冷たくして固めた水を氷と呼ばないまま二年が過ぎようとしている無人島で筏を作っては流していた
ある朝砂浜の砂が舞い上がったと思ったら濯がれていてまるでコップの底のようであった砂浜が当然砂浜であり続ける ....
花の名前を覚えた あの日
愛しい人が指差した
ライラック
陰りゆく歩道
いまにも 雨

コンビニの駐車場
一匹の子犬
しきりにしっぽを振りながら
通り過ぎる人を見上げる

その先 ....
 暗やみの夜の中で
 煌くネオン
 家庭の団欒のともし火

 人はそれぞれ
 胸に暖かい暖炉が灯ってないと
 生きていけない弱き存在 
 
 つながりのなかに  
 自分を見つける
 ....
レモン果汁のチューハイを
ちびちびとやりながら
溜息をつくのはもはや日課だ

鏡に映る容貌はどうみても
二十代後半には見えないほど
未来を思うには老けていて
過去を振り返るには青臭い
 ....
窓の縦線だけが
くっきりと濃く
あわあわと振れる内部の宙

遠くて近い
雑踏のざわめきは
緊迫する耳の内圧につれ
次第に弛緩し浮遊する

易しい無理を
口びるにのせて
縦線だけが ....
僕を語る、巻頭詩になるはずの言葉たちが
一語一句バラバラに僕の体でパズルみたいになって
僕汗たらしてそれ追いかけてる
穴だらけのタモでそれ捕まえようとしてる

僕がピースをひとつ掴めばもうひ ....
色はいっぱいある
いったい何色あるんだろう?

けど今のボクは2色しか分からないんだ

黒色と白色

なんでかな?


赤や緑や青や黄や

見えないんだ。




 ....
ほらそこ



見てよ



そこだよ??





そこだって!!
こんな運命を
それでも受け入れようと思った
好きで一緒にいるんだから
あなたが謝るようなことはないんだよ
ねぇ
今度そんなふうに思う時には
そっと抱きしめてね
そこから命をもらっているよ ....
哀れで愚かな 魔物が恋をした。
醜く恐ろしい 嫌われ者の魔物が恋をした。

美しい姫君に恋をした。
心優しく気高い 姫君に恋をした。

決して許されぬ恋と分かっていても
この想いだけは隠 ....
あんたのためにしたためてしたためてあっため抜いた言葉
そんまんまぬるくして差し出すとき
あたしあんたにどんな答えを求めているのか
さっぱりわからなくなるところまで来てたんだ

太い首に腕を回 ....
ぼくは詩人

静寂なる空間は心を癒し
癒す心は静寂を創りだす

今日もまた

夜の散歩をしていると
月の光に出会いました

澄みきった夜空に
煌々と輝き
ぼくとぼくの心を照らす ....
ずっと約束してたのに急に会えなくなったあの日
「ばか」
君が僕に送った二文字のメール

次の日早朝に会いに行った僕のお待たせしましたに
「ほんとだよ」
少し間を置いて君が呟いた一言

 ....
僕等殺意って牙に麻酔をかけて生きてる

容易く揺り動くそれは、人が人と暮らすには鋭過ぎる鋭角

否定の局地に立って人は、ようやく息を吐くことが出来るというのに


僕等息を、息を吸い続け ....
あなたはうしろを振り向こうともしなかった
街角を曲がる郵便配達員のように
   (あなたが魂に呼びかけてくれた
    啓示は風でとぎれる幻想となって・・・)

結局 あなたはうしろを振り向 ....
溝のないタイヤ
水溜りでくるり滑って
私は今、空を見ている。

頭から着地
或る意味とても器用
ぼんやり口をあけて雨を受ける。

どくどくと心臓
ごぽごぽと水音

側溝にはまると ....
ブンス、ブンスとあの人が還る

羽に一々照る太陽まぶしく

伯爵、男爵ゾロリ引き連れ

市松張りの廊下から王座に上がる

高らかに鳴るラッパなくとも

今日を忘れる民はなかろう
 ....
テレビをつけると
いつの間にかスポーツニュースが始まっていて
きっといつか見ただろう中年の男が
神の立場で
野球をカミカミ語っていた
もうすっかり名前も
投手だったか野手だったかもわからな ....
ポケットに入れっぱなしにしていた

