稽すぎて笑みが浮かぶ ....
悪いのはみんなあいつらのせいだ
悪いのはみんなアメリカのせいだ
悪いのはみんな共和党のせいだ
悪いのはみんなブッシュのせいだ
悪いのはみんなブッシュが馬鹿なせいだ
悪いのはみんなテロ ....
5234 5235 5236 5237 5238 5239 5240 5241 5242 5243 5244 5245 5246 5247 5248 5249 5250 5251 5252 5253 5254 5255 5256 5257 5258 5259 5260 5261 5262 5263 5264 5265 5266 5267 5268 5269 5270 5271 5272 5273 5274
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
5.95sec.