吐き出した言葉はもう
戻らないと傘が言う
ほころんだきみのスカート思い出して


夕陽に滑り込むように電車が来て
ホームにひとが押し寄せ
「忘れちゃえ」と口を揃え
涙を連れ ....
G線上のアリアを聴きながら
過ぎた日の思い出に
想いを馳せる
君は今、何してる
コロナ禍の元
遥かソフィアの空の下で

君の視線を
懐かしく思い返す
君が差し出した
暖かな、一杯の ....
降り止まない雨が
心の奥底に言葉を溢れさせ
魂の隙間から
零れ落ちるような光滴たち
無数に煌めき散逸する
終わらない旅路の果てに
訪れるもの一つ
想い描けないなら
何億もの地上の眼を掃 ....
世界中で
自称詩人排斥の動きが
高まっている
世界の混乱の全ての元凶が
自称詩人にあると主張して
欧州で支持を伸ばしている
ナチョスがついに
イギリスを除く主要各国で
政権を奪うことに ....
壊れる前に補修するのは
もったいないから
壊れるまで使う

もったいないオバケが
救うべきは
もったいないオバカだ
夏の終わりが訪れた
これから季節は
秋から冬へと加速してゆく
風を涼しいと感じられるのも
今のうちだけだろう
電子タバコの煙を吸い込んで
白い煙を口から吐き出す
アルカロイドが血液に溶け ....
河の奥底から夜星を見上げる

闇の中に浮かぶ他者の琴線が

視界に流れ来る気がして空を掴んだ

幾つかの唄が鼓膜を震わせた


離れていても貴方を想おうと

世界の底で沸き上がる ....
左心室から流れた希望は絶望になって右心房に帰る
こうして人生は循環し、いつまでも未完なままだ。
 人の幸運 不運は

 右か左で決まってしまうのか

 右に行きたくても行けない

 左には行きたく無いのに

 行かざるを得ない岐路がある

 想う通りに進みたい

 運 ....
なんだか頼りない陽射しと
元気のない雲の勢いに
初秋の余韻を感じながら
病院の帰り道、車を走らせる
散らかった部屋に戻り
グラスに残った生温い
箱買いしたカフェオレの
残りを飲み干す
 ....
クイズムリオネア、司会のみのびんたです
スタジオの半周以上を囲む観客席は熱狂した拍手を彼に浴びせた
テレビのクイズショウ司会者は片手を上げて応え、
見計らって手を下ろすと拍手は鎮まった
今夜の ....
通っていた専門学校の 昔の
その 今も電車から見える建物の
様変わりしてしまった道を 僕は
ああ そして 冬の日に歩いていた
通りを 線路沿いに 駅から
宵闇通りをお迎えにあがります
ブン、はブンであり吾輩ではない
ようやく木に将来が吊るされた

ふるびた
    かんざしが
         流木に刺され

朝陽を待ちながらさみしく影 ....
過ぎ去っていく暮らしの中で

腕の中で抱き締めた匂いは

色褪せぬ記憶とともに生きている

作られた魂に染み渡る気持ちに

名前をつけられずにまた季節を終えた


誰しもが痛みと ....
私の果樹園には
今にも倒れそうに
傾いだ梅の木がある

心が荒れて時化るときその木を思い出す
海から河へ河から海、海から流れる川と
言ったのは誰だったろうか、渡し守の唄か

心が時化て ....
          - die Schläfrigkeit im September


 文字は雨、


 もしくは、繪だ


 奴は、死の畫素を撫で


 内臟曰く、

 ....
其は虚慢に非ず 神より賜りし巨万の富。

天の国の所有者に災いあれ
そこには断裂の罪が在ろう
慰められる者に災いあれ
彼等の前に 泣き続ける{ルビ幼子=かみ}が在ろう
地を受け継ぐ者どもに ....
ある日家にやってきた
白い綺麗な子猫
「ノエル」と名づけた

