夜のデパートの屋上に
つぶれた胎児
滑り台を
のろのろと
転がっていく
乳房にたどり着けなかった
液状のような未来像が
後から流れ落ちてきて
ライトアップのまばゆい光に ....
私は無人の都市を歩いていた
見上げた無数の窓の一つから
青い小鳥が堕ちて来た
{ルビ掌=てのひら}で受け止めた
{ルビ痙攣=けいれん}する小鳥の青い羽は
灰色へと変色し
....
誰もいない電車の中
話し声が聞こえる
複雑に絡みあう心電図のリズムがぶつかっては弾け
私を切り刻む
邪な水位が胸の辺りまで
満たしはじめ
私は錯乱の消火器の底で
いつ ....
君は甘いお酒が好きで甘いタバコが好きでやっぱり僕のキスが一番好きで
意味のない行為 一人きりの部屋で膝抱えて座る
君の小指の爪を噛む癖 続いて噛み切ってから少し顔をしかめる癖
ロ ....
ゆれる葉の
一枚が
ためらうように
消 ....
飴玉をねぶる
餓鬼のように
噛み砕いた
いつかの日和
幸せの爪痕
自分と向かいあいすぎて
時折その界面をとおりぬけて
向こう側の自分と
いれかわってしまうのだ
星々を吊るした 天空を仰いで
今夜も眠れない、
自由へとつづく 格子の窓辺
月の海へと拡がる街、勝手気ままな娘たち。
やみくもに走るジャガー、ながれる孤独 点滅するその愛、
左折だ! ....
ぼくは詩を書きたい
その人の未来は
その人の運や才能ではなく
その人の意志で決めるものである
今日もまた
朝の散歩をしていると
意志に出会いました
それはどこからともなく ....
命と言うたった一枚の切符を
御旗に掲げて一生懸命生きている
それが当たり前
死という地雷が
どこに埋められているかは
神のみぞ知るところでしょう
すると今だって
戦国時代と言 ....
人に見えないものが見えたり
聞こえない音を感じたり
テレパス
そんなものに
憧れていたあの日
そんなものは
なかったけれど
好き
ただそれだけが
私に残る
超能力だ
....
終りのない雨が降り続く若い群島の
決して更新されない、
カレンダーに刻まれた記念日が忘れられる夜、
過去を映さない鏡のなかの燃え立つ暗闇を、
瞑目する叙事が、鈍い輝きを浮き立たせている。
....
a.aァ.アrル,仔ールr、ガール..ur.雨タウ!
(砂.asナル美ィ、hoo..ヲ野ニ!uurウィカ!
a.aァ.アrル,仔ラーaル.r..ur.ゥ雨タウ!)
r.ur.r.. ....
言葉よりも
思い出よりも
コーヒーよりも
生活よりも
仕事よりも
お日様よりも
イチゴよりも
何よりも
大切なモノ
大切なコト ....
きのうはどうだった?
きのうは
こうだった
そう
だね
そう
もう
よそう
こういうの
だから
こういうの
なんてか
だって
つかれんじゃん
み ....
コンビニまで下を向いて歩く
ヤケに喉が渇く
紙パックのお茶だけを買う
コンビニにはおっちゃんが店員をしてる
お客がかたまると
テンぱるおっちゃん
マニュアル通りにで ....
見慣れた図書室の窓際の
むこうに描く景色は今日も
砂埃のようにきみの魂を舞いあがらせる
あの夏の夜
冷たい暑さに痺れた頭で
青空の歌を歌ったぼくを笑いとばしたきみが
寝ころんだ芝の若草 ....
今朝についてを知りたかった
例えば諦めるというまじない
人が、幕を引いていく
そこに眠る、その前に
知らない道を歩いた日のこと
自分の名前さえただの文字に見える
覚えて欲しいことは ....
あなたの背が高くて
たくましく見えた
でも ちょっぴり悔しかったんだ
精一杯背伸びして
あなたに近づいてみる けど
足にばっか集中しちゃって
すっかり余裕失くしてた
足がぷるぷるい ....
猫が死んだ
男は泣いている
私は首の骨を鳴らして
煙草を吸った
猫は死んだ
男が泣いている
私はそれを
笑って眺めた
名前を思い出そうとした
足下に擦り寄ってきた
あの猫の名を ....
ちいさいときボクは うちゅうに しゅくだいをもらった
しゅくだいは うちゅうさくぶんだ
ちいさなボクは ちきゅうアパートの がっこうで
こうえんで しょくたくで だがしやで あきちで
ゆ ....
いつか遠い日に出会う音
誰かの死んだ鍵の
大理石に落ちる音
すでに決せられた、今
・・・を巡りあいと呼ぶのなら
遠すぎて忘れてしまうほど
遠い日の約束を、
型録に載ってる幸 ....
点滅する信号に気付いて
駆け出す僕の背中越しに
野良犬が小さく吠えかけた
立ち止まり苦笑い
どうせ誰も待ってないから
そんなに急ぎなさんなって
そういう事を言いたかったのかい?
....
モリアオガエルは
森のカエル。
木に登って
暮らしてる。
遠くを見つめて
風を食べてみたり
僕と出会っても
何も考えてないような顔をして
きょとんとそのまま
そこにいる
....
僕はやっぱり君の心を全て知らないから
ケンカしてしまう事も在る
背を向けて眠るベットは冷たく
後ろで聞こえる吐息は痛く
二人を繋ぎ止めていた
朝になったら決まって僕が謝っていた
初 ....
ドドドドドド、
推力の弱ったオレンジ色の火炎の噴出が 必死に重力と戦いながら、
ゆれる機内/船長はすでに死んでいる 制服のレミ、おまえしかいないよ
地上まであと20キロ 19キロ 18キロ・・・ ....
あなたって脳みたいなひと
がんばってるのに騙されやすくて
まるで脳みたい
遊びのきくハンドル
遊びすぎて弾けたハンドル
時間ならたっぷりあるから
すぐ連絡ちょうだいね
そ ....
産毛で遊ぶ風たちが
夕やけを運んできた
まあるいまるいお日さまが
ほらもう
かざした両の手の平より
大きくなって
静かに燃える今
スローモーションで私を染める
通り抜けてゆく風 ....
ぼくは詩を書きたい
詩の技法は言葉の芸術
心に流し
広げる巧みの技
今日もまた
朝の散歩をしていると
詩の教科書に出会いました
その詩には
言葉に余韻を残す体言止め
....
透明金魚カランとなった。
指でつつくとカランとなった。
夏のおわりか、秋の始めか。
セミの抜け殻、稲穂のもみ殻。
透明金魚カランとなった。
また来年ねとカランと ....
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