まなあたたかいビスケット食べ

ほろ苦い味が口の中に拡がり

なんだかしょっぱいなと思ったら

嗚呼何だ、瞳から落ちる雨のせいかと

確認したと ....
私とあなたの間には 
いつも一枚の窓があり 
互いは違う顔でありながら 
窓には不思議と似た人の顔が映る 

私とあなたの間には 
いつも一輪の花の幻があり  * 
互いの間にみつめると ....
雲は薄い水彩画
静まる街の片隅でそれを見上げる

風は止まない

誰かが植えた大きな木の葉が
不規則に踊り続けている


ふいに灰色の鳥が目の前の枝にとまり
世界のニュースを告げる ....
楽しいな
楽しいな
楽しいな
愉快だな

人生もっと楽しまなきゃ
ゲラゲラ笑って
ゲラゲラ飲んで
ゲラゲラ歌って

母ちゃんの為なら
えんやこーら
子供の為ならどっこいしょ
 ....
かくれんぼうを捜していると
日が暮れ出すばかりか
いつの間にかサラリーマンになっていた
そうして欠勤者の中に彼を見つけた
電話をかけて理由を聞くと
厭きちゃったからという
今度は君が鬼だか ....
悲しみは なぜ
訪れるのだろう

忍び足で 近づく音もたてずに

涙は なぜ
こぼれるのだろう

想いの泉 溢れて・・・


自分に素直に やさしく生きる

そんな子供が 生 ....
1
光の棲む場所に立てた、
煉瓦の墓標は
あの子の水晶体の
最期の反射によく似ている

2
朝日がなぞった煉瓦の質感は
どこか罪悪にも似た
紫陽花の萼の如き裏切りの反芻で ....
無言のまま階段を上がる
放課後。
誰もいない校舎でひっそりと息をしてる僕ら
先生が来るといけないから、と
なるべく音をたてないように
階段を一段一段

手だけを繋いで
まるで心臓がそこ ....
子供のころに母に言われ見上げた夜は透き通った紫
故郷を出て大人になり今見上げる夜は漆黒空に星はなし
何かを探しに来たはずが日々に追われ求めること飽き
仲間集まれば現実以上に鮮やかな世界昔の話
 ....
紙の上
の白

の下の


ね重なる
行為ゆえにさらに
かさねては文字盤の上の
ほこりのよにかさかさと動いて
何度目かの憑依、幾度目の翻意よ、とろりくずれて
紙の上とどまり ....
窓と壁のはざまから
水のような顔があふれ
外を見もせず消えてゆく
風が光に 光が風に
裏切りの等価を与えるとき


狭いところ
熱いところ
いたらぬ波をくりかえす舌
輪 ....
 重くのしかかる空の雲は
 梅雨入り宣言を確信させる
 
 長く続く雨の中
 傘もささずに歩いてみる
 路地裏で黄色やピンク色の傘が咲いている
 小学生の下校途中
 
 梅雨も悪く ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
島の自由のひとりのわたしの誰?黒川排除 (...106/6/10 1:32
雨だれku-mi13*06/6/10 1:28
真面目に生きる山崎 風雅2*06/6/10 0:37
労働者の哀歌-仙台編-松本 卓也3*06/6/10 0:26
影の格子の濃さを嗅ぐシホ2*06/6/10 0:18
 * * * *パキラ006/6/9 23:38
カラーの世界柚姫106/6/9 23:38
何があるの??006/6/9 23:24
恋にそそぐ茜幸美106/6/9 23:23
蛙の子206/6/9 23:10
こ どパキラ006/6/9 22:51
ぽえむ君−月光−ぽえむ君10*06/6/9 22:45
言葉に恋をした.docK+A206/6/9 22:20
『殺人衝動』しろいぬ106/6/9 22:04
カイロス信天翁206/6/9 21:46
雨色雑記朽木 裕6*06/6/9 21:44
蝿の王daisak...006/6/9 21:18
兎女黒田康之506/6/9 20:32
名も知らぬ君から貰ったビスケットこめ706/6/9 20:18
傘を差す人 服部 剛21*06/6/9 20:07
曇り空松本 涼9*06/6/9 20:00
素晴らしき人生ペポパンプ2*06/6/9 20:00
鬼ごっこtonpek...9*06/6/9 19:45
贋作、 ぼくのなかの のび太Lucy.M...406/6/9 19:36
煉瓦を積んだのは朝日に知らせるためではなく[group]士狼(銀)8*06/6/9 19:03
横になる、夏。夕凪ここあ11*06/6/9 18:56
忘れられた48色の色鉛筆のためのソネットマッドビース...306/6/9 18:31
PAST E ?かぜきり206/6/9 18:13
午後の名前木立 悟606/6/9 16:20
嫌われなきゃいいな山崎 風雅5*06/6/9 15:59

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