青空を見上げれば
真っ赤な太陽
木陰に入れば
セミの声
ランドセル降ろして
木に上る
基地を作り
一人だけの世界
メメちゃんが擦り寄ってくる
かまってくれと膝に上る
のどと ....
あなたに笑ってほしくて
おどけて見せるけど
ふざけて
からかわれるのも
嫌いじゃないけど
本当は
全部つつんで
抱きしめて
抱きしめて
抱 ....
朝
目が覚め
なるはずの目覚ましが
ならなくて
どこに行ってしまったの
だろうと
探しつづけた
もう学校に
行く時間
どうしよう・・・
どうしたらいい?
頭の中が ....
キミの夢を見た
次の日
なんか心が・・・空が
雲一つない
真っ青な空だった
南にむかって
角をひとつ 曲る
てのひらに
陽の照るように
ゆっくり
あなたのほほからたちのぼる
あたたかなあめの 午後は
甘くて
空をむかえる地べたのように
五つのゆびを ....
真夏日、沿岸部には波浪注意報が発令され
世界中の溝口さんが落下していた
親戚の少女は大きな中華鍋を持って
兄と一緒に家を出て行く
重い、と言うと兄は悲しそうに首を振った
牛の死体を引 ....
吐息に曇る夜の硝子に
時計の文字盤は
逆行をみせて
捨てた指輪の光沢の
おぼろな記憶さながらに
銀河の揺らめく
午前零時
涸れてしまう代わりに涙は
こぼれる理由を失ってしま ....
相槌をうつ黒犬と
祈る老夫婦は安寧を切望
空ろな目の少女は
笑顔を背中に隠している
可笑しな家を後に
此れ因 此れ因
褐色のコートの裾
キスは欠けた鏡にうつる
....
あなたが見つめている
それは、あたしという 物体に過ぎないの
だから あたしは空っぽになる
70%の水分を蒸発させて
早めにあたしを終わらせて
締まってる?ねえ仕舞ってる?
旅を続ける ....
小指に触れる
時間と光
どちらかの声が
先に応える
骨と草の
はざまを伝う
失くしたほんとうがもどるとき
居たいところに居られるように
響きをひとつ残しておく
そ ....
僕は朝日を待ちながら夢をみている
一分一秒でまるきり姿をかえてしまう明け方の空
煙草に火をつけると煙が雲に吸い込まれていくようだ
僕は歩きながら思い出している
くっ ....
ぼくは詩を書きたい
小さな始まりはやがて
大きな成果へと結びつく
今日もまた
朝の散歩をしていると
貝の化石に出会いました
海が遠いこの地は
その昔
遠く浅い海だった
....
鈴鳴り狂走するアスファルト {ルビ静寂=しじま}に今日労する明日あると
車に翻弄さる夜駆ると カルト口頭説き伏せるフィルター
観戦者 戦車繰り出す交差点 請う茶店の隅吐き捨てる残飯
....
私が心から愛している人が
同じように私を愛してくれるなんて
本当に素敵だな
すごくすごく好きだから
偶にまだ慣れないんだよ
君が居て欲しい時
当たり前に傍に居てくれるこ ....
太陽が傾いであんな所へ落つこちようとしてゐる。
鞄の中にカメラを六機忍ばせて。
愛しき貴方の掌には浮き上がるポラロイド写真。
写真を振つてはゐけないよ。
現実が掻き混ぜるスウプ ....
このままの状態では
生きていけないと思つたから
突然おれは走り出した
走ればどうにかなるといふものではない
どうすればいいのか判らないから
走り出したのだ
人間の行為なんて
....
僕はその日ひたすら歩くことにした
僕はその日違う人生に挑むことにした
いつも目に入るのは
たくさんの人と一緒に見る
何もかもがまざり合った
灰色のもの
でも今日は違った
緑と時間 ....
雨の三日間が幕を閉じて
晴の六日間が幕を開ける
復活祭はまだ終わらない
私は七つの大罪を定めて
人に十の戒めを破かせる
さばくものを気取りつつ
さばくふりをしてるだけ
けもの ....
俺は君が望む限り
君の傍にいよう
君が寂しい時は 抱きしめて
君が喜んでいる時は 一緒に笑おう
君の存在が俺の存在価値だから
君の望むことは何でもしたい
....
君は泣く
ときにさめざめと
ときにしくしくと
ときにはげしくも
僕は泣く
ときに声を上げず
ときに涙も流さず
ときに音もたてず
心が泣く
....
しとしと降り止まぬ雨は
誰からも忘れ去られた男の涙
志なかばで倒れた男に身よりは無く
愛する女性もいなかった
そう遠くない昔の話
今や誰もその男のことを知るものはいない ....
なつは名のみのあめばかり
紫陽花は爛漫に咲きほこり
つゆの雫をぽとり、ぽとり
樹々の緑も色濃く、ゆるり
夏はまだだと雨降り積もり
わたしは感じてしまう
小綺麗に片付けられた部屋の
飾り棚の上で
あなたは仲間達と腕を組み
屈託の無い笑顔をこちらへ向けて
壁際に吊るしたドライスーツからは
泡立つ潮騒の音色がする
そんな ....
河の幹に 歌い
背中の流れ さすりみつめる
土 深く 埋められた
逃げられなかった あどけない微笑み
風の内にだけ目覚め
歩く事はない けれど
しきりが生まれる
名前を 思 ....
遊ぼうっていったらOKだったのに
デートしようって言ったら断られた
なんだかなあ なんだかねえ
うち雨の日好っきゃねん
なんでなんでなん
だってな傘忘れたらおんなじ傘でくっつけるやん
あほな事ゆうてやんと傘持ってきなさい
ちぇっいけずやわぁ
すっきゃからええねん
....
5056回目のさよならの後に
ぱぺぽ降ってきたと君が言った
なにそれって聞いたら
さあって
ごめん訳分からんわ
最初はグーじゃんけんぽん
いきなりは無しやわ
あかんまたチョキや ....
君のその美しさは
止まることを知らなくて
果ては雨夜の月の影
僕が君に逆らえないの
知ってるくせに
そんな難題投げ付けて
君は小悪魔みたいに微笑う
一体何が楽しいんだか
そ ....
あいさつと
自己紹介と
出身地なんかの
興味を忘れて
羽の生えた女の実在を聞いていると
「怖いの」と ひと言漏らして
後は互いに
陽気に楽しく なんだかとても
朗らかに ....
{ルビ裂き破り=プライド} {ルビ先破って=アライブ} {ルビ策破れ=ドライブ}
なまくらカットマン {ルビ撃=ぶ}った斬ったれい
ブロック専門キッズ 螺旋伏せったれい
ビビリ屋ロン ....
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