僕と君の{ルビ卵=みらい}は混ざり合って一つとなる
{ルビ菜箸=さいばし}を使い縦に混ぜ合わせる
熱したフライパンの上
乾き枯れた都会に似ていた
そこで出会った
水を持っている先住民族
....
なにが惑う要素か
寄りかかる重みに耐えて
家路へ
*
見つかるはずのないもの
見つかることを期待しないもの
今日も一日が過ぎた
終わりはない
*
アルコールは何も解決 ....
けだるくなって
ぬぎすてたズボン
やーやー言って
砂と砂らが、ほころんだ
あなたは
珈琲をたしなむようにわたしを抱いた
あの夜も
その夜も
そしてこの夜は
夢のなか
....
母さん僕はやってしまった
やってはいけないと
あなたが無言のうちに
僕にさとそうとしていたことを
母さん僕はやってしまった
あなたの愛憎をきわめて
そして僕の中ではいつも
不在と実在 ....
私は虹が嫌い
あまりにも大きくて、目指す事が出来ないから
私は虹が嫌い
遠くからしか、見ることが出来ないから
私は虹が嫌い
いつも、虹の前に雨が降るから
私は虹が嫌い
近くで見てみた ....
岩木山の
奇妙に底抜けた反射が
冬の林檎樹を
切り絵の風景にする
小泊に向かう一本道のそばで
その昔、十三の湊が
あったという
巨きな黒鏡が夜を
地吹きの中で待っていて
ため息を飲み ....
夜が ひろがり
のばしきった 手のさきに
星をつける
道から はずれたひとが
砂に ぬかずいている
ジョイント・ファインド・カート
僕は見たんだ彼の幻影
夕刊フジを読みながら
隣の女性の肩に凭れる親父を
ジョイント・ファインド・カート
コバーンに重ね合わせて
きっと親父は自殺するのだ
....
今日も太陽が死んで、また夜がくる
弔いの赤い炎は空を焦がして時を見送る
赤の外と紫の外には不可侵の光
触れられないものは大切なものばかりだけど
いつだって壊れやすい
虹ですら見ることが叶 ....
右に花束左に手錠
世界が100人の俺だったら
消費税なんて必要無いのに
右に花束左に手錠
蝸牛の歯の様で噛み砕いて押し込む肉片
私は月夜の晩に夢精する
風呂場に沈む幾重もの越中褌
....
しみ光って
しみ染みる
しみちぎれて
しみ染み出す
消せずにきっと朝まで
しぼんだ風船どこまで
わたしを探して遥か彼方 ....
窓から見える外の世界にそっと腰を下ろして
君が何かを夢中になって見ている。
僕は臆病できみに話しかけさえできないから
寂しくなって鼻歌を歌ってごまかすんだ。
もしも世界 ....
クーラーの下
昼寝をして
我を忘れる
苦労を忘れる
一歩譲ったら
良い事があった
波の音
灯台の光
そっと目を閉じれば
体の芯が一本通る
無の世界
皆の幸せを祈る。
もう覚えられないよ
これ以上
きみ以外の なにを
忘れないようにって、願う必要があるの
自分のものじゃない心音を
この耳で聞き取るすべをさがして
そのときを夢に見て
いつか「とまらな ....
西日があかくにじむ頃
駅前、歩道のわきのほうに
湿ったまだ黒い土がいくつも盛られていて
ぼくはそれを
何かの墓だろう
と
かがみ込んで
手近なところに生えていた
....
初夏坂を上りきると
左利きになっている
左利きになれば
スローカーブは美しい
スローカーブは街に流れてゆく
絵のような人々の側で
スローカーブは速度を止める
初夏坂を見上げる
....
球体関節 キリスト 眼球
十字架 天使 悪魔 耽美
黒!黒!黒!
アリス ドラキュラ 文学 迷宮
流れる血流 リストカット
赤!赤!赤!
金銀泥絵の中世建築
この世に生まれた私の ....
ぼくは詩を書きたい
季節がわかっていたとしても
季節を忘れてしまったとしても
生は存在し活動し続ける
今日もまた
朝の散歩をしていると
葉桜に出会いました
道の両側に並ぶ ....
海と繋がっている
照り照りとした
小さなオパールをつまんだとき
海水の温度のようだった
人いきれにむせる空気の中で
そう感じたのは
単なる錯覚ではなく
この生命の何処かで
潮の ....
暴力的なラフランス
狂ってごらんなさい
もともと腐った友達と
一センチの三枚刃
氷砕いて乳首の前でひるんだ夕べ
焦げつく匂いが屋敷の合図
ジュマペール黒のJ
歌っていたら泡吹いて倒 ....
さようなら
さようなら
もう全てが昨日見た夢
さようなら
さようなら
もう私を思い出さないで
痛みがない生など無いように
痛みがない死などないのだから
見慣れた景色
振り返る ....
手を繋ぐよりこの手でその頬を殴る方がはるかに多い
嫌いになれるものならもうなっているさ
僕のジレッタサを君は理解してくれているのか
君を愛しても
風に乗って僕を離れて飛んでゆく
フェンスを抜 ....
いつだって夏は長かった
測量を終えたばかりのヘルメット姿が
今年もだ、とかそんなことを言っていた
確認したがるのは何故だろう
何日と、何時間何分何秒
それを知ったところで
今日も君は
左 ....
私が 死ねば
一人 女が 立ち上がる
生命の 母胎であり
私が 笑えば
矛盾の 果実の 拙さよ
ちょうど 夕ご飯の
時間が 迫っている
その 母胎を 食すべきか
否か
私の 悲鳴 ....
窓の外に
果てしなく広がる
夜の世界に溢れている
神秘的な月の青い光
それは
窓辺に座ったまま
頬杖をついている
私のちっぽけな精神に
....
君って
フェロモンがさっぱり出てないねって
なんですかフェロモン?
どっかの王様ですか?
いや
それはソロモン
毎日を
生き生きと泳いでく
小動物のまなざしで
フェロモンって ....
それから、それから、
時代が吹き飛び
ビルが、街ごと飛んでゆくつよい風のなか
許しは君の笑み
涙は僕の頬を伝って
声にもならないけれど、
判るね?
忙しく、電話が鳴り
ファックスを ....
紳士である前に、男
男である前に、獣
淑女である前に、女
女である前に、獣
化けの皮の下に、本物の質感
花は咲き乱れ、酒は旨く
美しいお前が今宵、我が隣に侍る
さあ酒姫よ満たせ、この杯を
そして満たしてくれ、この胸をも
愛するのと愛されるのは
一体どちらが容易いのですか?
可愛い酒姫よ、 ....
極彩色のこの世界
今日見る景色はどんな色
眩い光は満ち満ちて
暗闇から這い出てきた
身に降りかかる世間の無情
立ち向かうその姿勢
鳥達さえずる朝には
おいてけぼりの僕 ....
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