成長が早く直ぐ大きくなった
仲良しでいつも一緒にいる

落ち込んでいたら
落ち着くまで
寄り添っていてくれる

家族 ....
怒りとも悲しみともつかない咆哮が脳裏でずっと続いていた、目蓋と眼球の間に、書き上げることが出来ない手紙が、皺にならないように丁寧に慎重に差し込まれているみたいで、そんな行場のない思いは瘡蓋の下でじ .... 移ろいゆくこの世界
求めていた自分の理想が
現実化するように祈っている
地獄に変じているこの社会を
天国にするための選択の時が
もうまじかに迫っている
いろいろな場所で
頑張っている人々 ....
アルマイトの弁当箱には
頭の焼け焦げたメザシが
白い飯の上に載っていた
梅干しが隅に添えてある
崩れた厚焼き卵もあった
新聞紙に包まれた弁当は
開ける前から魚臭かった
あまりにも見栄えが ....
過ちはどこから
一滴でも王冠が生まれる
祝福が生まれる
歓声
うたが
はじまる





聖母は
吸音室の中で
腫れた乳房を持て余し
途方に暮れた

うたごえは聞 ....

月賦

努力
破綻

成長
痛感

言い訳
 
久しぶりの秋晴れの下
学級全員リレーがスタートした
ピストルの音に第1走者の両腕と両足が
一斉に反応した
次の走者にバトンをつなぐため
10分の1秒いや100分の1秒でも早くと
みな全力で ....
もういいのです
きみは鼻血をださないように

恋も科学なのです
かったるいものもぶっ飛ばして
でも恋は愛よりもましかもしれません

たくさんの恋の集積と
未知の涙や動揺とともに
初め ....
誰にでもできることができない

そんな辛さを生まれ持った貴方に

かつての自分の姿を重ね合わせて

貴方が少しでも苦しくないように

願いは自己満足でしかないのだけれど


貴方 ....
  章魚の 小道に
  イデアの 紙吹雪く

  わたしは歯
  あなたは顎
  おおいかぶさる
  ぬるい 数

  おそい 雪
  わたしは峠
  あなたは蹄
  云 ....
  順々に
  液状の名詞が
  格子に垂れてしたたる
  世界のおおよその大きさが
  張られている 複数の 頭蓋
  額縁にぶつかり 欠けてしまった
  顔のような 意味

 ....
  青空はずっと振るえている
  時が かげになって路にこぼれてくる
  壁のうえにそっと 黒い木が枝葉を撒く

  思うということ
  街にいくつも街を重ねていくこと
  あなた ....
  

ふいに淋しくなる
なんて口にしながら
随分と
正体も無くして
やがて眠りにつく

ひとの子の様で
子猫の様で
寝息とその顔は
野に咲く花が
白い野の花が揺れていた畔と ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
置き傘微笑みデブ121/9/19 3:11
愛しいイザベラへジム・プリマ...2*21/9/18 23:03
湧出ひだかたけし821/9/18 21:40
杉浦千畝花形新次1+21/9/18 19:34
もったいないオバカイオン2*21/9/18 17:40
この黎明の闇の中でジム・プリマ...2*21/9/18 16:19
再起の夜に221/9/18 14:26
循環希系杏っ子221/9/18 14:17
右か左か佐白光1*21/9/18 13:34
風の世紀の黎明ジム・プリマ...1*21/9/18 12:46
喝采ゼッケン221/9/18 12:11
渋谷に着く時番田 121/9/18 1:30
光合成帆場蔵人221/9/18 1:08
例え過ぎ去っても121/9/18 0:01
渡し守帆場蔵人121/9/17 22:04
9月の眠氣墨晶1*21/9/17 20:34
エゴ・エリスⅢ 従者の祈りPAULA0...021/9/17 18:52
飼い猫の優しさ夏川ゆう221/9/17 18:13
静寂の裏側の出来事ホロウ・シカ...2*21/9/17 18:02
今、君の目の前でジム・プリマ...2*21/9/17 12:15
メザシの弁当atsuch...13*21/9/17 11:26
サーキュラブルーベリー221/9/17 11:20
道半ばヨロシク021/9/17 9:48
一所懸命zenyam...021/9/17 8:41
きみに梅昆布茶1521/9/17 1:49
夜に想う121/9/17 1:27
章魚草野春心321/9/16 23:41
格子521/9/16 23:40
ある隠喩321/9/16 23:38
彦根湖岸AB(なかほ...421/9/16 19:53

Home 戻る 最新へ 次へ
506 507 508 509 510 511 512 513 514 515 516 517 518 519 520 521 522 523 524 525 526 527 528 529 530 531 532 533 534 535 536 537 538 539 540 541 542 543 544 545 546 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.03sec.