ぼくは詩を書きたい
風を感じることができるのなら
全てを感じることもできる
今日もまた
朝の散歩をしていると
新しい風に出会いました
新しい風は
草の匂い
その緑は命を ....
頭の上からすっぽり
オブラードを冠ったような
曇りの日ばかりで
じっとりとした湿気に包まれていると
鬱屈ばかりが沈殿していく
そんな夜はお気に入りのマグカップに
とっておきのアッサムを ....
女
ああ
女たち
ああ
女たちよ
お前 そこの下らない お前が
だらしない尻の お前が
ああ
皮膚の剥けたかわいいお前
比喩じゃない
俺は ....
弟が二人いる姉など
子供の頃は 子守りをさせられ
遊べるくらい育ったら
キャッチボールなど 男同士だし
大人になっても
たまにラーメン食べにいくとか
うちで 飲むとか
まず 誘われな ....
おうちに帰ったら
君の似顔絵、たくさん描こう
だって出会えて嬉しいんだもん
髪の長さも
目の大きさも
鼻の高さも
忘れないうちに描きたいな
日記帳に描きたいな
「君と出会った日」って題 ....
天は我らを見下して
さぞかし良い気分だろう
其処から見下ろす景色は
まるで地獄のようかい?
きっとそうさ
天使はもういないんだから
もうこの世には地獄ばかりさ
覆い隠すものも無い ....
うーん好きなんだけどなぁ君の事
どうしてそんな風になるんだろう
もしかして
いやそんな事はないか
うぅんなんだかなぁ
上手くないよねぇ
どうしたもんかなあ
ねえ
あ
いや
なんかね ....
あなたは閉じていきますが
私は閉じませんから
どうぞ
緩やかな言葉だけを
まもなく
向日葵の咲く頃です
その向こうで夏草は
焦らすように香りを時には隠すので
好きですから
....
くそぅ
くやしい くやしい くやしい
逢いたいなんて 言ってやんない
言葉にしたら どこかいっちゃいそうだもん
その通りには、いつも強い西風が吹いていた。強い西風に押されて街路樹の銀杏は傾いていた。バス停で次のバスを待ちながら、僕の身体も通りの向こうがわにある街路樹と同じ角度で傾いていた。傾きながら僕も、強い ....
たくさん並べた小瓶でも
何故か赤い花ばかりが残った
初夏の風はゆるく
容易く記憶の鍵を解いてしまう
なだめすかすような優しさで
麦茶を半分だけ残して
閉じた瞼に 涙を挟んで留める
....
天気予報は曇りだったのに
家から出て五分も経たずに
全身隈なく水浸し
コンビニに逃げ込む頃には
汗か雨だか分からない汁が
口の中に入ってくるじゃないか
いい加減にしてくれ
僕が何をや ....
私は知ってるよ
今日あなたが精一杯やったことを
私は知ってるよ
今日あなたが一生懸命生きたことを
どんなに悲しくて負けそうになっても
それを乗り越える力を
あなたはもってるんだよ
あなた ....
異形である
僧が 泣くのである
静かに
念仏鈴の 音が
僧の 頭に かぶさるのである
ちぃん ちぃん
音が 響くのである
僧の 頬には
蛾が 張り付いておる
蛾は 手足がない
....
オールトの雲:オランダの天文学者オールトが提唱した、彗星の巣・領域
『オールトの歌』
最愛の娘へ
作りかけの宇宙ステーションからこんばんは
もうそっちはオハヨウの時 ....
身体の中に高速道路
を抱く女
車の往来があり
多ければ渋滞になった
特にそれは料金所付近で
もちろんETCも使えた
あちらこちら防音壁は壊れ
溢れて久しかった
両の乳房に顔をうずめ ....
ぼくは詩人
動かないと思えば
自分が動けばよい
今日もまた
夜の散歩をしていると
動く夜に出会いました
街灯のない道を一人歩く
手にもつ小さな懐中電灯のみが
寂しく辺り ....
夜明けを待てずに
外へ飛び出した
速くなる呼吸
暗い世界が
眩しくなったら
海を越えて
予測はずれの天気予報
君はいつも傘を持ってる
僕はいつも忘れてる
そんな僕ら
君が好 ....
理由なんて昨日の内に捨てておいた
生ゴミのと一緒に袋に詰めて
鴉に荒らし食わされない様に
ちゃんとネットをかけて置いた
八時半
遅刻することを確定した
{ルビ中学生=わたし}は昼間 ....
「きょうのわんこ」が
「きのうのわんこ」だったら
毎日 同じわんこになっちゃうね。
「あしたのわんこ」だったら
今日はまだ みれないじゃん?
やっぱ
「きょうのわんこ」
がい ....
これで会いに行く理由が出来た。
里親の好きな図書券を紙袋に差し、
緑のつかまっている蒸し暑い細道を辿ろう。
アルバムにふさわしい人生を携え
意気揚々と僕は帰ってきた。
エルゼ、美しい人よ
お前の語る異国の物語は何と美しいことか
いつか私も連れて行っておくれ
私の知らぬ極彩色の花々が
むせかえるように甘い香りを漂わせる
灼熱と情熱に満ちた南国の丘へ
喧噪に ....
伝えたくて
伝え切れなっかった
想いを
全部
きみの胸に
届けて いたら
こんな 後悔は
なかったのだと
ずっと 思ってた。
だけど
伝 ....
雨よ降れ
風よ吹け
雷がなり
眠る妖精
拳を上げ
根性出し
底力見せ
男の意地
元気愉快
緊急事態
緊張状態
放心状態
たった1つだけ
願いが叶うなら
わたしは
あの人を
生きさせてくださいと
言うだろう
違う道を歩めば
良かったと
そんな
ことばを
聞きたくは
ない
捨てられて
....
物語の終えた本を
閉じると同時に
欠伸をひとつ
いつの間にか外は雨
こんなに近く
ガラスを滑る雨に
今更気づいて
覗いてみたのは
深い夜
明けること
わかっていても
朝はまだ ....
ハメてくれ
ネジ穴ぶっつぶれるまでハメてくれ
ハマるファッション
ハマるカップル
ハマる職業
ハマる家
うそっぱちのやけっぱち!
仕方なしにハマってやっただけだぜ!
ハメてくれ
....
単調に繰り返される無数の足音の渦の中で、
希望を見失った盲目者は歩道を歩いていた。
朝の足場がやけに固い。
ガラスの壁の内側にはふたりのマネキン。
{ルビ何処=どこ}かに顔を落とした ....
さびしさなんていう気持ちに押し潰されて
圧死するような死に方はまっぴらなので、
心の中で何かを爆発させ続けて
思考のスピードを倍ぐらいに上げてみる。
孤独という言葉のほんとう意味を
膝を抱え ....
噛み千切った花びらが
わたしの喉の奥の方で
今夜蝶に生まれ変わるのです
洞窟のように開け放たれた口から
湧き出るように蝶が飛び立ちます
洞窟生まれの蝶は
生まれつき ....
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