君の艶やかな黒髪を
僕はそっと撫でる
君の緑の瞳を
僕はそっと愛でる
そうする僕を面倒臭そうに
君は何も言わずに見つめ返す
僕の首に爪を立てる
君の強さ
僕の指を噛む
君の野 ....
さてせっかく七夕になったので
何かお願いをしようと思うのですが
あの子に願いが届きますようになんて
かわいらしい事を願うのもなんだかあれなので
他に何かないかしらんなどと考えましたら
不 ....
あいたい
あえない
どうすればいいのだろう
きょうの天の川はみえそうにないけれど
ぼくと あなたのあいだにながれる天の川は
おりひめと ひこぼしのあいだのよりも なんだか ....
終わっていることなんて何一つ無いのかもしれないけれど
過ぎていったものを数えていくことが
明日までの時間を辿っていくことよりも
難しくなったことに気付いた頃
過呼吸する部屋に出入りの激 ....
時が過ぎ
私は今ここにいて
時は過ぎ
これからも
私はどこかにいるだろう
一条の流星が
あなたの歴史に似て
一条の流星が
私の人生に似て
時が過ぎ
確かに今
私はここにいる
夜 ....
鈍色の空の下で腕を伸ばせば
あの栄光にも届く気がしました
太陽が隠れている今なら
大丈夫なのだと誰かが囁いたのです
遠く近くで零れ落ちる水滴を
振り払う事もせずに
ただ虚空の先を探して ....
そう・・・
私は・・・
3年前・・・
ここに
入学しました・・・
始めは先生に迷惑ばかりかけてた・・・
今ではもう3年生です
今日・・・
大好きだった
先生が
突然・・・
....
窓に
張りついた夏、
グラスの中で氷が
音もなく溶けていく午後
少し薄まったアイスコーヒー
にミルクを少し加える
ゆっくりと拡散していく、
ゆっくりと沈殿していく、
夏。
あの頃 ....
オレが呼吸を忘れた頃には傍に居て愛して。
…なんて軽口。
息出来ない位の眩暈でもって
彼岸をただただ夢見てた。
「好きなんだ」
言えやしないままオレは死ぬのか。
ただの ....
目に焼き付いた
あ お ぞ ら は澄み切って俺を殺す。
置いていかないで
影が濃くなって雲が空をよぎる
目を突き刺す空は狂気 極上の
いってしまわないで
すべて黒に染めて ....
早めに起きれたら 真剣に整えて
薄い魔法も重ねてみる
枠の中の広場 真ん中に寝転んで
誰かにバカにされてみたい
無理に変わろうとして 寒い目向けられて
笑ってくれたなら ひたすら嬉し ....
辛抱堪らんな溜まったまんまだったわ私、ラッカーでも浴びたかのようにして息苦し、
ほら空!
見ててね、荒れてる雲の鱗粉が乱交してんだわ正午っから馬ッ鹿。
ずりい、ずりいのね。
で、
痺れた豪雨 ....
うがいた
うはうがいをしていた
はははががきになるので
うがきにならない
とにははととががいるのに
はははがばかりがきになって
ときにはははははきものときものを
まちがってしまう
うは ....
コウノトリの飛来を告げたとたん
「あなたは要らない邪魔だ」と言われた
明日への架け橋は
明日の幸せは
求められてはいないらしい
求められているのは機械でいること
物言わず働くこと
....
五月の風をゼリーにして
とどける道の途中で
眠りこけてしまった
鳥になるたび 撃ちおとされる
ゆめばかり みていた
青々しく若葉が{ルビ萌=もゆ}る
初夏の凛とした姿に眩暈を覚えて
倒れこむ様に入った
喫茶店
働いている人は全部で二人
十代半ばと二十代半ば
珈琲は飲めないから紅茶を頼む ....
土に混ざる
かスカの ガらすや 枯れたものの匂い
一望 赤い斜面の
縞
に細く震える
繊毛のような{ルビ海霧=ガス}
の
かかる
奇妙な海岸
息を出し入れしているものは みな ....
ぼくは詩人
そこに全てがあったとしても
全てが満たされるというわけではない
今日もまた
夜の散歩をしていると
密度に出会いました
今
都会では
満員電車が走っている
....
許せない と
思った心を許そう
あなたの償いは もうあなただけのものじゃない
キスをした。
触れるくちびる、抱き寄せられたからだ。
気持ちよくて夢中になる。
からめとられておいかける。
刹那。
....
シャボン 影ない
行進
街に響くくつおと
楽隊
シャボン
かぜがふき
影
風にまぎれ
見失われるひくいこえ
支柱なき旗ひるがえり
あたまのなかにサいレンきこえやしないまちまひ ....
角帽風情のあおがらすが{ルビ鴉々=ああ}と鳴き
きむすめの紗はちりぢりとやぶかれる
「静寂の七夕」(遊羽)
声にならない祈りは 短冊の上
もしくはいつだって曇天の雲の向こう
星もない 花もない
ましてや虹なんて期待できない
誰かの祈りばかりが
狭い門戸へ押しかけていき ....
こ き くる くる くれ こい
来ない? 切れる? 来る? 来る?? 暮れる想い ・・・ 恋。
突如
神々しく鳴り響いた天上のドンが
稲妻をまっすぐに地上に振りおろし
老木をふたつに切っ裂く
紫色に光る因子を幾千、幾万と降り散らしながら
割れた老木の股から生まれたるは
....
年に一度
誰もが四つ辻をめざしてぞろりぞろりと歩む夜
街灯にホタル烏賊を吊るすのだ
あるいは吸盤のひしめきあう十本の足を木の枝にくくりつけ
青いその火を提灯にして巡礼の途につく ....
何も、語るな
何も、観るな
何も、何も聞くな
目と耳と口を
蜂蜜色の蝋で柔らかく塞ぐ
盲(めしい)て聾唖
甘い塊
盲(めしい)はMessiah(メシア)
無能の救済者
....
{引用= 地球は絶えずまわり続けて
そのうえに
わたしたちは絶えず揺れている}
◆
或るおとこの背広が
夜風に揺れている
その内側では
同様にネクタイも ....
山を吹き下ろす風が
水面を撫でる
渓川は波立ち
日が跳梁する
瀬音と光の乱反射
私は川原の石に腰掛けてゐる
振り仰ぐ嶺には
消え ....
立ち上がっては転んでゆく第二の眼
僕には関係のないことだ
感覚神経の伝達
上手く伝わらないよ
どうしても言えない
奥底に眠る言葉
言い逃して
放し飼いし放題
きっと死んでるんだ
....
5184 5185 5186 5187 5188 5189 5190 5191 5192 5193 5194 5195 5196 5197 5198 5199 5200 5201 5202 5203 5204 5205 5206 5207 5208 5209 5210 5211 5212 5213 5214 5215 5216 5217 5218 5219 5220 5221 5222 5223 5224
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
5sec.