晴れた日には
心に色を塗ろう
想うがままに
青空の色
何重にも塗り重ねて
空の色に近付ける
光を散りばめるように
君の唇を
....
同じ
長い、長い道を
ひとり 歩くと
延々と 長く 退屈に感じるのに
ふたりだと
楽しく 早く 辿り着く
なぜ?
ふたりで 歩き始めると 決めた
あのとき あな ....
人々が 散った 後に
残ったものが 花である
とすれば
お前らの 冒涜は
盲目の その先だ
完全に 孤独であるならば
男よ 眼前の 太陽を 見よ!
女よ 足の先から 現れる
古代妄 ....
プルトニウムに 蟻んこが
たくさん つながっています
わたしは
K氏に せかされて
夢の中でも
詩を ひねっている
魔女狩りパフォーマンスは
もういいかげんにしたらいいのに
世 ....
ぼくは詩を書きたい
陽が昇り陽が沈む
この当然に気がつける日は
果たしてどのくらいあるのだろうか
さらにその変化に気づくのは
難しいものである
今日もまた
朝の散歩をして ....
わたしの中に棲む鬼が
すっかりいなくなったわけではないだろうに
心はずいぶんと穏やかで
すべてが夢であるかのような気さえするのです
病院の自動扉を抜けると同時に
曇天から吹き下ろされた風が
湿 ....
泣き出してしまいそう
こんなにも こんなにも
あなたのことが好きだから
もしも
明日 世界が終わるとしたら
私は 24時間
....
無理に合わせる必要なんて無いよって
そう言われたって
今までこうして生きてきたんだ
いつも楽しそうだねって
そう言われると
なんだか傷つくこともあるんだ
穏やかな人だよねって
そ ....
風をつかもうとして
草をちぎってしまった
てのひらが
鳥を呼ぼうとして
こんちくしょうと叫ぶ
声が
心のかたちを確かめたくて
君のからだを抱きしめた
腕が
今夜もずれてい ....
慣れない緑のTシャツ
肌につかないようで
服だけがふわふわ浮いているようで
もどかしかった晴れの朝
蜂たちのジリジリとした
衣擦れに怯えて
身を硬くする
少し大きめの蟻たちが ....
雨にかすんだ街を見ながら
少し寂しくなったので
あなたの言葉を思い出しました。
水溜りの中に
小さな小さな雨色の町があって
その町では
どんな事でも虹色に綺麗なんだ
あなたはどん ....
わたしとしては早く終わって欲しいのに
あなたはまるで厳粛な儀式に望む
いんちきくさい司祭のような面持ちで
わたしのかたちを確めてみたり
わたしの知らないかたちで動こうとする
ふだんと違う表情 ....
海鳴りは遥か遠くでさざめいて
波間に浮かぶ言霊たちは
いちばん美しい響きを求めて
たがいに手を伸ばしあう
砂浜に打ち上げられた巻き貝は
もはや亡骸となり果てて
右の耳に ....
やさしさを
ことばにするきみ
何層にも積み重なる波打つ海面を高々と
すべてを飲み込んでしまう津波のように
かなしみは世界を覆う
少なくとも
見て感じとることのできるこの空間を
感情は毛穴 ....
子供の頃に住んでいた
甘くてはかない
飴細工のような
御伽噺の世界
あの世界は
今どこに在るの
舗装された過ぎた道路は西に伸びる
隠された向日葵の種は
次はいつ芽吹けばよいのかと
首をかしげ
夏は立ち尽くしている
都会育ちの猫は
酷い体臭を払い除けながら
夜を寝床として
彼の恋人 ....
真っ白な
蛍光灯の黒点
君はどこからやってきたんだい?
天井の壁紙の
錆び付いたバクテリアの
その無数の笑顔の
悲しみの
笑顔の
悲しみ
真っ白は嘘
黄色でもないよ
....
すべての蛇口をきつく閉めて
沈む音を聴いたのならば
この意味不明の約束も
すべてほどけて崩れ落ちてはくれないだろうか?
明日はきっと透明人間
骨は沈んで肉は浮き
僕はきっと 透明人 ....
一枚一枚
葉っぱをむしりとるように
ひとつひとつ
約束を破った
一本一本
虫の肢を引っこ抜くように
ひとつひとつ
約束を破っていった
それは自らも止めようない
虐殺であった
約 ....
回転系に置ける摩擦係数の
やがて磨り減らされた軸の中心の角度によって
そのブレを増大させ
自身の遠心力により
消耗して行く事となる
廻る
換気扇がガタガタと音を立てている
油の匂 ....
貴方が私の前で微笑んで
優しい言葉をかけてくれる
私に似合うと言って
贈ってくれた宝石
私は貴方に何もしてあげられないのに
どうしてこんなにも
優しくしてくれるのか判らない
貴方は誰 ....
時の船に揺られ
昼と夜を行き来する
神は女に出産の苦しみを
男に労働の苦しみをお与えになった
苦しむために生まれてきたのか
生きていることが苦しいのか
人の作っ ....
狭い部屋を行ったり来たり
繰り返し歩む
足音
空白の時間を埋める
思い出の時間の歪み
繰り返し泳ぐ
水音
水面を撫で廻す
花弁の空中浮遊
三秒の夢心地
四音
鳴り響くこと ....
いつか鳥取砂丘で奪われた
気怠い熱が返ってくる感じ
デラウエアの雫が
中指からぽたりと落ちて
甘やかな記憶が
砂塵のように崩れていく
それは不思議な爽やかさで
一歩踏 ....
アルフレッドの忙しそうな姿に目を釘付ける。
胸のノコギリしならせて
そっとギザギザ指でなぞりながら
疲れても金鎚で打ってしっかり釘付けておく。
アルフレッドはロイドジョージみたい
....
先日痔になりました
肛門の一部が特化して痛い
と
医師である友人に訴えたところ
座薬を数種類渡された
風呂上りに固形化の座薬二本と
チューブ ....
手のひらに乗るように小さな赤ちゃん
まだまだ立って歩けましぇん
まだまだオムツをはずせましぇん
まだまだお口がきけましぇん
そうです
あなたは生まれてきたばかり
....
そして滑り落ちていくだけ
ガラス張りの部屋の中
なぞる縁を越えてしまえば
曇り顔の一日は
それでも白線はまだ若いので
すべてのものに区切り過ぎてしまう
おはよう、の合図ですべてが落ちて ....
汚れてはいないだろうか
僕は
汚れてしまっては
いないだろうか
自分勝手で
自分のことしか
考えていない
我が儘な
そんな僕は
汚いんじゃないか?
此処にいては
いけないんじゃな ....
楽あれば苦あり
苦あれば楽がある
ほら、
人生楽しいことばかりだ。
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