しろいはな
ちいさなはな
おもいでのはな
きおくのはな
だれかとのやくそくのはな
おちてはくだけちるはなのざんぞう
ないてるきおくしかおもいだせない
ねぇあのころなんであんなかなしかった ....
上空高く飛行機は飛ぶ
二人はその下深くで手を繋ぐ
初夏の匂いがブラウスを抜けると君は言う
子供達は公園の小さな川で身体をつける
アスファルトの様な焦がれた熱を冷ます
僕らは日陰でその{ル ....
名前を
つけてほしいな
この
類稀なる感情に
昔は知っていたはず
なのに
どこかに落として
失くしたから
だから
あたらしい名前ひとつ
あなたが
つけてください
絶 ....
にわか雨は 去り 桜草の 露の うすももいろに
ぼくは きょうを 生い 立って ゆく
( 撒き 散らされたんだ )
それは ブリリアントに かがやいて
偶成の 初夏 ....
あたしがこんなふうでもいいのかな
あたしがこのままでも
誰かの何かになれるのならば
それはとても嬉しいこと
気持ちを伝えるために言葉を並べているけれど
その気持ちがどこまで伝わっているか ....
砂浜で小さな砂山が削られている
誰かの作った小さなでっぱりだ
波は届いたり
届かなかったり
白かったり黒かったりしながら
砂を暗い海に流そうとする
流れていく流れていく
泡のような名残に ....
奥さん 塩ふいてますよ
台所に立つ妻の あらわな肩を
愛情表現のつもりで ぺろり
なめたら いやというほど
ぶん なぐられた
苦しみの向こうには
心地よい平安が
待っている
力を抜いて
苦しい時も笑顔で
最近恐い顔してる
もっと楽しもうよ
苦しいの分るから
泣きなさい
笑いなさい
私は私のサクセス ....
弱さは月の裏に隠れた瞬きで
雲の頂点にさえ届かない結末の歌で
流しましょう
世界の果てまで
益々体内カレー度が増した
立食の仮面舞踏会でも
カレーこそ我らが主役の座を
乙女のように射止めた
イトメタ星からレオンはやってきた
インド人は初雪のなかだった
とてもインド人だった
あふ ....
イニシアチブをものにしろ、だなんて
昔の人々は言うけれど
イニシアチブってなんですか
それって、おいしいんですか?
I fall into a hole.
そんなも ....
近くに小さな森がある
魔女も赤ずきんちゃんもいない
妖精も小人もいない
むろん南方熊楠もいない
サワグルミの木がある
トチの木がある
両手をまっ黄色にしながら
固くて苦いトチ ....
{ルビ柔毛=にこげ}の緑
色のない炎の雲
渦を巻き
渦を吐き
世界に染み込む
ふきあがり
かがやく糸になり
世界を失う
青い灰の夜のはかなさ
遠くと近くの言葉 ....
屋根が卵を産んでいる
やがて孵化した屋根は
その下に家をつくる
中では人が
また息を始める
山木の斉藤さんと
いとこにあたる人が訪ねてきたので
午後からわたしたちは
外に出て遊 ....
ぼくは詩を書きたい
人はそれぞれの美しさをもって
花を咲かせる
今日もまた
朝の散歩をしていると
花々に出会いました
夏の強い朝陽に照らされ
太陽に向かって
花びらを大 ....
子供の頃、釣りに出かけるたびに
釣り糸が絡まっては苦労したものだ。
僕はそういったものをほどくのが
意外と好きだったし得意でもあった。
さて、大きくなってわかったのは
人と人との糸ほどほ ....
映写機のように
地上はカタカタと捲られていく
朝はすっかり疲れている
誰かに埋められたいと思っている
全てのおっぱいは空に帰りたがっている
ぽっかりと空いた女たちの胸に
やどかりは棲み ....
駆け足だったあの頃
{ルビ躓=つまづ}くたびに零れた
ぎこちない音も
こうして、つないでみれば
いつか、優しい旋律
奏でられる音階、の隙間
置き去りにした、いくつもの溜息
そっと、触 ....
君と背中合わせ
君の背中は幸せ
僕の背中に君の背中が
ぴったりくっつき
君は寝息を立てて
ぐっすり寝ている
僕は息を潜めて
ひっそり起きている
表裏一体 ....
いつになったら楽になれるの?
私はいつまで飲み続けなければならないの?
ねぇ教えて
今の私に効く薬など無いわ
いつまで私はここに居ればいいの?
ねぇ教えて
助けて
誰も助けてくれない ....
年老いた 女は
抜け落ちた 髪を
握る
まるで
一本 一本が
年のようにもなり
年老いた 女は
梅雨の 暗雲の中
遠くの 橋を 見る
家族が 迎えに 来る
吊り橋の ....
風は 吹いたり 止んだり
心地にまかせて それは ゆくようなので
空には ほかり ほかり
忘れてしまいそうな それは みているようで
遠くに 近くに 咲く花は
心地の風に 吹かれて ....
すべてのたましいが
リンになって
夜を燃える
海は
黒く世界を閉じて
ちゃぽん
何処かで魚が跳ねる
私
泳げないから
たぶん沈んじゃいます
ずぶずぶ、って
そういって ....
この子 大きや
まろき頬を
背なにのせて
まどろむ 吾が子
金魚の べべ着て
へご帯
締めて
から ん ころ ん
赤い つまさき
鼻緒で
すれて
....
死んでもいいけど死にたくない
死にたくないけど死んでもいい
お前が恋しくお前憎い
お前憎いがお前が欲しい
どっちにつかず揉まれに揉まれ
離れちゃくっつき揺り返し
自分は素直なん ....
今日はデートで良い天気だ
そう思い支度をする
そして支度が終わって玄関の扉を開けると
いつのまにか雨が降っていた
支度に夢中でぜんぜん気がつかなかった
ウキウキ気分でいたのに
....
『2.夢想家ソーダ』
モザイク細工のボトルの中で立ち上がる、
ぼろ切れのようなクヌギを愛と仮定して、
3つの果物を吊るしておきます。
オレンジと、バナナと、巨峰です。
悪い少 ....
女の子と知り合いたいばかりに
ついなんか上っ面ぽい詩を書きたくなる誘惑
いやそれでもいいんだけど、ね
賑やかな喧噪を
そのまま宵の戸口へと引きずり込む
夕暮れの街角
モスクが近いのか
コーランが時間を教えてくれた
赤すぎる空は
日本のそれとは
明らかに違うように思え
シクロの行き過 ....
すなおに「ごめんなさい」と、いえないことが悔しくて
泣きながら歩く学校の帰り道
今日のみずほ台は雨
明日、もしも晴れたなら
たまには東口を出て、散歩でもしてみようか
まだ何も知 ....
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