ははうえはおむらいすをつくるのがとくいなのでございます
そのことはわたくしもみとめておりますし なによりもははうえじしんがほこりにおもっていらっしゃるのです
ははうえはごじしんがつくられるおむらい ....
嗚呼 線香花火
叶わなかった約束事
逞しさでもって駆けた夏
きらりと残り火
何も奪わない恋だった
駆けっこみたいな関係性
風化しない
約束の言葉は
大事にしすぎてはいけ ....
母は
随分と老いたけど
声は変わらない
母は
もう私に「早く早く」とせかさなくなったけれど
私に「早く」とせかされる
母は
なぜか私よりスタイルがいい
ちょっと癪だけど
ちょ ....
☆きら☆きら☆おほしさま☆
そらには 満点の星 きらら
あいよりも 深い夜につつまれる
きんやぎんの星砂
天の川 さらら
流れ星 ひとつ
ふってき ....
街頭が射す光の行く末
暗闇の公園を照らす
きらり、輝く
携帯電話の{ルビ付属機能=メール}
傍に君がいるような気がする
生ぬるい七月の夜風
ゆるり、吹く
夏祭りまで指 ....
レイン レイン
降りやまぬ雨
はじけ したたり
集まり 流れ あふれ
激しく打ちつけたのは
霧のように絹のように
こまやかだったのは
細い肩を震わせて
柔らかに濡れて
....
ぼくは詩人
幻は時に
現実までをも映しだす
今日もまた
夜の散歩をしていると
夜の月に出会いました
目の前の道をまっすぐに歩けば
右斜め上には煌々とした満月
歩む後 ....
祈り と
と複数の 層に
たたずむ 一つの祈りの
音 韻を たなびかせて
....
空白の空間に立つ彼の前には、
「{ルビ0=ゼロ}」の文字が浮かんでいた。
「0」に足を踏み入れ{ルビ潜=くぐ}り抜けると、
そこは社会に出て間もない頃の職場で
七年前の彼が先輩達に囲 ....
解かれるものがあって
解けないものもあって
元気ですか
その言葉だけで繋がっている
わたしを折る
折りたたむ
そして開けば
鶴にでもなりたい
配達の遅れた願いのようなものが届く ....
信じたいと思えば
それだけで強くなれる
聞く耳を持たないのではなく
揺るぐ理由がないのだから
期待ではなく、
見返りを求めず、
注ぎ込む物。
求めて欲しかった
それでだけは ....
芝生の上のような キップルいっぱいの仄暗い室内のような
エッチングのごとき輪郭となり 紗の薄さに 別れを口にできず
フレーズが頭の中でチリチリとスパークし続ける
とても残酷に朝陽がの ....
水の中に
カエルが一匹
鳴いている
失わないと分らない
寂しさがつのる
悲しさが零れる
夜を泣き明かし
元には戻らない
友達を失った悲哀
救えなかった自分
彼は助けを求めた ....
いつか
鳥になろうと
思って
空飛ぶイメージトレーニングをしたら
低空飛行しかできない
雀になった夢を見た
いつか
遠泳をしようと
思って
目的地を探したら
そこは遠浅の海
....
青ざめて
心臓がドクドクする
そんな体験を
過去にもした
体は小さくて でも受け止めなきゃって
世界は広すぎて
反抗するだけ
無駄だった
今もそう
大人なのに
怖いものは怖くて ....
詩はいつも夜明けの相貌
足の記憶をひもとく余裕もなく
私は迷う
自らの足を踏みつけながら
置き去りにしてきた
枯葉の午後を追う
踏破せよ
惑いの道
あらゆる塩に咽びながら
入眠の甘さ ....
ジョニーは昔バンドをやっていた
ジョニーはギターでヴォーカル
音楽の才能は全くなかったが
どうしてもやると言ってきかなかったので
仕方がなく俺はベースをやり
アキラがドラムをやった
俺は素 ....
すべてをわかった瞬間
羽根が風を駆け上がるように
あの空に溶けてしまうかと思った
それほど あなたの存在は鮮やかで
哀しいほどに遠かった
あなたが見つけた道と
わたしが求めた道は
違 ....
バスに小川が乗ってきた
どこにも流れることのできない小川は
だらしなく床に広がった
立っている人は足を濡らした
座っている人は足を濡らさないように
座席の上に膝を抱えた
大学病院
....
屋根と空
ふたつの雨が話している
風の色は 庇に重い
遠い音 遠い文字
木々をふちどり またたいている
線の光が
線の光に出会い 途切れ
分岐に蒼を残し こぼれ
遠 ....
木はただ黙ってつっ立っているのではない
両
う
で
を
木はかならず 立 っ て い る
....
缶コーヒーを手の中で温めた
缶コーヒーを手の中で温めた
沸騰する前に プルトップをカシャッと開けて
ぬるい 缶コーヒーの液体を飲む
公園のベンチで飲む
頭の悪そうな子供らが駆けながら ....
空っぽの部屋にあいた穴
どうすることもできず
漆黒の淵にむかって
ネズミ除けスプレーを乱射する
重たい空気の隙間には
大海原が広がっているらしい
とろける月が沈む地平に
植物の茂った ....
西瓜を
ノートで割って
ペンで食べた
残っているのは
種と
皮と
僅かな食べ残しの
....
君が飲んでる紙パックのジュース
一口もらったら
甘くて溶けそうだった
空になった紙パックのとりあい
私が捨てるから
なんて
ずっと喧嘩していれば良かった
それで良かったのに
....
ぼくは詩を書きたい
大切なのは
苦労して得たものではなく
苦労していることである
今日もまた
朝の散歩をしていると
小石の道に出会いました
まだできて間もないのだろう
....
バラが咲いた
灰色の地衣類コンクリートブロックに這い上がる
暗い庭に真っ赤なバラが
古い光が正午前の短い時間に射し込んで来る
祝福の時間は短いほど真摯だ
寂しかった僕の庭にバラが咲い ....
となりの子供のはしゃぎ声が
いつも通り聞こえてきて
おもては晴れだから
外出しなきゃなんて
脅迫されてるような気持ちになって
結局出掛ける頃には日も沈みかけてて
駅まで行くんだけど ....
今は懐かしきマールボロ
君はもう手の届かない場所へ
あのまろやかで
優しい香り
おぉマールボロ
高飛車になってしまった
君を横目にぼくは
安く ....
好きな人に
好きって
「告白できる」日が
人生のうち何日あるだろう?
死ぬ間際に考えてみるといい。
それはほんの何日かだよ。
両手の指ほどもないはずだよ。
それは幸せな日だよ。
....
5190 5191 5192 5193 5194 5195 5196 5197 5198 5199 5200 5201 5202 5203 5204 5205 5206 5207 5208 5209 5210 5211 5212 5213 5214 5215 5216 5217 5218 5219 5220 5221 5222 5223 5224 5225 5226 5227 5228 5229 5230
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
5.42sec.