今晩も私のご主人様がお話してくれます。
会社で何があったとか、友達がどうだったとか。
私はご主人様の話を聞くのが大好きです。
ご主人様が何を想い、何を感じてこられたか
ご主人様 ....
矢継ぎ早に
新月は降り注ぎ
縫い針がまたひとつ
遠雷に濡れている
吟醸の名を濁さぬ盆は
薬指だけの浸りに あかるい焔を映し
無言の岸辺を満たすのは
衣擦れの波
鈴なりの
....
遊ぼう?
ふわふわのなかで
もっと。もっと。
守れなくなる日まで
離れないで。
私はずっと
みせてあげるよ。
癒してあげる。
今日はかぼちゃのス ....
もうどこにもいないの
ぼくのたいせつなひと
もうあえないの
ぼくのたいせつなひと
さみしいよ
ぼくのたいせつなひと
なみだがでるよ
ぼくのたいせつなひと
とまらないの
ぼくのたいせつ ....
少年少女たちが つどって
いっせいに 深呼吸をする
青空に 結節性陰影もなく
きよらかで わたしには
死ぬほどの 毒である
そっと
顔を埋めて
昨日の夢を見る
微笑んで
「よかったね」
ただ欲しがって
ぼくは
星にも
手が届かない
深い海の黄昏に
波は僕らを呑み込んでゆく
そこには嘘も偽りも
なにもかも意味をもたなくて
あるのはただ
切なさだけで
海はそこで
潮風を残して退いて
あしたが来るのを待っていた
....
ぼくは詩人
人はみな
苦労するために生きるのではなく
生きるために苦労するのである
今日もまた
夜の散歩をしていると
夜風に出会いました
暑かった昼を忘れさせる
そんな ....
私は事故の翌々日で頭も痛ければ吐き気も酷い
首は軽く鞭打ちで背中の打撲も痛い痛い痛い。
君はといえば、酷く腰を痛めているところ。
どう考えたって、
デートなんかしている場合ではないけれ ....
しずくのことは
一輪、
二輪、と数えあげたく
青空ならば頷いてくれるだろうか と
躍らせた髪
真昼の月の通い路と
銀色乗せた浅瀬の流れは
中空で いま
十字を結ぶ
か ....
ねぇ、ママ
どうして、私にはパパがいないの?
いつも教えてくれずに
外で遊んでおいで
と、言って頭を撫でて僕を外に出した
エプロンで涙を拭いていたのを今でも鮮明に思い出す
その度に僕は ....
そらのはじっこを
ちくちくしたおれんじがながれていった
車が一台も通らない道路の横断歩道でも
私は信号が青になるまで待つ人間だ
誰もがそれは無駄なことだと笑うが
私には忘れられない記憶があるのだ
小学生の頃、同じような横断歩道で
信号が赤だった
....
蒸し暑さを鼻で感じる
時計の針は多分
一時辺りを指しているだろうな
草をすりつぶした匂い
蚊の音
必ず訪れる明日への不安
頭に浮かぶ君
そしたら どくん と鳴る心臓
寝 ....
よしださんって人は
そりゃぁもう、いまどき稀に見ないほどの
和風なお方で
そりゃもう
声は小さくて
黒髪が似合っていて
見た感じ
男性が苦手そうな
コンビニの定員さ。
....
こゆび と なかゆび ってのは
実は 恋人同士で
いつだって 寄り添って
らぶらぶーっと していたいのに
いつも くすりゆびに じゃまされる。
ああ、そっか
だから、こんや ....
僕は今日も生きている
明日もいつもどうり
世界はまわりつずける
虹の色は常に七色じゃなくて
無限の色で作られる
手のひらから落ちる
富、栄光、そんなものどうでもいい ....
パン屋の前に立ち止まり
迷うが入る
チーズ入りのフランスパンを頼む
1人で全部食べる
町をぶらりと歩く
テニスのラケットが欲しい
安いのはデカラケしかない
ハードヒットには向かない
....
僕のことは僕が一番よく知ってる なんて豪語していたけれど
実は 鏡なんてまともに見たことがなかったんだ
初めて見た鏡は
夜の海みたいで
「上方には 深く 濃い ブルー」 ....
「君はNT(ニュータイプ)かもしれんぞなもし」
誰が言っていたかも忘れた
この怪しげな言葉を信じて、はや十年
僕は、自分がNTだと確信した
NT、はつまり、新人類
人類の中でもさらに進化 ....
情けないなあ
そろそろ腹くくってさあ
覚悟を決めて
こんな鳥籠から飛んでいっちまえ
瞳を閉じ
静かに自分と対話する
そこに見えてくるもの
きみの笑顔
俺の守りたいもの
ぼくは詩を書きたい
それぞれにはそれぞれの美しさがあり
それぞれの美しさだからこそ
その美が存在する
今日もまた
朝の散歩をしていると
朝露に出会いました
葉の先にまば ....
燕よ燕
今年もお前はやってきた
彼女の家の軒下へ
僕は言えないまま過ごす
募る思いのひとかけら
燕よ燕
どうしてお前はさえずるの
こよなく陽気なメロディを
僕は喉まで出かかった
....
青い 朝爪
くとん と
葉の 胸
黄緑 透ける脈
まだ
まぶしいの
月に
あずけてた
から
闇が完成度を増して体温を奪っていった
わめくテレビの音量も増すばかりで
寄り添う意味を静かに飲み込んでゆく
此処にバスは停まらないらしく
誰も近づくことはなかった
何処にでもある ....
大好きですと
声に出すのが
照れくさくって
何にも無いけど
僕の人生を
君にあげたらば
それは僕の
傲慢かなぁ。
狼男を苦しめるのは銀の弾
まるで焼け付くように
胸を焦がす。
狼男を苦しめるのは銀の弾
まるで夢見るように
うつろに過ぎる。
狼男を苦しめるのは銀の弾
....
雪に埋もれた世界の中で
かすかに聞こえる水の音
「あれは世界の消える音」
そういう君は光の子
雪に埋もれる世界の中で
かすかに凍える人の音
「あれは世界の消える音 ....
運命は少し回る ギシリ 音をたてて
運命は少し回る ギシリ 軋みながら
ほら誰もいない
汚らしい僕が一人
手にこびりついた孤独 誰もいない
その独白
答えは ....
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