遠いアフリカのある部族では
罪を犯した人を縛り船に乗せ
川に流すのだそうだ…
船を沈めて殺すも由
縄を解いて許すも由
この不条理を超えた魂が
悲しみと別れられる という
何だ ....
廃墟ノ中ヘ
奥ノ廃墟へ
君ノ虚空へ
虚空ノ蝕へ
進ム戻ル
語ラヌ言葉
掴メヌ思慕
湧キ上ガルノスタルジア
覚メヤラヌファンタジア
蒼ハ沈ムカ ....
鳥は空に向かい飛んでいるのだろうか
もしかすると本当は
空などでは無いのではないだろうか
では何処に
魚は海の中で生きていけるのだろうか
もしかすると本当は
海の中では生きられない ....
時として僕の空気には
亀裂が入る
自然の摂理に従って
その裂け目はそのままだ
だけど吹き込む風の中から
君が少し顔を出す
それならそれで
どんどん裂ければいい
そのスピードで裂 ....
あれ? おかしいな
さっきまで一緒に笑っていたよね?
急にどうしてそんな事を言うの?
どうして態度をいきなり変えるの?
僕が何か悪い事でもしたかな?
ねぇ? どこへ行くの?
そんな冷た ....
ぼくは詩人
明日の希望を見つけるのは
今日の成果
今日もまた
夜の散歩をしていると
川音に出会いました
流れゆく水の流れがほとほとと
聞こえる音に夏の風吹く
....
大きな涙をみつけた
この夏
あなたは泣きながら
笑ってた
「ありがとう」
って
「応援してくれてうれしかったよ」
って
「最後の夏・・・
いい思い ....
霰のように日々は流れ行く
スケルトンのように僕の心は丸裸
かみあわないコミュニケーション
明日に咲く花
記憶の泉は血に染まり
人ごみに紛れてしまえば
もう僕はアリのなかの ....
それは
降りしきる雨の
隙間をぬって
遅れて届けられた
一通の手紙のように
雨と雨が
触れあう音に紛れて
見慣れた景色の
匂いの片隅
未送信のまま
閉じられ ....
君のその両腕の
美しいのが欲しくって
僕は君を手に入れた
何か勘違いして君は
なめらかに光るくちばしで
調子はずれの歌唄う
とてもとても幸せそうに
うんざりだった不得手な唄に
慣れ ....
注がれて激しくうねる麦茶
そこに波打つ氷の熱
呼吸と麦茶が混ざり合い
感覚は針のように鋭く喉を刺す
祖母が死んだときの
飼っている犬が死んだときの
苦味が
体の内側から
徐々に頭へと回 ....
乙女は 神を 信じている。
けれども
乙女に ロザリオをくれるひとも
買う お金もありません。
教会へ向かう 夏の暑い日
乙女は 道ばたに
白いロザリオのような花
どくだみの花を み ....
何か採れたか
という声に振り向くと
土手の上にいたのは
夕焼け色の親父であった
真綿のように
柔らかく
アクアブルーのように
澄んでいる
貴方の心は
1マイル先をも
見ることが出来る
邪心がない
貴方の笑顔は
優しい
貴方のピアノは
楽しい
なにもかも失う日のはぢまりのような日
いつもきまってベーグルを買いに来る
おじいさんがいた
今日はその人に会って
たった31日目
きっとまだぜんぜん
赤信号分の黄信号にも満たないような小さ ....
仕事が楽しくって
忙しさも勲章だと思っているうちに
携帯のメールもおざなりになっていく毎日
すれ違いばかりのあたし達
待ちぼうけを喰っている奴が
新しい局面を模索するのは世の常で
....
苔が吐きだす一千年の時
崩れてゆく胞子嚢が
クラッシックなビールの泡を
吹いて
ぼくの肺を満たしていく
遠い
ひかり
さえぎる
巨人た
ち
あなたが得た
この深刻な自由
じ ....
夏休みになると自転車で旅に出る男の子たちがうらやましかった。
大きな国道沿いの集合住宅から、蝉のぬけがらを轢いて、
日差しに溶けないように黒くなる細っこい脚の駆け出す
立ちこぎの夏を横目に ....
私がもし此の世から居なくなったら
君はどうするんだろう
どれくらい泣いて
どれくらい取り乱して
どれくらい…
どれくらい死にたくなるんだろう
怖い
私のせいで君がそんな辛い想いを ....
君へと向かう言葉はすべて
白紙から繰り出した愛の言葉
笑ったり泣いたり私は忙しいね
愛したり抱き締めたり
いつもありがとうね
愛された分だけ愛そうと思ったら
一生かかっても足りない ....
線香(大島朋恵)BGM 大島朋恵のテーマ
水密桃の夏噎せ返り
立ち昇るは蝉時雨
皮を剥き歯を立てる
舌に張り付く甘みと苦み
腐れかけのそれの酸いた匂いは鼻に付き
くたびれた畳の上に伸び ....
ベランダに出れば灰色の空が明るく色付く
何処から現れた一匹の鴉に餌をあげる
近所では餌をあげるな
と、注意を受けた
そのために誰も起きていない時間を選んだ
まだ、電車も走ってな ....
ぼくは詩を書きたい
山は連なり雲も連なり
やがて心も連なる
今日もまた
朝の散歩をしていると
連なる雲に出会いました
空に山が浮いている
ぼくが進む道の遥か向こうで
山 ....
薄曇りの透き間から
たおやかなる日差しが生えて
一つ一つちがうかたちの
木々に絡まれ
一つ一つちがう色をした
葉に照り返され
それでも
みどりはみどり
机の上は いつも散らかっているの
私の性格が表れているのね
いつも物事をまとめられないの
捨てるべき物を 捨てずにいるの
仕方ない事ね
だからいつも 思い出に浸ってばかりいるの
写真なんて ....
簡単に言うなよな
「大変だな」
なんて
君が独りでいるとき
君が落ち込んでいるとき
君が寂しいとき
君が困っているとき
君が嬉しいとき
僕と一緒にいたいとき
僕はいない
....
仕事帰りに電車にのる
少しビールを飲んで
少し酔っ払いながら
不意に哀しくなって
電車のなかで鳴咽をもらしそうになる
別に泣きたい訳じゃない
ただ情緒不安定なだけ
それだけ それ ....
雨の後、猛スピードで広がるのは
画用紙をまっすぐに切り裂いたような青空だ
わがままいっぱいの夏が来る
思い上がりもいいとこだ
他人を憎むのはイヤだな
卑屈になるのも
嫉妬するのもな ....
稜線の上は曇りの空
お月さまの赤ら顔
うつわに揺らぐ天の原をのぞむ
降らせて
賜う 夜空の星よ
降らせて
たもう 落ちてゆく
雨にもにせて
朝に珈琲の香りをかぐと少しだけ目が覚める気がする
暑い日に立ち寄ったコンビニの冷気が心地良い
ホームに着くのと同時に電車が来ると得をした気分になる
そんなちょっとしたうれしいことを大 ....
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