いつもこの歌を唄う時
零れ落ちそうな涙をこらえ
腹の底から喉を震わせている

普段どうしようもなく卑屈で
人に気を遣えないだとか
寒い事しか言わないだとか

馬鹿と呼ばれながら生きて
 ....
夜が明ければ夢の後
大人の世界に
ピーター・パンはもう来ない



『さよならネバーランド』



開け放した窓が
梅雨晴れの日光を引っ張っている


家具を無くした部屋は ....
いつも、片側想いだ
7つ角を潜り抜けて
それでも、
空の側面にはなりきれない
いつも垂直に切り立つあなたの、
夕暮れ
薄い化粧も、追いつくことをしない
少女、の

目を凝らして、見え ....
俺コンビニ入り口付近にある紫色の蛍光灯にバチッとやられた羽蟻
命って一瞬なんだな
煙草吸ってるおっさんその瞬間を見てたけど
おっさんボーっと宙を見つめるばっかりで何のリアクションも無かったな
 ....
「良いことをするのに理由はいらない」



そう友達に言われて…



涙がこぼれた。



ずっと言って欲しかったけど、



なんて言葉で… 誰に言って欲しかったの ....
夜は綻び
朝が死角からやって来る


陽射しが強くなれば
それだけ濃い影は出来て
ありふれた若さのなかに取り残したわたしと
残り時間を失ってゆくわたしが
背中合わせする毎日に
日 ....
女の脂肪は仮構だと友人はらくらくと言い放った
剥ぎ取って
愛して
悔やんでも悔やみきれない自由を
彼は
らくらくとどうしようもなく言い放った

夏の夜はすかっりと光を抱き取り
もう誰に ....
モノレールが優しく横切るその前の
鉛色の河で小船たちは寡黙に佇む

足元では何匹もの大きな蟻が
その身体と同じ程の大きさの
荷物を運びながら行き交う


小さく跳ねながら近づき
離れ ....
温室の入口にある日章旗の
赤い円を凝視する。
凝視する。
ツと目を逸らすと、
隠された神の緑があらわれる。

それで緑のためには赤が必要なのだと知った。

穴を掘るのは重労働だが
い ....
処女性は半減してゆく、
いちどの行為で半分に、
いまいちどの行為でさらに半分に、
しかしけしてなくなることはないのだ。

雨音を聴きながら少女は肉に舌を這わせる。
それは反応しない。

 ....
簡素な水色のシャツが夏のお気に入りである。
短いスカートから突き出た貧弱な脚。
フラッパーの髪はもつれて乱れている。

秋は青灰色のワンピースが好きだ。
胸にラピスラズリのブローチをとめる。 ....
ぼくは詩人

過去とは自分の人生の道しるべ
同時にまた未来への方向を示す

今日もまた

夜の散歩をしていると
橋に出会いました

橋の向こうは
また道が続く

舗装された道 ....
とても辛辣でそのくせとても弱気で優しい。

静かな冷たさと心地よい温度に彼女の肌を連想させる。

湿度の高いその部屋は常に時間が詰まっていて、

刻々と回り続けるメリーゴーランドにも似てい ....
電機信号のパレード

飛び交う人たちの間を

蜘蛛の巣をくぐるように通る

光輝くこの街はもう

モノクロの美しさに気が付くはずがない

砂埃舞う神社の階段で

浮き足でゆっく ....
携帯の横で
揺れていた鳥が
わたしのもとから
飛び立ってしまった

わたしの横で
聞こえていた声が
わたしには
聞こえなくなってしまった

黒の中にひとり
透明のわたし
七夕の ....
いっその事、嫌いになってくれたらいいのに。

なぁんて言葉は
卑怯だと思う。

いつも、俺が詩を書くたびに
その詩たちに嫉妬して

わたしも、詩になれたらいいのに。

だなんて
 ....
狐の嫁入り
狸の婿入り
外は雨
家は晴

ヨーグルトのケース
菓子入れの箱
ブラスチックのケース
封筒の山

小さな私には
誰も味方してくれない
小さな肝っ玉は
怯え震えてい ....
いつものように
午後をあらいながら
うつむき加減に 軽く
雲行きを確かめる
それもまた いつもの事だけれど
その
始まりの日を憶えていない


寒暖の差を道として 風は渡る
よ ....
あたしは言葉遊びを愛している

創りものの仮面を鎧っていても

48の文字を舌の上で転がして

ギュッと絞ったあたしらしさを

指先から滴らせて紙面に散らす

オブラートにそっ ....
下る音階
広がる和音
底のほうへ
そして天上へ
突き抜ける
拡散していく
瞳の意識
夕映えの宇宙
通り抜けていく
わたしの体
いきたい
いきたい
いきたい
そこへ
宇宙へ
 ....
目医者にいって眼帯をもらった。

白くて柔らかくて四角い眼帯。

黒い海賊みたいな眼帯が欲しかったので、

近所の雑貨屋を回って探したんだけど結局見つからなかった。


黒い眼帯があ ....
あんなに好きだと言ってたくせに
あんなに嘘だと思ってたくせに

好きなのかもしれない、解った時にはもう遅い
好きなのかもしれない、私じゃない他の誰かを

押す事も引く事もさせないで
押す ....
はじめに
音が濡れます


アスファルトで
ち、ち、ち、散る、無色透明の
ピエロ、混じる雨の所為で
ル、ル、ル、なんて息してしまう
感化されやすいわたしたちの情緒
そ ....
強い日差しが
肌を焼いていく
じりじりと
内部で音を立てる
もう二度と戻れない
そんな瞬間を
あなたと
 晴れた日には
 
 心に色を塗ろう

 想うがままに


 青空の色

 何重にも塗り重ねて

 空の色に近付ける


 光を散りばめるように

 君の唇を

  ....
同じ

長い、長い道を
ひとり 歩くと
延々と 長く 退屈に感じるのに

ふたりだと
楽しく 早く 辿り着く

なぜ?

ふたりで 歩き始めると 決めた


あのとき あな ....
人々が 散った 後に
残ったものが 花である
とすれば
お前らの 冒涜は
盲目の その先だ

完全に 孤独であるならば
男よ 眼前の 太陽を 見よ!
女よ 足の先から 現れる
古代妄 ....
プルトニウムに 蟻んこが
たくさん つながっています

わたしは
K氏に せかされて
夢の中でも
詩を ひねっている

魔女狩りパフォーマンスは
もういいかげんにしたらいいのに
世 ....
ぼくは詩を書きたい

陽が昇り陽が沈む
この当然に気がつける日は
果たしてどのくらいあるのだろうか

さらにその変化に気づくのは
難しいものである

今日もまた

朝の散歩をして ....
わたしの中に棲む鬼が
すっかりいなくなったわけではないだろうに
心はずいぶんと穏やかで
すべてが夢であるかのような気さえするのです


病院の自動扉を抜けると同時に
曇天から吹き下ろされた風が
湿 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
大切な歌松本 卓也2*06/6/22 1:06
さよならネバーランド蒸発王5*06/6/22 0:19
片側想い霜天306/6/22 0:15
バチッとやられた羽蟻[group]狩心8*06/6/21 23:55
理由なんていらない。レオ206/6/21 23:42
きみの名を呼ぶ銀猫18*06/6/21 23:42
乳房〜その1黒田康之306/6/21 23:14
風景松本 涼4*06/6/21 22:34
緑のために佐々宝砂2*06/6/21 22:19
赤のために[group]606/6/21 22:18
青のために[group]406/6/21 22:17
ぽえむ君−道標−ぽえむ君4*06/6/21 22:01
ライナーノーツGGP006/6/21 21:27
モノクロを忘れた街こめ306/6/21 21:17
3*06/6/21 21:16
いっその事、嫌いになってくれればいいのに。仲本いすら106/6/21 20:23
憂鬱ペポパンプ3*06/6/21 20:00
ネイビー・ストーン千波 一也16*06/6/21 19:34
*果汁100%*かおる6*06/6/21 19:32
いきたいチアーヌ606/6/21 19:01
PiratesGGP106/6/21 17:12
失恋したい今すぐにでも006/6/21 16:31
雨の檻、指の檻A道化306/6/21 16:19
夏の日チアーヌ206/6/21 15:05
地球を咀嚼(そしゃく)するようにシュガー・ソ...2*06/6/21 14:59
手を繋いで 歩こうLucy.M...3*06/6/21 14:36
葛西氏へ笑奥津 強1*06/6/21 14:12
天野 碧706/6/21 13:11
ぽえむ君−夏至−ぽえむ君4*06/6/21 13:03
鬼の棲む場所ベンジャミン7*06/6/21 12:53

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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